七五三写真は着物で撮ろう!年齢別に着る着物や着る時の注意点を解説
はじめに
子どもの七五三は親にとって、写真に残しておきたいビッグイベントですよね?
そして七五三といえば子供の着物がイメージされて、「ぜひうちの子にも!」と考えられている親御さんは多いと思います。
しかし、
「七五三って年齢によって何か違いがあるの?」
「着物で撮影する時は何を用意すれば良いの?」
「子供が着物なら親や兄弟も着物着ないとダメ?」
など、様々に疑問を持っている親御さんも多いのではないでしょうか?
実は七五三には年齢別でそれぞれ意味があり、意味によって着物の選び方も変わってくるのです。年齢とともに着物の着こなしの変化も写真に残せばより一層成長を感じられるでしょう。
そこで今回は、七五三写真の際の着物について、年齢別に着る着物や注意点を詳しく解説していきます。子供が着物の場合の家族の衣装についても解説していますので、撮影前に悩まれている親御さんはぜひ参考にしてくださいね!
年齢別!七五三写真で着るべき着物
では早速年齢別、性別別でどのような着物を選べば良いのか詳しくご紹介していきます。
男の子の場合は3才と5才で祝い、女の子の場合は3才と7才で祝うのが七五三です。
それぞれお子さんに対し2回七五三は訪れますが、実は着物は1種類ではないのです。
年齢に応じて選ぶべき着物の種類を理解して、衣装選びができるよう解説していきます。
男の子は「羽織袴」か「被布」を着よう
男の子の場合は3才と5才で七五三をお祝いします。その際には「羽織袴」か「被布」のどちらかを選ぶことができます。
被布とは、着物の上に羽織る袖のないベストのようなものです。
羽織袴は着物の代表的なフォーマルスタイルであり、男の子らしく凛々しくなる印象なのに対して、被布は可愛らしく子どもらしさのある印象となります。
3才ではまだ幼さが残るのに合わせて可愛らしく被布を着せる人もいます。また、小さくても男の子らしくかっこよく着せたい場合は羽織袴を着せます。
5才では羽織袴を着る子が多くなります。
「どちらの方が似合うだろう?」と考えながら衣装を選ぶのも楽しみの1つですね。
3歳の女の子は「被布」を着る
女の子が3才の場合、七五三のお祝いでは被布を着せましょう。
被布は袖のないベストのような形になっており、着物の上から羽織ります。
まだ3才と小さいため、着物を帯で締めることに耐えられない子もいます。
そんな子のために、兵児帯(へこおび)という柔らかい紐のようなもので着物をとめて被布を羽織ることが一般的です。
着物ほど締め付けがきつくなく、ゆとりをもって着られることから3才のお子様は被布を身に着けるのです。
7歳の女の子は「着物」を着る
七五三において、7才の女の子の衣装は着物です。
これは昔7才になると、子どもの着物から大人の着物に変わることの成長をお祝いする節目だった名残が残っているからです。
帯を締めていなかった3才の衣装とは違い、帯をつけて女性らしさのある風貌になります。近年では帯はすでに出来上がった状態の作り帯などを使うことが多くなってきており、簡単に着付けができる便利なアイテムです。
3才では幼さが残る可愛らしさを、7才ではお姉さんの仲間入りをして女性らしい美しさを、それぞれ大きく印象が変わるのでより成長を感じられますね。
七五三写真を着物で撮るときに他に何が必要?
七五三写真の衣装で必要なアイテムは着物だけではありません。
着物と一緒に合わせることでより一層華やかに、可愛らしくなる小物がたくさんあります。
せっかくのお祝いの場ですから着物以外のアイテム選びにもこだわりたいですよね?
着物と合わせて必要になる小物をご紹介します。
必要なもの1:足袋
足袋は靴下の代わりになるもので草履を履くために使用します。
大人の足袋は金具で固定するタイプのものが主流ですが、子ども用ははき口がゴムになっていてソックスのように履けるものもあります。
慣れない足袋で子どもがぐずってしまってもソックスタイプであれば脱げにくく安心です。
最近では足袋に刺繍が施されたものもあり、着物の柄と合わせたり好きな柄を取り入れている人も多くなっています。
七五三撮影では足元を撮影することも多いので、ぜひ足袋にもこだわってみてはいかがでしょうか。
必要なもの2:草履
着物には靴ではなく“草履”を履きます。
足の親指と人差し指の間に当たる部分を前坪(まえつぼ)といい、この形に慣れていない子どもが大半で、撮影時に機嫌を損ねてしまう原因の第一位と言えるでしょう。
七五三当日を少しでも快適に過ごすためにできる対策を挙げてみます。
- 普段履いている靴と同じサイズで草履を選ぶと小さい場合があるため少し余裕のあるサイズ感で選ぶ。(かかとがしっかりのる程度)
履くまでに鼻緒部分を揉んだり広げたりしてほぐしておく
下駄が脱げてしまうことを防ぐため鼻緒に取り付けるタイプのかかと止めなどを使用する
それでもどうしても草履を嫌がってしまう場合を想定して、普段から履き慣れている靴を1足持参しておくことをおすすめします。
以下のサイトで詳しく紹介されていますのでぜひご覧ください。
女の子なら髪飾りも用意しよう
女の子は七五三写真の準備で、ヘアセットと一緒につける着物に合う髪飾りも準備しましょう。
綺麗にセットした髪型に、より華やかさを演出するために髪飾りは重要なアイテムです。
着物にあうデザインや色味の髪飾りを合わせることで、顔まわりをより引き立たせてくれるため豪華な印象に仕上がります。
七五三を写真に残す際には、顔まわりは圧倒的に映る可能性のある場所なので髪飾り選びもとても重要です。
七五三写真で着る着物はどこで用意する方法3つ
「うちの子も七五三写真では着物を着せたい!」とお思いの親御さん。
七五三で着用する着物はみんなどこで用意しているのか、気になりますよね?
実は着物は必ず購入しなくてはいけない訳ではなく、レンタルなどを利用することもできるのです!
七五三写真の撮影前に「自分で全て用意する自信がない」「何を用意すれば良いのかわからない」などの不安を感じている人にとっては、嬉しいサービスが色々とあります。
ここでは着物をレンタルできる場所や、手配する方法などを紹介していきたいと思います。
1.着物のレンタル業者を利用する
七五三写真の着物も、貸衣装店などのレンタル業者では様々な種類の中から着物を選んで借りることができます。
このようなレンタル業者から借りることのメリットは、着用後脱いでそのまま返却すれば良いためクリーニングなどの手間がかからないという点です。
必要なアイテムも全て揃えてもらえるため用意し忘れてしまったという失敗も防げます。
当日のヘアセットや着付けまで行ってもらえるお店などもあり、全てをお任せで進められるためとても嬉しいサービスです。
2.写真スタジオで着物をレンタル
写真スタジオでの撮影と合わせて着物を貸し出してもらえるところもあります。
お店によってはスタジオで撮影をした人限定で七五三当日の衣装レンタルが無料であったり、割引になることもあるのでこちらもとてもお得なサービスですね。
七五三参りの直前や直後にスタジオで撮影ができるようであれば1日で全てをこなすこともできます。
ヘアメイクから衣装レンタル、写真撮影の全てを1箇所で済ませることができるのは子どもにとっても大人にとってもストレスがかからず嬉しいですよね。
レンタル業者と同じくこちらもたくさんの種類の中から好きなデザインのものを選ぶことができるので、気に入った1着を探し出すのも楽しいですね。
3.家にある着物を着る
家に親の代から着ているものや、家族のおさがりなどがあればそれを子どもに着せるのも良い方法ですね。
家族の中で代々引き継がれているものを着用することでより思い入れのある七五三にすることができます。
最近ではおさがりの着物を着せて写真を撮り、親子やきょうだいで代々写真を並べて見比べて行きたいというご家族もいらっしゃいます。
家族で受け継がれている1着があるということはとても素敵ですし、金銭面でも新たに1から全てのアイテムを揃える必要がないため経済的です。
着物以外の小物だけ新しく買い揃えるなどすれば最新のトレンドを取り入れつつ、着物を生かした着こなしもできます。
家に家族が使用した着物がある場合はぜひ、それを使用した着方を考えてみて下さい。
家族写真を撮るなら家族みんな着物にするべき?
七五三の記念の家族写真を撮る時、「主役の子供以外はどのような衣装で参加すれば良いの?」と悩んでいる人も多いかと思います。
実際のところ、家族全員が着物で揃えなくてはいけないといったことはありません。
子どもが着物で大人はスーツやフォーマルというご家庭も非常に多いのです。
このように必ず揃えなくてはいけないという決まりはありません。しかし、撮影スタジオなどで子どもの着物をレンタルした場合、家族の着物が無料でレンタルできるサービスをしている場合もあります。そのようなサービスを利用すれば、家族で衣装にまとまりのある写真が撮れるため活用してみるのも良いのではないでしょうか?実際、非日常の服装を家族みんなで身にまとうことで家族の記念写真として特別感をより演出することが可能です。
また、全員で揃えずとも、母親だけは色留袖や訪問着を着て、父親はスーツ、祖父祖母はフォーマルなスーツというような衣装で七五三写真を撮影しているご家族も多く見かけます。
子供の着物の色・柄・雰囲気等を考慮し、大人たちや兄弟は派手になりすぎず、カジュアルになりすぎないことを心がけて衣装選びを考えてみましょう。
家族写真を撮る際は主役以外はランクを下げた服装にしよう
七五三のお祝いは子どもが主役であることをしっかり念頭に置いておきましょう。
子どもの着物よりも主役以外の家族の衣装が目立ってしまっては、せっかくの子供主役の記念写真が残念な仕上がりとなってしまいます。
写真を見た際に「この写真で誰が主役で、何の写真なのか」が分からなくならないよう、主役を引き立たせることを考えて服装を選ぶようにしましょう。
ポイントとしては、子どもの着物より派手な柄物は取り入れない、奇抜な色味のものは避け淡い色の衣装を選ぶ、子どもの着物と同じ色味の衣装は避ける、などに気をつけることでしっかりと子どもが主役だとわかる写真になります。
七五三写真を着て撮影するときの注意点
七五三の写真撮影では慣れない服装と環境で子どもがぐずってしまうことも少なくありません。
着物が歩きにくく機嫌を損ねてしまったり、草履で足が痛くなってしまうなど小さな子どもが着物を着て過ごすのはとても大変ですよね。
記念の写真が泣き顔になってしまったという経験がある人も多いのではないでしょうか。
七五三写真撮影当日に家族で対策をしておいた方が良い注意点をいくつかご紹介致します。
注意点1:子どもが着物を嫌がることが多い
身動きが取りにくく自由がきかない着物に疲れてしまい嫌がってしまう子もいるでしょう。
できれば笑顔で残したい記念写真ですから、子供が嫌になってきてしまった時に何か気を紛らわせられるようなものを用意しておくことをお勧めします。
大好きなおもちゃやお菓子など、いざという時のために持参しておくととても助かります。子どもにとっては、普段馴染みのない場所というのも不安に感じてしまう場合もあるため、見慣れている好きなものをみると安心できるのです。
これがあれば機嫌が良くなるかも、というアイテムをいくつか準備して撮影に挑みましょう。
注意点2:長時間の着用は疲れるから避ける
着物の長時間の着用で疲れていまい撮影をする頃には泣き出してしまう、そんな子どももたくさんいます。
自宅などで着付けを行う場合、時間がかかってしまうからと余裕を持って早くから着せてしまうとその後長時間き続けることになり子どもは疲れてしまいます。
着付けを終えたらそのまま家を出るくらいのつもりで予定しておく方が子どもの体力を温存できます。
着物を着てすぐは綺麗な着物にテンションが上がり元気に過ごす子どもも多いのですが、記念写真を撮影する頃に一番元気があるのが理想的ですよね。
撮影が終わるまでははしゃぎすぎないよう、子どもの様子をみながら落ち着いて過ごす時間を作ることもお勧めです。
注意点3:トイレに行きづらくなる
七五三写真の撮影で着物を着せてしまったあとは、子供はトイレに行きづらくなってしまいます。脱がせて着崩れてそれをまた直して・・・どんどん時間もかかり疲れもたまってしまうでしょう。そのため、トイレは着付けをする前に必ず済ませておくようにしましょう。
そして、着物を着せたあとはお茶やジュースなどの水分を取りすぎないように注意しましょう。
水分補給はとても大切ですが、取りすぎてしまうとその後トイレが近くなってしまいます。
自宅から撮影スタジオへの移動や、神社への移動中にトイレに行きたくなってしまうと、自宅でトイレを済ませるような容易な状況ではないためとても大変です。
また、着物で締め付けられている状態でトイレを我慢させてしまうと車酔いをしてしまう子どもが非常に多いのです。
せっかくのお祝いの日に具合が悪くなってしまうことは残念なことなので、できる対策をしながら子どもが1日快適に過ごせる工夫をしてみましょう。
七五三のお参りも着物で行うべき?
「七五三写真の撮影で着物にしたから、神社へのお参りも合わせるべき?」と疑問に思われている親御さん。神社での七五三のお参りは、必ずしも着物で参加しなくてはいけない訳ではありません。
男の子ならスーツ、女の子ならワンピースと洋装で参加する場合もたくさんあります。
七五三参りは神社で行うため長い距離を歩いたり、ご祈祷に参加したりと子どもにとっても大人にとっても楽ではありません。
そのため少しでも過ごしやすいよう、着物ではなく洋装を選ぶ人もいるのです。
神社内で記念撮影を行いたい場合は雰囲気を和で統一するため、着物で参加する場合もあるのですが、洋装であっても全く違和感はありませんので自由に判断すれば良いのです。
写真スタジオでは着物で記念撮影を行い、神社では洋装で過ごすといったように両方を記念に残す人もいます。
健康に大きくなれるようにと祈願してもらうことが大切なので、お参りの際の服装は和装か洋装かは家族で相談して納得のいく方を選びましょう。
まとめ
七五三の着物についての注意点いかがでしたでしょうか?おめでたいお祝いの節目なので、余裕を持って納得のいく準備で迎えたいですよね。
自分達にあったサービスを利用したり、子どもが楽しく過ごせる対策を考えたりと、準備も楽しみながら過ごしてもらいたいと思います。
必要なものを事前に把握して、当日を悔いなく過ごせるよう計画してみてはいかがでしょうか。