七五三写真はいつ撮る?撮影時期ごとの特徴や時期を決めるポイントを紹介
はじめに
七五三は日本に昔からある子供の成長をお祝いする行事です。
それでも、いざ七五三の用意をするとなると、
- 「七五三写真の撮影って何歳で撮れば良いの?」
- 「数え年と満年齢ってあるけど、七五三写真の撮影ではどっち?」
- 「男の子と女の子で、七五三の写真撮影の年齢は違うの?」
- 「何月に七五三写真の撮影をするのがいいの?」
とお母さんお父さんは色々悩みがでてきますよね?
そこで今回は、七五三の写真を撮る年齢から、撮影時期それぞれの特徴や撮影時期をいざ決めるときのポイントを徹底的にご紹介していきます。
ぜひ七五三写真の撮影時期を決める際の参考にしてください。
七五三の写真は何歳で撮るの?数え年?
そもそも七五三写真を子供が何歳の時に撮影するのか、意外とわかりにくいと思います。
実のところ、七五三の写真は「数え年=生まれた年を1歳として元日に年を取っていくという数え方)」で撮っても「満年齢」で撮っても、どちらでもOKです。
昔の日本は年齢の数え方が数え年だったため、七五三も数え年の年齢で行われていました。しかし、近年では満年齢での撮影が一般的になっています。子供の負担を考えて、特に3歳の七五三では少しでも大きくなってからと満年齢で七五三をされる方が多いです。
一方で、兄弟・姉妹そろってお祝いできるようにと、例えば上の子は満年齢、下の子は数え年で七五三を行うなどの家族も多くいるので、年齢については柔軟に考えて大丈夫です。
また、男女で七五三写真の撮影をする年齢は異なります。詳しくは以下に、男の子と女の子の場合に分けて、七五三写真を撮る年齢をご説明します。
男の子の七五三を撮る年齢
男の子は“3歳”と“5歳”で七五三の写真を撮影します。
ちなみに、七五三は3歳で行われた「髪置(かみおき)の儀」、5歳で行われた「袴着の儀」という古来の行事に由来しています。
女の子の七五三を撮る年齢
女の子は、“3歳”と“7歳”で七五三写真を撮ります。
女の子の七五三は、3歳の「髪置の儀」、7歳の「帯解(おびとき)の儀)という行事に由来しています。
七五三写真の撮影時期はいつ?
七五三のお参りは一般的に11月15日の前後に行われますが、最近は前撮りや後撮りを利用してハイシーズンからずらして七五三写真の撮影を行う方も増えています。
それぞれの撮影時期のメリットとデメリットを詳しくご紹介しますので、どの時期での撮影が家族にとって一番良いのか決める参考にしてください。
七五三写真の撮影時期1:4~6月
まずは、春先の4~6月に七五三写真の撮影をする場合のメリットとデメリットをご紹介します。
- 【メリット】
- ・前撮り希望者が比較的少ないので、混雑しない
- ・前撮り用のお得なキャンペーンを展開しているスタジオや写真館が多い
- ・日焼けの心配が少ない
- ・時期によっては桜や新緑のキレイな景色で撮影できる
- 【デメリット】
- ・入学、入園、端午の節句などの撮影により、予約が取りづらい日もある
- ・梅雨時は、雨の可能性が高い
4~6月は、七五三写真の前撮りをされる方が他の時期に比べて少ないので、混雑しにくくお得な料金プランや特典が豊富に用意されていることが多いです。
また、日焼けをあまり気にすることなく撮影することもできます。
ただし、入学・入園シーズンや端午の節句の時期には予約が取りづらい日もあるので注意が必要です。また、梅雨の季節には神社などの屋外での撮影はおすすめできません。
七五三写真の撮影時期2:7~8月
続いては、夏休み時間も含まれる7~8月に七五三写真を撮影する際のメリットとデメリットをご紹介します。
- 【メリット】
- ・夏休み期間に、平日を利用してゆっくり撮影できる
- ・前撮り用や夏季向けのお得なキャンペーンを展開しているスタジオや写真館が多い
- 【デメリット】
- ・汗をかきやすい
- ・着物などの衣装は熱がこもるため、子供がぐずりやすくなる
- ・屋外での撮影では熱中症が想定されるため特に暑さ対策が必要
- ・撮影前の日焼けにも注意がいる
7~8月は、子供の夏休み期間になるため、混みにくい平日にゆっくりと七五三写真の撮影を行うことがしやすくなります。
また、この時期も前撮り希望者が少ないため、各スタジオや写真館などはお得な料金プランやフォトブックなどの特典を用意していることが多いです。
一方で夏の最も暑い季節になりますので、どうしても汗をかきやすくなってしまいます。
また、着物は普段の洋服と比べて熱がこもりやすく、着慣れてもいないため子供がぐずってしまうこともあります。特に屋外で撮影を行う場合には、熱中症にならないように水分補給や暑さ対策が必須になります。
加えて、七五三写真の撮影前に日焼けしてしまうと、日焼けした肌と着物の雰囲気が合わなくなってしまうことがあるので、プールや遊園地など外で遊ぶことが多い場合には注意が必要です。
七五三写真の撮影時期3:9~10月
次に、秋ごろの9~10月に七五三写真の撮影を行った場合のメリットとデメリットをご説明します。
- 【メリット】
- ・一般的な七五三に近い季節に撮影が行える
- ・夏の暑さが和らいだ時期に撮影できる
- ・スタジオによってはまだお得な前撮り料金プランがある
- 【デメリット】
- ・希望した日に予約が取れないこともある
- ・七五三写真撮影のハイシーズンに入ってきているため神社が混雑することが多い
9~10月は、暑い夏が過ぎて従来の七五三に近い時期に写真撮影を行うことができると人気の高い前撮りシーズンです。4~8月に比べると少ないですが、スタジオによってはまだ前撮り用のお得な料金プランが用意されていることもあります。
ただ、人気の時期で9月からぐっと七五三写真の前撮り希望者が増えますので、スタジオ撮影であっても、神社での撮影であっても混雑することが増えます。希望した日に予約が取れないこともあるので、早めに七五三写真の撮影の予約をすることがおすすめです。
七五三写真の撮影時期4:参拝当日
また、参拝当日に七五三写真の撮影を合わせて行う際のメリットとデメリットもご紹介します。
- 【メリット】
- ・参拝と撮影を同日に終わらせられる
- ・涼しい中で撮影できるため、着物や袴でも過ごしやすく撮影がスムーズにできる
- ・紅葉がきれいな景色の中で撮影できる
- ・親や祖父母など参加者のスケジュール調整が一度で済む
- ・七五三の従来の時期なので、より伝統行事らしい雰囲気となる
- 【デメリット】
- ・スケジュールがきつくなり、子供が疲れやすい
- ・七五三写真撮影のハイシーズンのため、混雑することが多い
参拝当日の撮影なら、参拝と七五三写真の撮影を1日に同時に行うことができます。着付けなどを2回行う必要がなくなりますし、ご両親が共働きのご家庭や祖父母と一緒にお祝いする場合に、参加者のスケジュール調整が1度で済みます。
また、暑過ぎることも寒過ぎることもない涼しい季節のため、気温的に着物や袴を着ていても過ごしやすく、七五三写真の撮影がスムーズに行えます。
さらに、紅葉の季節なので、紅葉を背景に素敵な七五三写真を撮影することができます。従来の七五三の時期になるので、より伝統行事らしさを感じることもできます。
ただし、参拝も撮影も同日に行わなければならないので、スケジュールが過密になりがちで、疲れてしまう子供も多いです。
また、やはり七五三写真の撮影では最も人気のシーズンなので混みやすく、早めの予約が不可欠です。
七五三写真の撮影時期5:12~1月
続いて、後撮りとなる12~1月に七五三写真の撮影を行うメリットとデメリットをご説明します。
- 【メリット】
- ・後撮り希望者は少ないので、予約が取りやすい
- ・混んでいないため、ゆったり撮影できる
- ・お得な料金キャンペーンや特典がある
- ・冬場の寒い時期なので、汗をかきにくく撮影がしやすい
- 【デメリット】
- ・キャンペーン期間が短いことが多い
- ・風邪などの体調不良への注意が必要
- ・年賀状に七五三写真が間に合わず使えない
最近では、12~1月に七五三写真の撮影を行う後撮りも増えてきています。
そうは言っても、まだまだ他の時期に比べて希望者が少ないので予約が取りやすく、当日も混雑していないため、ゆったりとした撮影ができます。またスタジオによっては後撮り用のお得なキャンペーンや特典を用意しています。
冬になり寒い時期ですので、着物や袴を着ていても汗をかきにくく、七五三写真の撮影がしやすい時期でもあります。
ただこの時期のキャンペーンは期間が短いことが多く、万が一体調をくずしてしまったときに振替がしにくいことがあります。体調管理をしっかりとしておく必要があります。
さらに、年賀状に七五三写真を使用したい場合には、この時期の撮影では間に合わないので、前撮りか参拝当日の撮影がおすすめです。
近年、子供の誕生日に合わせて七五三を撮る家族が増えている
実は近年では、子供の誕生日のお祝いに合わせて七五三写真の撮影を行う家族も増えています。
誕生日と七五三、両方のお祝いでということで、祖父母を撮影の時にお呼びして、家族みんなで撮影を見守る方もいます。
- 「正直いつ七五三写真を撮っても構わない」
- 「祖父母が遠方のため出来ることなら2つのイベントを一回の来訪で一緒に祝いたい」
といったご家族には、子供の誕生日に合わせて七五三写真を撮影するのもおすすめです!
七五三の撮影時期を決める上で考えるポイント4
ここまで、撮影時期ごとのメリットとデメリットをご説明してきましたが、撮影時期を決める上でさらに考えるべきポイントがあります。
そのポイントは以下の4つです。
- ⑴ 撮影料金
- ⑵ 子供の成長の度合い
- ⑶ 屋外撮影の有無
- ⑷ 年賀状に七五三写真を利用するかどうか
これより、この4つの撮影時期を決める上で考えるべきポイントを詳しくご紹介していきます。
ポイント1:撮影料金
まず大事なポイントは、撮影料金です。
特に七五三写真の撮影希望者が少ない4~6月はキャンペーンにより、かなり割引きされます。着物のレンタル代など七五三写真の撮影には何かとお金がかかりますので、少しでも費用を抑えたい方は、撮影料金が安くなる時期に撮影を行うのがおすすめです。
七五三撮影の撮影料金は、以下の記事で紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
七五三写真の料金っていくら?撮影場所ごとの相場やメリット・デメリットを紹介
ポイント2:子供の成長の度合い
次に、子供の成長度合いを考えて撮影時期を決めるのがポイントです。例えば、3月で2歳になったばかりの子供が4月に撮影するとなるとかなり幼くなります。あどけなさの残る七五三写真を撮ることはできますが、小さな子供には負担も大きいです。子供の誕生日や成長を考えながら撮影時期を決めた方がいいです。
ポイント3:屋外撮影の有無
神社などの屋外で撮影を行うのか、スタジオのみで撮影を行うのかも、撮影時期を決める上で重要なポイントです。
屋外で七五三写真を撮るなら、紅葉や桜、新緑がキレイな時期に撮影を行えば写真の仕上がりもとても良くなるので、季節を考慮する方が良いです。また梅雨の時期には雨が多く屋外での撮影は大変になるので、梅雨時は外すことがおすすめです。
七五三撮影の撮影場所は、以下の記事で紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
七五三写真の撮影場所で悩んだらどうする?場所の決め方や注意点を解説
ポイント4:年賀状に利用するかどうか
もう一つの撮影時期を決める上での大切なポイントは、撮影した七五三写真を年賀状に利用するかどうかです。
年賀状に撮影した写真を使いたいなら、後撮りでは間に合わなくなるので、その点をしっかりとふまえて撮影時期を決めてください。余裕を持って年賀状を作成するためにも、早めの予約が必要です。
七五三写真の撮影時期まとめ
今回は、七五三写真を撮影する年齢や撮影時期を決める上でのポイントなどをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
撮影時期によって、メリットとデメリットが変わってきますので、家族にとってどの時期が最も良いのか、ポイントもふまえて考えてみてくださいね。
七五三写真の撮影が家族みなさんにとって、素敵な思い出になることを願っています。