パーカーで大学受験写真を撮るのはNG?服装のポイントを解説
はじめに
大学受験の証明写真は、ほとんどの受験生が用意しなければならないものです。そんな大学受験写真を撮影する際の服装を、一人で考えるのは難しいですよね。パーカーなどの普段着でラフに撮影したいとは思いつつも、
「大学受験写真の服装で不真面目だと思われたくない…」
と、悩んでいる受験生もいるのではないでしょうか?
そこで本記事では
- 大学受験写真ではパーカーはあまりおすすめできない
- 証明写真をパーカーで行う場合の注意点
- パーカーよりも大学受験写真に適切な服装とは
という内容を解説しています。
この記事を読むことで、大学受験写真について理解が深まり、印象を損ねない清潔感のある証明写真を撮ることができると思います。
そもそも大学受験写真は何に使うの?
出願の時に提出する大学受験写真は、主に
・入学後の学生証の写真
に使われます。
大学受験写真は、受験の不正対策として本人確認を行うという役割があります。そのために、大学受験写真と受験当日の髪型や髪色が、似ていることが望ましいです。また、大学によっては、出願時の証明写真を学生証の写真として使用する場合があります。出願時の証明写真が学生証の写真として使用される場合、大学4年間の間ずっと変更ができないこともあります。学生証の写真は、意外と頻繁に人に見せる機会があるので、出願の際により写りの良い写真を用意することがおすすめです。
パーカーやトレーナーで大学受験写真を撮影するのはおすすめしない
結論から言うと、パーカーを着て大学受験写真を撮影することはおすすめしません。以下の見出しでは、その理由を4つに分けて詳しく解説しています。
理由(1)首回りのダボつきによって「だらしない印象」になってしまうから
パーカーは首回りがダボついてるものが多く、証明写真では「だらしない」印象を与えてしまうことがあります。首元が締まったパーカーを着用することで対策できますが、そのようなパーカーはあまりないのが現実です。大学受験写真では、大学側に「だらしない受験生」と思われないように、パーカーでの撮影は避けるのが無難です。
理由(2)フードがあると顔が鮮明にうつらないことがあるから
多くのパーカーにはフードがついていますが、証明写真の撮影時にフードが見えてしまうことがあります。パーカーは、物によっては頭の後ろにフードが見えてしまいます。これによって顔の写りが不鮮明になり、証明写真として不適切になってしまうので、フードが写真に映らないようにしましょう。
理由(3)パーカーの色によっては暗く・重たい印象の受験写真になってしまうから
黒やグレーのパーカーはおしゃれですが、証明写真においては顔色が暗く見えてしまうというデメリットがあります。理由としては、黒系の色は光を吸収してしまい、証明写真のライティングの効果が薄れ、写りが悪く見えてしまうからです。
のちに学生証として利用する可能性を考えると、顔色が暗い大学受験写真は使わないほうがよいです。そのため、黒やグレーのパーカーは避けるのが無難だといえます。
理由(4)総合型選抜や推薦入試の場合は特にマイナス評価になってしまうから
総合型選抜や推薦入試での出願において、パーカー着用の証明写真はマイナス評価となる可能性があります。総合型選抜や推薦入試では、人間性も含めて総合的に受験生を評価します。そのため、大学側が「証明写真をパーカーで撮影するなんて常識がない」と判断し、選考に不利に働いてしまうかもしれません。そのため、総合型選抜などの受験生は特にパーカーでの撮影は避けたほうがよいです。
大学受験写真でギリギリOKなパーカーの特徴
ここまでは、大学受験写真でパーカーをおすすめできない理由を解説しました。
しかし、「それでもパーカーで大学受験写真を撮影したい」という受験生もいるでしょう。
以下の見出しでは、どのようなパーカーなら大学受験写真に着用可能か、という内容を解説します。証明写真に合ったパーカーの特徴をおさえて、着用するパーカーを選ぶようにしましょう。
大学受験写真でギリOKなパーカー:ジャストサイズ
ジャストサイズのパーカーは、大学受験写真にも使える可能性があります。具体的には、パーカーの裾で腰骨が隠れるくらいの丈がジャストサイズに近いです。オーバーサイズのパーカーはダボっとした印象となり大学受験写真には不適ですが、ジャストサイズならある程度すっきりときれいな印象となります。
大学受験写真でギリOKなパーカー:白または薄いベージュ
白または薄いベージュのパーカーは、大学受験写真にも使える可能性があります。その理由は、明るい色味によって清潔感が演出できるためです。パーカーに限らず白系の服は証明写真において顔色を明るくする効果があるのでおすすめです。そのため、大学受験写真でどうしてもパーカーを着用したい場合は、白、またはベージュのものを選びましょう。
大学受験写真でギリOKなパーカー:無地または控えめなデザイン
無地、もしくは控えめなデザインのパーカーは、大学受験写真にも使える可能性があります。主張の強いデザインの入ったパーカーでの証明写真は、不真面目な印象を与えてしまうので避けましょう。無地ならば証明写真の印象を崩すことはないため、できれば無地のパーカーを着用しましょう。もし無地が無いなら、控えめなデザインのものを選ぶこともおすすめです。
大学受験写真の撮影でパーカーを着る際の注意点
大学受験写真の撮影でパーカーを着用する場合には、大学受験における証明写真の「本人確認」と「学生証への使用」という目的を満たすために
- ・首元のダボつき
- ・フードの見え方
- ・ホコリやシミ
の3点に注意しましょう。
注意点1:撮影前に首元がダボついていないかを確認する
撮影前に、パーカーの首元がダボついていないかを確認しましょう。証明写真は胸から上が映るため、首元がダボついていると、だらしなく見えてしまいます。そのため、フードを立たさずに隠し、首回りの布が波打たないよう伸ばしましょう。証明写真に映る部分はきっちりとした印象になるように首元の細かい部分で注意してくださいね。
注意点2:正面から見た際にフードがはみ出さないように整える
撮影時には、正面から見た際にフードがはみ出ていないようにしましょう。パーカーのフードはフォーマルな服装とは言えないため、大学受験写真に映り込むのは不適切です。 フードは背中側に下げることで、カメラに映らないようにして撮影に臨みましょう。また、あらかじめフードが小さめなものを購入しておくのもおすすめです。
注意点3:ホコリやシミがついていないようにする
パーカーにホコリやシミがついていると不潔な印象を与えかねないため、撮影前に綺麗な状態にしましょう。パーカーは本来カジュアルな服なので、普段はシワやホコリを気にしない方が多いかもしれません。しかし、大学受験写真に使用するときは、潔な印象を崩さないために、粘着クリーナーやアイロンを使用して清潔な状態にしておきましょう。
大学受験写真はスーツで撮影してもOK!おすすめのスーツや着こなし方は?
パーカーを着て大学受験写真を撮影するのは、「だらしない」と思われるなどのリスクがあります。そこで大学受験写真におすすめなスーツは、「リクルートスーツ」です。
リクルートスーツには
・縞や模様のない、シンプルな無地
という、真面目な印象の大学受験写真を撮影するのに向いている特徴があります。
また、リクルートスーツは就活生のためにつくられた量産タイプのスーツなので、ビジネススーツに比べて安価です。
大学受験写真でスーツを着用する場合は、
・留めるボタンの数
・ネクタイの幅
に気をつけましょう。
現在、主流となっているスーツは2つボタンで、そのうち上のボタンだけを留めるのが基本の着こなしとなっています。これは、両方のボタンを留めると、スーツのシルエットが崩れてしまうためです。
また、ネクタイの幅は、ジャケットのラペル(下襟)の太さと揃えると、グッとバランスがよく見えます。細いラペルに太いネクタイは不格好に見える恐れがあるので、避けましょう。
写真スタジオを利用すると大学受験写真に適したスーツがレンタル可能!
以上の見出しで解説したように、不真面目な印象を与える可能性が少ないので、大学受験写真で着用するのはパーカーではなく、スーツがおすすめです。
しかし、高校生や浪人生である受験生の中には
- 「まだスーツをもってない…」
- 「スーツを購入するならきちんと検討して選びたいけど、時間が無い…」
という人もいるでしょう。
そんな受験生におすすめなのが、写真スタジオでの大学受験写真の撮影です。写真スタジオの中には、大学受験写真撮影のためのスーツをレンタルするサービスを行う店舗もあります。このサービスを利用すれば、スーツを自前で購入することなく、大学受験写真にぴったりな服装での撮影ができます。
また、スーツの貸出に加えて、写真スタジオでは、
・大学受験写真に適したヘアセット
・光の当て方の調節
といった、撮影のプロによるサービスを受けられます。これらはどれもスピード写真機や写真アプリにはないものです。写真館でのみ受けられるサービスを活用して、より印象の良い大学受験写真を撮影しましょう。
まとめ
この記事では、
- 大学受験写真ではパーカーはおすすめできない理由
- 大学受験写真に適したパーカーの着用方法
- パーカーよりも大学受験写真に適切な服装はスーツ
- 受験生には写真スタジオでのスーツレンタルがおすすめ
という内容を解説しました。
大学受験写真は、多くの場合本人確認や学生証で利用されるので、パーカーのようなカジュアルな服装での撮影はおすすめできません。
「カジュアルな服しか用意できない…」という受験生は、写真スタジオのスーツレンタルを検討してみてください。