七五三写真で「日本髪」にするための髪の長さ!前髪の注意点や髪飾りを解説

はじめに
七五三の記念写真撮影では、着物や被布といった和装に合わせて、お子さまの髪型も凝ったアレンジをされる方が多いです。特に女の子の場合は「日本髪」のようなスタイルにすることで、より特別感のある写真に仕上げることができます。しかし、日本髪風のヘアスタイルにするためには、ある程度髪の長さが必要だったり、前髪の状態によって適したスタイルが異なったりします。
この記事では、七五三写真で日本髪風の髪型にするために知っておきたい以下のポイントについて解説します。
この記事でわかること
- 七五三写真で人気の「新日本髪」とは何か
- 新日本髪にするために必要な髪の長さの目安
- 前髪の有無による違いと対応方法
- 日本髪に合わせる髪飾りの種類と選び方
- 七五三写真での新日本髪アレンジの具体例
- 失敗しない日本髪アレンジのためのおすすめ方法
それでは、お子さまの七五三写真を素敵に仕上げるための日本髪スタイルについて詳しく解説していきます。
七五三写真の髪型の一つ「日本髪」とは

七五三の写真撮影で人気の高い「日本髪」は、江戸時代から続く伝統的な日本の髪型をベースにしたヘアスタイルです。かつては「島田髷(しまだまげ)」や「勝山髷(かつやままげ)」など、複雑な技術を要する本格的な日本髪がありましたが、現代の七五三写真では、それらを簡略化し子どもでも無理なくできるようにアレンジした「新日本髪」が主流となっています。
日本髪を現代風にアレンジした「新日本髪」がメジャー
現在の七五三写真で見られる「新日本髪」は、伝統的な日本髪の雰囲気を残しながらも、より簡単に短時間でセットできるようアレンジされたものです。髪を部分的に結い上げたり、編み込みを加えたりして日本髪風に見せる技術を使います。
伝統的な日本髪が「結い上げる」という技術を用いるのに対し、新日本髪では「編み込み」や「巻き髪」などの現代的な手法も取り入れており、子どもの柔らかい髪質でも美しく仕上げられる点が特徴です。また、かつらや付け毛を使うことで、短い髪でも日本髪風のアレンジが可能になっています。
七五三写真で新日本髪にするために必要な「髪の長さ」

七五三の記念写真で新日本髪にするためには、基本的にある程度の髪の長さが必要です。髪の長さが胸の辺りまであると、アレンジのバリエーションが広がり理想的です。
肩より少し長い程度でも、写真館のヘアメイクスタッフが工夫をこらしてアレンジすることはできますが、特に7歳の七五三では、より大人っぽくゴージャスな雰囲気の日本髪が人気なので、可能であれば前もって髪を伸ばしておくことをおすすめします。とはいえ、長すぎる髪は逆に結いづらくなります。お腹くらいまで髪の長さがある場合は注意が必要です。
つけ毛を付ければ3歳の七五三写真でも新日本髪は可能
3歳の女の子は髪が短い場合が多いですが、それでも日本髪風のアレンジを諦める必要はありません。写真スタジオでは、つけ毛やエクステンションを使って短い髪でも日本髪風に仕上げることができます。
ただし、髪の量や長さがある程度必要なスタイルもあるため、ヘアメイクを依頼する際には事前に希望のスタイルを伝えておくと安心です。写真スタジオによっては、事前にヘアカタログを見せてもらったり、希望のスタイルの写真を持参して相談したりすることができます。特に3歳のお子さまの場合は、初めての本格的なヘアセットとなることが多いので、あまり負担のかからないスタイルを選ぶよう相談しておくとよいでしょう。
前髪「あり」「なし」によって必要な髪の長さが異なる
新日本髪を作る際、前髪の有無によって必要な髪の長さが異なります。前髪を作るスタイルならば比較的短い髪でもアレンジが可能ですが、前髪なしのオールバックにする場合は、前髪部分の髪も十分な長さが必要になります。
前髪なしのスタイルにする場合は、前髪が少なくとも鼻くらいまで伸びていないと、アップスタイルにした際にきれいにまとめることが難しくなります。短い前髪がはねて浮いてしまうと、せっかくの日本髪の美しさが損なわれてしまいます。
一方、前髪ありのスタイルであれば、眉にかかる程度の長さがあれば十分です。前髪をぱっつんと切りそろえるか、横に流すかなど、お子さまの顔立ちに合わせてスタイルを選ぶとよいでしょう。特に丸顔のお子さまは、前髪を作ることで顔の形をきれいに見せる効果があります。
七五三写真で新日本髪をする際の「髪飾り」の種類

日本髪には様々な髪飾りを付けることで、より華やかで祝いの席にふさわしい雰囲気に仕上げることができます。髪飾りは付ける位置や種類によって印象が大きく変わります。
主な髪飾りには以下のようなものがあります。
- ・かんざし:日本髪の上部や側面に挿す棒状の髪飾り。花や蝶などのモチーフが付いた華やかなものが人気です。
- ・つまみ細工:小さな布を折りたたんで作る伝統的な髪飾り。花の形をしたものが多く、七五三では赤や黄色などの明るい色が好まれます。
- ・コーム:髪に挿し込むタイプの小さな櫛状の髪飾り。サイドの髪をまとめる際に使用します。
- ・びら簪(かんざし):揺れる飾りが特徴の髪飾り。動くたびに優雅な印象を与えます。
- ・造花:生花を模した布やシルクの花。日本髪の側面や後ろ側につけると華やかさがアップします。
髪飾りの色は、着る着物や被布の色に合わせると統一感が出て美しく仕上がります。たとえば、赤い着物には白や金の髪飾り、紫の着物には桜色や金の髪飾りというように、着物の色を引き立てる色を選ぶとよいでしょう。
また、季節感を出すために、桜や梅などの季節の花モチーフを取り入れるのもおすすめです。
七五三写真の新日本髪で人気なのは「桃割れ」

七五三写真の新日本髪スタイルの中でも、特に人気が高いのが「桃割れ」と呼ばれるヘアスタイルです。桃割れは、頭頂部の髪を左右に分け、それぞれを丸く結い上げるスタイルで、その名の通り桃のような愛らしい形が特徴です。
桃割れスタイルは、子どもらしい可愛らしさと和の雰囲気を兼ね備えています。髪を左右対称に分けることで顔のバランスも良く見え、どんな表情でも写真映えするのが魅力です。
このスタイルには、左右の髪を結い上げた部分に髪飾りを付けることが多く、つまみ細工の花や小さなかんざしなどを使って華やかに飾ります。また、後ろ側の髪を三つ編みにしたり、リボン状に結んだりするアレンジも人気です。
新日本髪が難しければお団子アレンジもおすすめ
本格的な新日本髪が難しい場合は、シンプルなお団子アレンジも七五三写真に合います。特に髪が短めのお子さまや、あまり長時間のヘアセットが難しいお子さまには、気軽にできるお団子ヘアがおすすめです。
ゆるふわのお団子にセットして、そこに髪飾りを付ければ、簡単に日本髪風の雰囲気を楽しむことができます。高めの位置に作ったお団子は元気な印象に、後頭部に作ったお団子は大人っぽい印象になります。
お団子アレンジのポイントは、あまりきつく締めすぎないことです。緩めに結うことでふんわりとした優しい印象になり、長時間セットしていても頭痛の心配が少なくなります。また、お団子の周りに少し毛先を出すことで、柔らかく可愛らしい雰囲気になります。
伝統的な新日本髪にしたいなら写真スタジオのヘアメイクがおすすめ

本格的な新日本髪にしたい場合は、専門のヘアメイクスタッフがいる写真スタジオでの撮影がおすすめです。プロのヘアメイクは技術が高く、お子さまの髪質や顔の形に合わせた最適なスタイルを提案してくれます。
写真スタジオでは撮影の直前にヘアメイクができるので、髪型が崩れる心配が少なく、最も美しい状態で写真を撮ることができます。特に小さなお子さまは自宅でセットしてから移動すると、途中で髪型が崩れてしまうことが多いので、スタジオでのヘアメイクは大変便利です。
写真スタジオでヘアメイクをお願いする場合の強みとしては、以下のようなポイントが挙げられます。
- ・プロのヘアメイクスタッフによる技術の高いセット
- ・お子さまの髪質や顔立ちに合わせた最適なスタイル提案
- ・ヘアスタイルに合わせた髪飾りの豊富な種類
- ・着物や被布との色合いを考慮したトータルコーディネート
- ・撮影直前のセットで崩れる心配が少ない
- ・お子さまのペースに合わせた優しいヘアメイク
- ・ヘアピンやスプレーなど専門道具を用意する必要がない
特に初めての七五三撮影では、ヘアメイクに関する不安や疑問も多いと思いますので、事前にスタジオのスタッフに相談し、希望のスタイルや髪の長さについて確認しておくとスムーズです。
まとめ
七五三写真で日本髪風のヘアスタイルにするためには、ある程度の髪の長さが必要ですが、つけ毛などを使えば短い髪でもアレンジは可能です。前髪の有無によって必要な髪の長さが異なるため、どのようなスタイルにしたいか事前に考えておくことが大切です。
髪飾りは着物や被布の色と合わせると統一感が出て美しく、かんざしやつまみ細工などさまざまな種類から選べます。人気の「桃割れ」スタイルは子どもらしさと和の雰囲気を両立できる魅力的なヘアスタイルですが、髪が短めの場合はお団子アレンジも素敵な選択肢です。
本格的な日本髪風のスタイルを希望する場合は、プロのヘアメイクスタッフがいる写真スタジオでの撮影がおすすめです。お子さまの大切な記念日に、素敵なヘアスタイルで思い出に残る写真を残してくださいね。