2025年版!【男女・年齢別】七五三写真におすすめの髪型

はじめに
七五三は、子どもの成長を祝う特別な日本の伝統行事です。子どもたちが晴れ着を着て、家族とともに記念撮影をする大切な一日ですね。そんな特別な日に、どのような髪型で撮影に臨めば良いのか迷われる方も多いのではないでしょうか。
この記事では以下の内容を解説します。男女別・年齢別におすすめの七五三写真の髪型を詳しくご紹介。また、家族写真で一緒に写る母親のヘアスタイルについてもぜひご覧ください。
この記事でわかること
- ・七五三における3歳・5歳・7歳のお祝いの意味
- ・七五三写真撮影のみで済ませることの是非
- ・女の子(3歳・7歳)におすすめの髪型
- ・男の子(3歳・5歳)におすすめの髪型
- ・七五三写真のヘアスタイルにおける注意点
- ・家族写真での母親のヘアスタイル(和装・洋装別)
お子様の年齢と性別、衣装に合わせた最適な髪型を選んで、素敵な七五三の思い出を作りましょう。
七五三の3・5・7歳でのお祝いの意味

七五三は、3歳・5歳・7歳という年齢に特別な意味があります。それぞれの年齢で行われてきた伝統的な儀式に由来しています。
3歳では「髪置きの儀」といって、それまで短く整えていた髪を伸ばし始めることを祝います。これは男女ともに行われていました。
5歳になると男の子は「袴着の儀」として、初めて袴を着られるようになることをお祝いします。大人の男性に近づく一歩として、晴れやかな装いで神社へ参拝する習わしです。
7歳では女の子が「帯解きの儀」を行い、それまでの子ども用の着物から、大人と同じように帯を締めるようになったことを祝います。
七五三のお祝いは写真撮影だけで済ますのもアリ
伝統的な七五三では、神社でのご祈祷と家族での会食までセットで行うものでした。しかし近年は、「写真撮影だけで七五三を済ませたい」という家庭も増えています。
結論からいえば、七五三のお祝いは写真撮影だけでも問題ありません。写真という形で成長の記録を残せれば十分お祝いになるという考え方が広がっています。
写真だけで済ませるメリットとしては、費用と時間の節約、子どもの負担軽減などが挙げられます。特に11月15日前後は写真スタジオの予約が混み合うため、時期をずらして撮影することも可能です。
とはいえ、絶対に祈祷しなければいけない決まりはなく、各家庭の事情に合わせて写真だけのお祝いも立派な七五三といえるでしょう。大切なのは子どもの成長を思う気持ちです。
七五三写真の衣装に関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
七五三写真に適した子供の服装って?服装ごとのメリット・デメリットや用意方法を紹介
【女の子】 七五三写真におすすめの髪型

女の子の七五三写真では、髪型選びも衣装と同じくらい重要なポイントです。年齢に合った可愛らしい髪型で、思い出に残る素敵な写真を撮りましょう。
3歳におすすめの七五三ヘアスタイル
3歳の女の子はまだ幼さが残り、髪の毛も細く量が少ない子が多いですが、工夫次第でバリエーション豊かなアレンジが楽しめます。
和装におすすめ【お団子】

「お団子ヘア」は、髪をまるくまとめたアップスタイルで、3歳の女の子の着物姿に定番の髪型です。
一つに結んだポニーテールを丸くねじってとめるだけのシンプルなスタイルですが、とても可愛らしく仕上がります。髪の量が少ない場合でも、土台のお団子に部分ウィッグを付け足すことでふんわりとしたボリュームを出すことができます。
和装の場合は、お団子に下がり飾り(ぶら下がるリボンやちんころ)を合わせると、より愛らしく華やかな印象になります。
七五三写真の髪飾りに関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
七五三写真の髪飾りはどんなものがある?おすすめの髪飾りも紹介
洋装におすすめ【ハーフアップ】
洋装のドレスには、「ハーフアップ」スタイルがとても似合います。上部の髪を結んで、残りを下ろしたスタイルです。
ハーフアップの良いところは、顔まわりがすっきりして表情が見えやすくなることです。3歳の可愛らしい笑顔をしっかり写真に収められるヘアスタイルです。
アクセサリーは、ドレスの色味に合ったカチューシャやリボン、小さな花のヘアクリップなどを合わせると、より華やかさが増します。特にティアラをつければ、まるでお姫様のような特別感が出て、お子さんも喜ぶでしょう。
7歳におすすめの七五三ヘアスタイル
7歳の女の子は七五三でもっとも華やかな主役です。髪の毛も伸びてボリュームが出てくる年頃なので、より本格的なヘアアレンジを楽しむことができます。
和装におすすめ【玉ねぎヘア】
「玉ねぎヘア」は、数年前から流行し七五三でも定番となっている人気のヘアスタイルです。髪を数か所ゴムで結んで、丸い玉を連ねたように見せるアレンジです。
左右それぞれの髪を、3~4か所ほどゴムで等間隔に結んで、その間の髪を指で広げてふんわりとさせます。まるで玉ねぎのような見た目から「玉ねぎヘア」と呼ばれています。
このスタイルの魅力は、毛量が少ない子でもボリュームを出しやすいこと。小さな飾りゴムやリボンを所々につければ華やかさもアップします。
和装におすすめ【日本髪】

7歳だからこそ映える「日本髪」スタイルも根強い人気があります。本格的な日本髪は、7歳の晴れ着姿に凛とした美しさを添えます。
前髪を下ろした今風の日本髪や、昔ながらに前髪を上げた日本髪など、いくつかのバリエーションがあります。日本髪にするには髪の長さ・量が必要ですが、条件を満たせば伝統美あふれる仕上がりになります。
大きなつまみ細工の髪飾りや鹿の子(かのこ)を添えると、より華やかさが増します。
洋装におすすめ【ゆるふわシニヨン】
ドレスを着る場合は、「ゆるふわシニヨン」がおすすめです。髪全体を柔らかく巻いてまとめ、トップにボリュームを出してバランスを取ったスタイルです。
髪をゆるく後ろに集め、毛束を束ねて丸くまとめたら、全体をピンでしっかり固定します。少し毛先を引き出したり、後れ毛を適度に垂らすことで、大人っぽさと可愛らしさが両立した上品な印象になります。
シニヨンの脇に小さなティアラやパールのコーム、お花のコサージュなどを付けるとより華やかになります。
【男の子】 七五三写真におすすめの髪型

男の子の七五三写真では、清潔感がありつつも「かっこいい」と思える髪型が人気です。年齢別におすすめのヘアスタイルをご紹介します。
3歳におすすめの七五三ヘアスタイル
3歳の男の子は、あどけなさが残るかわいらしい年頃です。写真撮影ではその自然な可愛さを活かしつつ、少しだけ特別感を出したヘアスタイルがおすすめです。
和装・洋装におすすめ【七三分け】
「七三分け」は、髪を七対三の割合で左右に分けるスタイルで、男の子の定番ヘアです。どんな衣装にも合わせやすく、清潔感があり上品な印象を与えます。
髪全体にワックスやジェルを少量つけ、サイドはスッキリと耳にかけ、前髪を七三に分けます。この時、少し高めの位置で分けると、より凜々しい雰囲気になります。
和装の場合は、艶感を出すとより着物に馴染みます。洋装でも七三分けはきちんとした印象を与え、どんなスーツやタキシードにも合わせやすいでしょう。
洋装におすすめ【無造作ヘア】

「無造作ヘア」は、あえて整えすぎないナチュラルスタイルで、3歳の男の子らしい自然な可愛さを引き立てます。
少量のスタイリング剤を使って髪をささっと整える程度で、自然な毛流れを活かします。前髪は軽く上げたり、サイドに流したりするだけで十分です。
このスタイルは特に洋装のカジュアルなスーツなどには、きちんとしすぎない無造作ヘアがよく合います。また、動き回ることも多い3歳児には、あまり完璧にセットしすぎないヘアスタイルが撮影中に崩れても気にならないというメリットもあります。
5歳におすすめの七五三ヘアスタイル
5歳の男の子は七五三で袴姿になることが多く、「和装姿をいかにかっこよく見せるか」がポイントです。
和装・洋装におすすめ【アップバング】

「アップバング」は、前髪を上に立ち上げたスタイルで、爽やかで活発な印象を与える髪型です。
ジェルやワックスを使って前髪をふんわりと立ち上げるだけのシンプルなスタイルですが、顔全体が明るく見え、凛々しさが引き立ちます。サイドはスッキリと整え、トップに少しボリュームを持たせると、より整った印象になります。
アップバングは誰にでも似合いやすく、トップを少し遊ばせて「ソフトモヒカン風」にしてもおしゃれです。袴姿でも洋装スーツでも決まりやすいスタイルです。
洋装におすすめ【マッシュショート】

「マッシュショート」は、全体をマッシュルームのようなシルエットに整えた短髪スタイルで、近年の男の子に人気のヘアスタイルです。
前髪を眉上でまっすぐに切り、サイドと後ろは短く整えます。全体にツヤを出すワックスを使うと、より洗練された印象になります。シンプルながらもモダンで洋装に特に良く合います。
マッシュショートは顔の輪郭が柔らかく見える効果もあり、どんな表情も可愛く映えるでしょう。
七五三写真の髪型における注意点

せっかくのヘアセットを成功させるために、いくつかの注意点をご紹介します。
注意点1:スタイリング剤を使って崩れ防止
七五三の撮影日は長時間に及ぶことが多く、特にお参りする場合は外出時間も長くなります。せっかく整えた髪型が途中で崩れてしまうと残念ですね。
髪型が崩れるのを防ぐために、スタイリング剤をしっかり使いましょう。ヘアワックスやジェルを使って形を整え、最後にハードスプレーで固定すると安心です。特に5歳の男の子など活発に動き回る年齢のお子さんは、汗をかいても髪型が崩れにくいよう、しっかり固めておくのがポイントです。
ただし、子どもの肌は敏感なので、刺激の少ない子ども用のスタイリング剤を選ぶようにしましょう。
注意点2:髪の毛が足りない場合はウィッグを使用
特に3歳くらいの女の子は、まだ髪の毛が少なく細いことが多いです。思い描いている髪型にするには髪の量が足りないというケースもあるでしょう。
そんな時は、部分ウィッグやエクステを使ってボリュームを補うのがおすすめです。多くの写真スタジオや美容院では、お団子用のつけ毛やポニーテール用のエクステなどを用意しています。
特にアップスタイルやハーフアップなど、ある程度髪の長さやボリュームが必要な髪型に挑戦したい場合は、ウィッグを活用すると理想の髪型に近づけることができます。
注意点3:ヘアセット中の暇つぶしグッズを用意
小さな子どもは、長時間じっと座ってヘアメイクをされることに飽きたり不安になったりしがちです。ヘアセット中の機嫌対策も事前に考えておきましょう。
例えば、好きなアニメや音楽の動画を用意したり、お気に入りのおもちゃや絵本を持っていくのも効果的です。また、「これが終わったら食べようね」と、小さなお菓子をご褒美として準備しておくのも一つの手です。
何より親が焦らず落ち着いて対応することが重要です。「泣いてしまっても大丈夫」という気持ちで、お子さんのペースを尊重してください。
七五三の家族写真で「母親」におすすめの髪型

七五三ではお子様が主役ですが、母親も晴れの日にふさわしく上品に装いたいものです。家族写真に写るお母様の髪型も、着る服装(和装か洋装)に合わせて整えておきましょう。
【和装の場合】母親におすすめの七五三ヘア
和装の母親には、すっきりとまとめた上品な「まとめ髪」が定番です。訪問着など着物姿には首元や襟足が綺麗に見える髪型が好まれます。
おすすめのヘアスタイルは以下です。
- ・シニヨン(低めのお団子):うなじが見える位置で髪を束ねたシニヨンは、世代を問わず着物によく合う上品な髪型です。
- ・夜会巻き(フレンチツイスト):髪をねじり上げて縦にまとめる夜会巻きは、和装フォーマルの鉄板スタイルです。
- ・ハーフアップ:髪を全部アップにするほどでもない場合はハーフアップも一つの手です。顔周りの髪を後ろでまとめることで、きちんと感を出しつつ女性らしい柔らかさも残せます。
【洋装の場合】母親におすすめの七五三ヘア
洋装の場合、服の格に応じてヘアスタイルも決めます。七五三で母親が着るフォーマルスーツ・ワンピースには、清潔感があり崩れにくい髪型がおすすめです。
おすすめのヘアスタイルは以下です。
- ・アップスタイル(まとめ髪):和装と同様に髪をまとめ上げるスタイルは洋装でも人気です。
- ・ハーフアップや編み込みアレンジ:スーツスタイルを少し華やかに見せたい場合は、ゆるく巻いたハーフアップに編み込みを組み合わせたアレンジがおすすめです。
- ・巻き髪ダウンスタイル:ワンピースなどもう少しドレッシーな洋装の場合、全体を巻いたダウンスタイルも選択肢です。
まとめ
七五三の写真撮影は、お子様の成長を記録に残す大切な機会です。本記事では、男女別・年齢別にぴったりの髪型を紹介しました。
髪型選びでは、お子様の個性や衣装との調和を意識することが大切です。また、スタイリング剤でしっかり固めることや、髪が少ない場合はウィッグを活用すること、そしてヘアセット中の子どもの機嫌対策も忘れずに。
母親の髪型も、和装ならシニヨンや夜会巻き、洋装ならアップスタイルや編み込みアレンジなど、お子様を引き立てつつも上品に決まるスタイルを選びましょう。
七五三は子どもの成長を祝う特別な日です。この記事を参考に、お子様にぴったりの髪型で、家族みんなの笑顔あふれる素敵な思い出を作ってください。