七五三写真に適した子供の服装って?服装ごとのメリット・デメリットや用意方法を紹介
はじめに
子供を考えると楽しみな反面、親にとっては若干のストレスも感じてしまう「七五三」。
子供の服装や参拝場所、食事に記念撮影など決めなければいけないことが沢山ありますよね。特に子供の服装は、七五三のメインテーマと言っても過言ではありません。
中でも写真撮影は直前まで準備にこまるご家族が多く、
- 「七五三の写真撮影は子供が着たいものを着せてもいいの?」
- 「そもそも七五三写真に適した服装は?和服の着物?洋装のドレスやスーツ?」
- 「どうやって撮影前に衣装は用意すれば良いの?」
などの疑問をもつ親御さんが多いです。
そこで本記事では、七五三写真の撮影におすすめの服装と服装ごとのメリット・デメリットを分かりやすく解説しています。
七五三写真の服装の用意方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
七五三写真で子どもはどんな服装を着れば良い?
実は、七五三写真の子供の服装は何でもOKというわけではありません。
親としては神社での参拝や記念写真を考えて、恥ずかしくない服装を選びたいと思うものです。
ここでは一般的に七五三写真で良く選ばれる服装を3つ紹介します。
男女ともに着物が人気!
七五三写真で、今も昔も一番人気の服装はやはり“着物”です。
江戸時代から始まった七五三文化が衣装にも引き継がれています。
実は女の子の着物は何でも良いわけではなく、年齢によって着物の種類が異なることをご存知でしたか?
例えば3才の女の子は「三つ身」と呼ばれる身幅が狭い着物に「被布コート」と呼ばれる前掛けを合わせるのが一般的。
一方、7才の女の子は「四つ身」と呼ばれる大人用の着物の一歩手前の着物を着用します。
7才の女の子には基本的に「被布コート」は必要ありません。
男の子の袴は大人用とほぼ同じです。
お子様の年齢に合わせてふさわしい着物を選んであげてくださいね。
男の子ならスーツで撮影も増えている
近年男の子の七五三で増えているのがスーツスタイルです。
大人と同じ長パンツスタイルや子供らしさ溢れる短パンツスタイルのどちらでも問題ありません。ベスト付3ピースも人気のスタイルです。
しかし注意したい点はスーツのサイズ感。
「七五三の時しか着用しないのはもったいない!」との理由で大きめのサイズを購入したくなりますよね。
しかしあまりにも大きなスーツは動きにくいだけでなく、写真写りも悪くなってしまいます。
ブカブカのスーツでは子供の成長をあまり実感できません。
可能なら体に合ったサイズで写真を残してあげると、お子様の良さを引き出すことができますよ。
女の子はドレスで撮影もおすすめ
女の子の七五三で良く選ばれている服装がドレススタイルです。
ディズニーキャラクターのようなプリンセススタイルやフレアタイプが人気です。
上品なピンク色だけでなく、水色や薄い黄色なども女の子に人気のカラー。
しかし白のドレスは結婚式のイメージと重なるため、七五三の記念写真でなくても良いと考える親御様もおられます。
とはいえ基本的に選んではいけない色はないため、お子様の笑顔を引き出せるドレスを選んであげたいですね。
七五三写真の服装を「着物」にするメリット・デメリット
ここからは服装別のメリット・デメリットを見ていきましょう。
まずは男女共に人気の高い、着物から解説していきます。
七五三写真の服装を着物にするメリット
七五三写真の着物のメリットは以下の通りです。
- ・メジャー
- ・レア感がある
- ・借りやすい
やはり着物は七五三の王道スタイルだけあり、参拝日は着物で着飾ったお子様で神社は溢れかえっています。
そのため参拝者の一体感を味わうことも可能です。
着物はメジャー感がある一方で、七五三の時くらいしか着れないということもあり、レア感を楽しむこともできますよね。
しかも写真スタジオやレンタルショップの品揃えも豊富なため、混雑する七五三の時期でも比較的借りやすいというメリットもあります。
七五三写真の服装を着物にするデメリット
七五三写真のデメリットは以下の通りです。
・着脱が大変
・子供が気乗りしにくい
着物は肌襦袢と呼ばれる専用の下着や帯などもしっかり結ばなければ、綺麗に着こなすことができません。
慣れていない場合は着付けに30分近く要する場合もあります。
男女共に着付け後は1人でトイレに行くのは難しく、用を足した後も手直しが必要です。
また着物は大人からすると魅力的でも子供からすると「変な服装」に見えてしまい気乗りしない可能性もあります。
お子様の意見も聞きつつ、笑顔で撮影できる服装を探したいですね。
女の子の七五三写真を「ドレス」で撮るメリット・デメリット
では次に七五三写真の女の子の服装、ドレススタイルのメリット・デメリットを見ていきましょう。
七五三写真の服装をドレスで撮るメリット
七五三写真をドレスで撮るメリットは以下の通りです。
・おしゃれな写真になる
・子供が気乗りしやすい
・着脱が楽
まずドレスは最近の流行や女の子の好きなテイストがふんだんに取り入れられているため、子供も気乗りしやすく、おしゃれな写真に仕上げることができます。
実際、衣装レンタルができるフォトスタジオで、女の子が真っ先に向かう先はドレスコーナーです。
可愛いドレスは大人でもテンションが上がってしまいますよね。
さらにドレスはファスナー式ですぐに着脱ができるため、着付けも簡単です。
レンタルならご家庭への取り寄せで着用できるため、忙しい当日でもすぐに準備することができます。
七五三写真の服装をドレスで撮るデメリット
七五三写真のドレスのデメリットは以下の通りです。
・祖父母の理解を得られないかも
・屋外だと撮りづらい
・貸し出ししてるスタジオが少ない
祖父母は着物姿の孫を期待するものです。
そのため着物での登場を期待していたのに孫がドレス姿で出てくると、期待を裏切られたように感じるかもしれません。
またドレスは裾の広がりがあるため、車の乗降車時や雨で裾が汚れる可能性もあります。
そのためドレスでは屋外撮影が大変と感じがちです。
さらにドレスの数が多いスタジオと少ないスタジオの差が大きく、最寄りのスタジオにドレスがないことも考えられます。
しかしドレスのデメリットが気になるのは親だけ。
子供の声にも耳を傾けて衣装を選んでいきたいですね。
男の子の七五三写真を「スーツ」で撮るメリット・デメリット
男の子の七五三写真で最近人気なのが、スーツスタイルです。
スーツスタイルのメリット・デメリットを見ていきましょう。
七五三写真の服装をスーツで撮るメリット
七五三写真をスーツでの撮るメリットは以下の通りです。
・準備が楽
・おしゃれできる
まず準備が楽というのは、親御様にとって大きなメリットですよね。
遊びたい盛りの5才の男の子を着付けや手直しのためにじっとさせておくのは大変です。
しかしスーツなら準備後も1人でトイレにもいけますし、父親も率先して協力しやすくなります。
さらにスーツならアレンジの方法も父親が知っているため、おしゃれがしやすいこともメリットの1つです。
靴やネクタイ、ポケットチーフなどの小物も品揃えが豊富ですので、親子でコーディネートを楽しむこともできますよ。
七五三写真の服装をスーツで撮るデメリット
七五三写真をスーツで撮影するデメリットは以下の通りです。
・特別感がない
子供のスーツ姿は5才の七五三で初めて見るとはいえ、スーツは男性の定番ファッション。そのためスーツ姿はそこまでの特別感がなく、新鮮味もないというデメリットがあります。
しかも私立の学校に入学する子は、ブレザーなどのスーツに似た制服で通います。
節目節目の写真が七五三のスーツ姿と変わらないというのも少し残念ですよね。
七五三という特別感を出すために、袴を選ばれる親御様も沢山おられます。
七五三写真の服装を用意する3つの方法
「でも七五三写真の服装はどこで用意するの?」そんな疑問にお答えするために、ここでは衣装を準備する方法を3つ紹介いたします。
在庫の数や手軽さ、経済事情なども考慮して服装を選んでいきましょう。
1.写真スタジオで借りる
七五三写真の服装の手配で一番のセオリーは写真スタジオでのレンタルです。
写真スタジオのレンタルは試着ができたり、実際の色合いを直接確かめることができるためおすすめです。
またお子様も自分が着る衣装を自分の目で確かめることができ、撮影を楽しみやすくなります。
さらに大手チェーン店であれば店舗にお気に入りの衣装がなくても、最寄りの別の店舗の在庫を確認してくれたり融通を効かせてくれる場合もあります。
またスタジオのスタッフが衣装選びのアドバイスもしてくれるので、相談しながらお子様に合ったスタイルを選ぶことができますよ。
2.専門業者から借りる
最近は七五三写真の衣装を専門業者から借りることができます。
ネット注文で自宅や写真スタジオに配送することも可能です。
しかも業者によっては使用後もクリーニングなしでそのまま返却できるため、参拝後のストレスも軽減されます。
着物専門業者から借りればお金は掛かりますが、種類も豊富ですのでお気に入りの一着を見つけやすいことも特徴です。
専門業者のネットレンタルなら子供の年齢、身長、着物やドレスのスタイル、素材を入力するだけ簡単に衣装を探すことができますよ。
3.家にあるものを使う
七五三写真の服装を用意する3つ目の方法は、家にあるものを使うことです。
親族や友人のお下がりを使用することもできます。
また兄弟・姉妹がいるなら新規購入するのも1つの方法。
例えば今年は長男の七五三、その2年後に次男の七五三がある場合は、1着のスーツで着回しできます。
ちなみに七五三向けの子供用スーツは約1万円前後。
レンタルスーツも1回約1万円ほどですので、2回レンタルするよりも1着購入した方がお得ということになります。
もちろんお下がりのスーツでも、ネクタイの色を変えるだけで全く違う印象に見せることができますよ。
七五三の衣装で迷ったらどうすればいい?
七五三の服装は、七五三のメインテーマだけに1着に絞るのはなかなか難しいものです。
そんな時には、何着でも着用OKなスタジオがおすすめ。
それが出来ないなら、七五三定番の「着物」を選ぶと良いでしょう。
着物なら、何色を選んでも七五三感を出すことができ、何年経っても特別な写真に仕上げることができます。
後々「せっかくの七五三、着物を着せてあげれば良かった‥」と後悔しないためにも、迷った時は着物がおすすめ。
祖父母にも喜ばれる写真を撮ることができますよ。
家族写真を撮る際は主役のお子さんが一番目立つよう親は服装に気をつける
最後に七五三写真の注意点を押さえておきましょう。
それは親御様の服装です。
七五三の主役はもちろんお子様だからです。
例えばお子様が赤い着物を選んだのであれば、母親は落ち着いたピンクやベージュなどお子様を引き立てやすい色を選びましょう。
父親もお子様よりも目立つ色のネクタイや光沢のあるスーツは避けましょう。
親はあくまでも付き添いというスタンスが大切です。
家族写真を撮る際は、主役のお子様がいちばん目立つように心がけて、素敵な写真を残してくださいね。
七五三写真の子供におすすめの服装まとめ
いかがだったでしょうか?
本記事では七五三写真に適した子供の服装と服装ごとのメリット・デメリット、用意方法を紹介しました。
しかし七五三写真で最も大切なことを忘れないようにしましょう。
それはお子様の笑顔です。
衣装選びは服装ごとのデメリットばかりに目を向けるのではなく、お子様の表情もよく観察しましょう。
お子様が楽しんで初めて思い出に残る七五三を祝うことができますよ。