七五三とお宮参りを同時に行うことは可能?初穂料や撮影前の確認ポイントを解説
はじめに
お子さんの成長をお祝いする七五三と、赤ちゃんの誕生をお祝いするお宮参り。どちらも喜ばしい行事ですが、衣装の手配やスケジュールの調整など、準備が大変ですよね。
特に、お子さんが2人以上いるご家庭では、
「七五三とお宮参りを同時に行ってもいいのかな?」
「神社への初穂料はどうすればいいのだろう?」
など、不安に思われる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、
- 七五三とお宮参りを同時に済ませてもいいのか
- 七五三とお宮参りを同時に行うメリット・デメリット
- 七五三とお宮参りを同時に行う場合の初穂料
- スケジュールを立てる際に確認しておきたいポイント
について紹介していきます。
七五三やお宮参りの時期を迎えたお子さんがいるお父さんお母さんは、ぜひご一読ください。
七五三とお宮参りは同時に済ませてもOK?
結論から言えば、七五三とお宮参りは同時に済ませても特に問題はありません。
伝統的には、七五三は11月15日、お宮参りは生後31~33日目に行うとされています。しかし、どちらもその日に行わなければならないと厳密に決まっているわけではありません。
どちらもお子さんの成長をお祝いするという主旨の行事ということもあり、大体の神社ではご祈祷や記念撮影を同時にしてもらえるでしょう。
無理をしてまで形式にこだわるようなことはせず、お子さんのことを第一に考えてスケジュールを組むことをおすすめします。
七五三とお宮参りを同時に済ませるメリット
七五三とお宮参りを同時に行うメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- ・お参りと記念撮影を1回で済ませられる
- ・別々にするより出費を抑えられる
- ・参加者のスケジュール調整がしやすい
七五三とお宮参りを別々に行う場合、お参りだけでなく記念撮影や食事会といったイベントも2回ずつ行うことになります。同時に行うことで、手間や負担を1回分で済ませることが可能です。また、回数が減るため出費も抑えることができます。
加えて、七五三とお宮参りを同時に済ませるようにすれば、スケジュールの調整がしやすくなるのもメリットです。
七五三とお宮参りを同時に済ませるデメリット
七五三とお宮参りを同時に行うデメリットとして、以下の2つが挙げられます。
- ・時間が長くなり、お子さんが疲れてしまいやすい
- ・事前の準備が大変
七五三とお宮参りを同時に行う場合、一度に2つのイベントを同時に進めるため、別々に行うより1回あたりの時間は長くなると考えた方がいいでしょう。
特に記念写真は、メインとなるお子さんが二人になるため、一人の時より撮影時間が延びます。場合によっては2〜3時間ほどかかることがあるため、お子さんたちが疲れたり飽きたりして不機嫌になってしまいがちです。
また、事前の準備が大変になるというデメリットもあります。
こういったデメリットを踏まえて、七五三とお宮参りを同時に行うか検討しましょう。
七五三とお宮参りを同時に行う場合の初穂料は?
初穂料とは、神社にご祈祷をしていただく際に謝礼として納めるお金のことです。七五三とお宮参りを同時に行う場合、初穂料はそれぞれのご祈祷について必要になります。
初穂料の額については、「お気持ちをお納めください」としている神社が多いため、いくら納めればいいのかよく分からない方も多いのではないでしょうか。
最近は、公式HPなどに具体的な額を明記している神社や、電話で問い合わせると目安となる額を教えてくれる神社もあるため、事前に確認することをおすすめします。
以下に有名な神社の、七五三・お宮参りのご祈祷の初穂料を表にまとめましたので、納める初穂料の額が分からない場合の参考にして下さい。
神社名 | 七五三 | お宮参り |
---|---|---|
北海道神宮 | 5,000円~ | 5,000円~ |
明治神宮 | 5,000円~ | 5,000円~ |
水天宮(東京) | 10,000円~ | 10,000円~ |
生田神社 | 10,000円 | 10,000円 |
大阪天満宮 | 6,000円~ | 10,000円~ |
住吉大社 | 10,000円 | 10,000円 |
松尾大社 | 8,000円~ | 8,000円~ |
太宰府天満宮 | 5,000円 | 6,000円 |
香椎宮 | 5,000円~ | 5,000円~ |
なお、七五三とお宮参りのご祈祷の初穂料を同時に納める場合、基本的には1つののし袋にまとめて入れて納めても構いません。しかし、神社によっては分けて納める必要があるため、できれば七五三の初穂料とお宮参りの初穂料は別々にしておいた方が良いでしょう。
七五三とお宮参りを同時に行う場合ののし袋の書き方
初穂料を納める際には、のし袋か白封筒に入れて渡します。のし袋は、紅白の蝶結びの水引がついているものを選びましょう。
のし袋の表には、水引の上に「初穂料」または「御初穂料」と書き、その下にご祈祷を受けるお子さんの名前をフルネームで書きます。2人分の初穂料をまとめる場合は、右に上の子の名前をフルネームで書き、左に下の子の名前だけを書きましょう。
内袋がある場合、表には「金 ○○円」と納める初穂料の額を書きます。この時、以下のように金額は旧字体の漢字で書きましょう。
- 5千円:伍阡円
- 1万円:壱萬円
- 2万円:弐萬円
- 3万円:参萬円
内袋の裏面には、左下に郵便番号と住所、お子さんの名前を書きます。
なお、のし袋の記入には筆や筆ペンを使うのがマナーとされています。筆ペンがない場合はサインペンでも構いませんが、ボールペンや万年筆を使うのは避けましょう。
七五三とお宮参りを同時に行う場合の確認事項
ここでは、七五三とお宮参りを同時に行う場合に、事前に確認しておきたいポイントを4つ紹介します。当日の状況をイメージしながらそれぞれのポイントを一つひとつチェックし、2つのイベントをスムーズに行えるようスケジュールを立てていきましょう。
1.七五三とお宮参りはいつ行う?
七五三とお宮参りの準備を始める前に、まず日付を決めておきましょう。
日付を決める際には、まず参加者の都合を聞き、全員が参加できそうな日から選ぶのがスムーズです。
また、お子さんの負担を考え、神社や写真スタジオが混雑する11月や、気候が厳しい真夏や真冬の時期を外して日程を決めるのも良いでしょう。
いずれにしても、お子さんの様子や体調を確認しつつ、ご家族や親戚とよく相談のうえ決めるようにしてくださいね。
2.七五三とお宮参りはどこの神社にする?
ご祈祷を受ける神社を選ぶ際には、七五三とお宮参りを同時にできるか事前に問い合わせておきましょう。
また、七五三については、シーズン中でないと千歳飴などが受け取れない場合があるので注意が必要です。日程が七五三のシーズンを外れている場合、事前にネットショップなどで千歳飴を準備しておくと、お子さんをがっかりさせずに済みますよ。
3.参拝後の食事はどうする?
神社での参拝と、記念撮影が終わったあとの食事をどうするかも事前に決めておきましょう。祖父母や親戚を招いた時など、食事会を開く場合は事前の準備は必須です。
外で食事する場合は、レストランや料亭などに予約を入れておきましょう。予約時間は参拝や記念撮影にどのくらい時間がかかるかを考慮し、ある程度余裕をもって決めると良いです。なお、お店を選ぶ際には、授乳やおむつ替えができる部屋やスペースがあるかどうかも確認しておきましょう。
4.七五三とお宮参りの写真撮影はどうする?
七五三とお宮参りの記念撮影もどうするか考えておく必要があります。
まずは、撮影をお参りと同じ日にするか、別の日にするかを決めましょう。
記念撮影を同時に行うのは便利ですが、その分お子さんの体力も使ってしまうことになります。ご家族のスケジュールや体調に合わせて決めるようにしましょう。
合わせて、どこで撮影するかも決めておきましょう。
撮影をお参りと同じ日にする場合、お参りの前後に写真スタジオに寄って撮影するほか、フリーのカメラマンに神社まで出張してもらうなどの方法があります。
お参りとは別の日に撮影する場合は、七五三の前撮り・後撮りキャンペーン中の写真スタジオを選べば、お得に撮影できますよ。
七五三とお宮参りの同時撮影ができる写真スタジオがおすすめ!
七五三とお宮参りを同時に行う場合、記念撮影には「写真スタジオ」がおすすめです!
写真スタジオでは、プロのカメラマンが撮影してくれるため、一瞬の表情も見逃さず素敵な写真を撮影してくれます。
特に子ども向けの写真スタジオなら、お子さんの気を引いたり笑顔を引き出したりする技術にも長けています。子どもの自然な笑顔を引き出してくれますよ。
また、多くの写真スタジオでは、七五三やお宮参り用の衣装をレンタル可能です。撮影時だけでなくお参りにも着ていける衣装を用意してくれるスタジオを上手に利用することで、手間や費用を省くこともできますよ。
なお、七五三とお宮参りの同時撮影ができるかどうか、できる場合はどの撮影プランとオプションで対応してくれるかはスタジオによって異なるため、予約前に電話などで一度問い合わせた方が良いでしょう。
まとめ
今回の記事では、
- 七五三とお宮参りを同時に済ませてもOK
- 七五三とお宮参りを同時に行うメリット・デメリット
- 七五三とお宮参りを同時に行う場合の初穂料
- スケジュールを立てる際に確認しておきたいポイント
を解説してきました。
基本的に、七五三とお宮参りは同時に行っても問題ありません。1日のスケジュールが長くなるなどデメリットもありますが手間や費用を抑えられ、スケジュール調整もしやすいため、あえて時期をずらして同時に行うという選択肢もあります。
七五三とお宮参りを同時に行う場合、ご祈祷を受ける神社や記念撮影、お参り後の食事をどうするかを決めておくことと、初穂料の準備を忘れないようにしましょう。
七五三もお宮参りもお子さんのいるご家庭にとっては大事なイベントです。当日が素敵な思い出となるよう、準備は早めに、念入りに進めてくださいね。