【総集編】七五三写真の衣装の悩み解決!子供と親別に適した服装も紹介
はじめに
「七五三といえば衣装!」というほどに、普段着ない衣装の着用がメインにもなる七五三写真。そんな七五三写真の衣装には色々と暗黙のルールがあることを、皆さんはご存知でしょうか?
長き日本文化で守られてきた七五三マナーを知らないと、周りの人に見せる際に後悔するかもしれません。そこで今回は、七五三写真で衣装について徹底解説していきます。
主役となる男の子・女の子、一緒に写るお父さん、お母さんとそれぞれ分けて、七五三写真に適した衣装についてご紹介していますので、ぜひ参考にしてください!
七五三写真の衣装選びは手を抜かないで!
子供の健やかな成長を祝う七五三は、晴れ着にふさわしい衣装を選びましょう。
お子さんは、その時にしか着られない衣装もありますし写真を見返した時にも後悔のないようにしたいものです。
また、一緒に撮影する家族の衣装も大切です。
子供がきちんと着こなしているのに、両親はカジュアルすぎたり、気取りすぎたりとアンバランスな印象になってしまうと、せっかくのお祝いの日が台無しになってしまいます。
晴れの日の七五三だからこそ、納得のいく服装で、きちんとした写真を残しておきましょう。
七五三写真の服装にはルールがあるって本当?
七五三の写真は「どのような服装で撮影すれば良いのか」と悩む方も多いでしょう。
特に厳格なルールや決まりはありませんが、ある程度知っておいた方が良い暗黙のマナーがあります。
以下で詳しく説明していきます。
- 【子供の七五三写真に適した服装とは?】
- お子さんの衣装は、着物であれば縁起の良い柄を選びましょう。
また「今後の人生において幸福で良縁を願う親の気持ちを柄に込める」とも言われています。
そのため、お祝いにふさわしい格調の高い、気品を感じられるモチーフがおすすめです。 - 【両親の七五三写真に適した服装とは?】
- 両親の服装も特に決まったものはありませんが、主役である子供より格下の服装を心がけてください。
一般的に洋装よりも和装が格上とされています。
子供が洋装にも関わらず、親が和装で撮影するということが無いようにしましょう。
また、夫婦で着物を着る際は、両者の格を合わせるのもマナーです。
上記の暗黙のルールを親子それぞれ以下より解説していきます。
【主役の子供編】七五三写真に適した服装
七五三写真に適した、主役の子供の服装を女の子・男の子別に「洋装・和装」に分けて解説していきます。
女の子|七五三写真の衣装
まず、女の子の七五三写真の衣装は「着物」「ドレス」とこちらの2つが一般的です。
それぞれ解説していきます。
女の子の七五三の衣装1:着物
七五三の撮影の際に、女の子の着物は色や柄で選ぶのがおすすめです。
多くの着物衣装は、お祝いにふさわしい明るく華やかなものが特徴です。
特にピンクや赤がお子さんに人気が高く、写真にもよく映えます。
最近では、くすみカラーの流行もありダスティブルーなどといった淡く柔らかい色味も人気が出てきました。
和柄がメインの七五三の和装ですが、着物の柄には、さまざまな願いが込められています。
- 【花柄】
- 花のように美しく愛される
- 【貝桶】
- 良縁・夫婦円満
- 【鈴】
- 邪気を払う
- 【扇】
- 発展・繁栄
写真を見返したときに、どんな願いを込めて着物の柄を選んだのか伝えてあげるのも良いですね。
また、三歳の時だけ着物の上から被布を羽織ります。これはベストのようなもので、帯を結ばない代わりに着用するものです。
こちらは、他の年齢では着られない三歳だけのもの。
三歳の記念として、被布を羽織った姿をぜひ写真に残してくださいね。
女の子の七五三の衣装2:ドレス
七五三の写真撮影の洋装は、主にロングドレスがメイン。
中には、裾が長くいわゆるロングトレーンのようなものも。
ドレスの裾を円形に広げてウエディングフォトのように上から撮影するのも人気のショットのひとつです。
三歳・五歳向けのドレスは比較的パステルカラーを基調としたホップなデザインが多い傾向です。ふわっとしたシルエットやAラインドレスといったベーシックなものが豊富に揃っています。
七歳になると、お姉さんっぽい黒やワインレッドなどといったシックなドレスが増えてきます。スッキリ見えるデザインのもの人気で、大人顔負けのドレスが多く選ぶ楽しさも感じられますね。
この年齢だから着られる色やデザインを選ぶことで、写真を見返したときに「この年齢のときには、こんな色が好きだったんだな」のように思い出に残せますよ。
男の子|七五三写真の衣装
一方、男の子の衣装も「着物」「スーツ」の2種類が主に選ばれます。それぞれご紹介していきます。
男の子の七五三の衣装1:着物
男の子の着物の色や柄はバリエーション豊かなのが特徴。その中でも、威厳や強さを与える柄の着物がおすすめです。
礼服の代表格であるブラックは、高級感と重圧感を兼ね備え男の子らしい印象で着こなせます。
また、清楚でフレッシュなホワイトカラーの着物も七五三らしく映えますよ。
写真撮影だけでなく、お参りに行った際にもおしゃれが際立つカラーです。
和柄の着物が定番でしたが、近年では幾何学柄などといったモダンテイストのものが増えてきました。
首にストールを巻いたり、ボーラーハットを被ったりと個性を出して周りと差をつけるのも良いでしょう。
男の子の七五三の衣装2:スーツ
フォーマルなスーツで撮影する際には、ジャケットは必須です。
和装と同様、格式高く威厳のある雰囲気のものを選びましょう。
ただ、あまり神経質にならなず一般的なジャケットパンツのセットアップで問題ありません。
ジャケットはブラックの無地が基本ですが、ブリティッシュなベージュやチェック柄で個性を出すのもおすすめです。
三歳の男の子であればスラックスでなくてもショートパンツでもOK。
幼さが残る三歳ならではの可愛らしい雰囲気で撮影できますよ。
また、ネクタイの色と柄にも決まりはありませんが、お祝いにふさわしい明るいカラーを選んでください。
兄弟姉妹|七五三写真の衣装
七五三撮影において、兄弟姉妹の衣装は主役の子の雰囲気に合わせましょう。
ただし主役の子よりも華美なものや格上の衣装は避けてください。
兄弟はフォーマルなスーツスタイル、姉妹であればワンピースやドレスなどがふさわしい衣装です。
「結婚式やパーティーにお呼ばれした時の服装」をイメージすると分かりやすいかと思います。
【親編】七五三写真に適した服装
七五三の撮影において、お母さんは「着物」「ドレス」「スーツ・ワンピース」、お父さんは「着物」「スーツ」が適しています。お子さんの衣装をふまえてご自身にあう服装を選びましょう。
お母さん|子供に合わせた七五三写真の衣装
お母さんの服装は、女性らしい品のある服装を心がけましょう。
以下で詳しく解説していきます。
お母さんの七五三の衣装1:着物
せっかくのお祝いごとですから、着物を着たいお母さんも多いでしょう。
七五三の撮影をする際にふさわしい着物は以下の3点です。
- ■訪問着
- 七五三でお母さんが着る着物で最もメジャーなものです。
訪問着はフォーマルな装いに位置付けされます。
華やかものから女性らしいエレガンスなものまでその種類は多種多様。
晴れの日にぴったりの柄を選んでくださいね。 - ■江戸小紋
- 江戸小紋の中でも鮫・行儀・通しと呼ばれる三役であれば礼服として切られます。
それ以外の小紋はいわゆる街着なので七五三の撮影では避けてください。
シックなデザインのものが多いため、30代以上のお母さんにおすすめです。 - ■付け下げ
- 訪問着よりも華美な柄を抑えた柄が多いのが特徴。
落ち着いた雰囲気で切られるので、七五三の撮影でも着る方が多くいます。
お子さんの衣装のカラーと合わせて選ぶのも良いですね。
留袖は、格式が高すぎて主役の子供よりも目立ってしまいます。また、帯や鞄などといった部分も派手になりすぎないよう注意してください。
お母さんの七五三の衣装2:ドレス
七五三の撮影で母親がドレスを着る際には、装飾品を控え露出を抑えたものがベター。
あまり露骨にシルエットが出ないものが良いでしょう。
あくまでの主役は子供ということを念頭に置いて選んでください。
ドレスを着るのであれば、子供と色やデザインを合わせるのがおすすめ。
リンクコーデ風の組み合わせや着こなしで写真を撮ることで、思い出のひとつになりますよ。
お母さんの七五三の衣装3:スーツorワンピース
七五三の撮影で、母親の服装で一番多いのがスーツやワンピースなどといったセレモニースーツです。
無理に着物を用意しなくても、洋装でも撮影可能です。
お祝いなので、黒や紺のスーツやワンピースを避けましょう。
オフホワイトやベージュのような写真の雰囲気を明るく引き上げてくれる色味が顔写りも良くなるのでおすすめです。
一着スーツを用意することで、後々入学式など行事ごとにも使用できますよ。
お父さん|子供に合わせた七五三写真の衣装
お父さんの服装は、整った威厳のある服装を心がけましょう。
以下で詳しく解説していきます。
お父さんの七五三の衣装1:着物
家族全員で着物を揃えると華やかな記念写真に仕上がります。
お父さんが七五三の写真撮影で着物を着る場合は、羽織袴を選んでください。
黒の紋付出なくても良いですが、控えめな色や柄にしましょう。
また、お母さんが着物を着る場合、お互いの格式を合わせてください。
お父さんの七五三の衣装2:スーツ
一般的に七五三の写真撮影では、スーツを着用するお父さんが多い傾向にあります。
ビジネス系のスーツであれば問題ありませんが、お母さんが着物を着用する場合はフォーマルな礼服を選ぶと両者の格が合います。
また、シャツやネクタイの色は、ビジネス系であればカラーシャツ、礼服であればホワイトシャツが適しています。
ネクタイの色は、えんじ色や薄ピンクなどといったお祝いごとにぴったりなカラーで華を添えるのも良いでしょう。
セットアップのカジュアルスーツもあり
子供が洋装で、お母さんもカジュアルな服装であれば、セットアップのカジュアルなスーツも着用可能です。
その場合は、必ずジャケットを羽織ってください。
また、デニムやカーゴパンツのようなアイテムは、祝いムードが台無しになってしまうため NGです。
家族で撮影する際には、格式や服装のバランスを重視します。ひとりだけカジュアルすぎる服装にならないよう気をつけてください。
Q&A!七五三写真の服装にまつわる疑問解決!
今回は、七五三写真の服装についてあらゆる疑問点を解決していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
Q1:子供が着物なら親も着物じゃないとダメ?
子供の衣装に合わせる必要はありません。
確かに家族全員で着物の装いで写真に残せたら、統一感のある華やかな思い出になります。しかし、両親がスーツであってもお祝いにふさわしい服装であれば問題ありませんよ。
ただデニムやスニーカーなどといったカジュアルすぎる普段着は、写真のバランスも悪くなるため避けてください。
Q2:普段着の私服で撮影するのはあり?
あえて普段着で日常を切り取ったようなショットが欲しい場合には、私服での撮影はありです。
しかし、一生に一度の思い出となる七五三の写真撮影ですから、お子さんにはお祝いの意味も込めて衣装を着た写真を残すことをおすすめします。
Q3:子供も親も着物なら草履も必須?
ぜひ、草履を用意してください。
七五三の写真撮影は、全身を撮影することが多くあります。
足元だけカジュアルなスニーカーやサンダルですと見た目のバランスも悪く、七五三にふさわしくありません。
そのため、足元までこだわった和装でまとめてください。
草履については、以下の記事で詳しく解説していますので、チェックしてみてください。
Q4:七五三の衣装はレンタルのみ?
七五三写真では一般的にレンタルが主流ですが、購入やお古をもらうといった用意方法もあります。弟妹がいらっしゃるご家庭は購入して使いまわしたり、親戚からお古の衣装をもらったりする方も多いです。
とはいえ、やはり主流はレンタル。
和装洋装でレンタルできるアイテムを以下でまとめました。
- 【和装】
- 着物・帯・被布(三歳のみ)・袴(男の子のみ)・足袋・草履・バッグ・アクセサリー
- 【洋装】
- ドレス・タキシード(男の子)・アクセサリー・靴・鞄
レンタル会社にもよりますが、一式まとめてレンタルできる所がほとんど。店舗により異なりますので、自身でも一度確認してみてください。七五三写真で必要なものが全て揃うところがレンタルの良いところです。
七五三衣装のレンタルの相場
「実際いくらくらいかかるの?」と、親が気になる点の相場。
具体的に七五三のレンタルの相場を、子供と両親に分けて解説していきます。
【子供】
一般的に、七五三のレンタルの相場は、和装・洋装共に1〜3万円前後と言われています。
新作や人気ブランドの衣装であれば、レンタル料は高くなる傾向にあります。
クリーニングの手間や衣装の保管場所を確保しなくても良いところがレンタルのメリットです。
もし着付けやヘアメイクをプロに頼む場合は、プラス1〜2万円上乗せた金額がかかることを覚えておいてください。
【両親】
お母さんの訪問着・お父さんの羽織袴どちらもレンタル相場は、1万円〜5万円です。
こちらも柄や新作の着物によって金額の差が出ますが、さまざまな種類の着物から選べるので、レンタルを選ぶ方が多く利便性も高いので利用することをおすすめします。
また、最近ではお母さんのセレモニースーツのレンタルを行っている会社もあり、スーツだけでなく、ブランドバッグやシューズなど一通り揃うため、自分で用意しなくても良いところがメリット。
年齢をかさねるごとに違う衣装で撮影したい方にもレンタルは向いています。
Q5:撮影時に衣装を汚してしまった!対処法は??
もし、衣装を汚してしまった場合は慌てず染み抜きを行ってみましょう。
衣装を水に濡らさず、まずはタオルで叩いて染みを落としてください。
この時に、無理に擦ったり洗ったりしてしまうと生地が痛み、思わぬ傷をつけてしまうことがあります。
もし、染みが取れなかった場合は、レンタル業者にその旨伝えてください。
クリーニング代はレンタル料に含まれていることが多く、全額負担することはあまりないようです。
また、損害賠償を請求されたり衣装を弁償するケースも少ないため素直に申し出ることをおすすめします。
七五三写真の衣装は撮影と一緒に写真スタジオで借りる手もある!
七五三写真を撮影するにあたり、写真スタジオの利用がおすすめです。
多くのスタジオは、お得な七五三撮影プランがあります。
料金に、衣装レンタル・着付けヘアメイク・撮影代が含まれいて一箇所で七五三撮影が完結します。
そのため、当日お子さんの負担もかかりにくくご機嫌な姿で撮影に挑めます。
プロのヘアメイクが着付けとセットを行うため、お子さんの一番可愛らしい姿を引き出してくれますよ。
また、写真スタジオによっては和装の撮影の後、そのままお参りに行ける「お出かけプラン」があるところも。
写真スタジオで、撮影と衣装のレンタルを同時に行うとメリットばかりです。
サービス内容な各お店に寄って異なるので、気になる方はぜひ確認してみてくださいね。
七五三写真の服装まとめ
今回は、七五三写真の服装について紹介してきました。
服装のポイントは「お祝いにふさわしい衣装選び」です。
厳密に決まったルールがないものの、格式やフォーマルな雰囲気を意識してください。
お子さんには、この年代だからこそ着られる衣装や好きな色・柄を選ぶと写真を見返したときに、きっと素敵な思い出になるでしょう。
また、衣装は便利なレンタルがおすすめ。
写真スタジオで撮影とレンタルするのも一つの手です。
ぜひ、素敵な衣装で思い出に残る七五三写真の撮影をしてください。