就活のインターンシップを徹底解説!エントリー時期や企業の探し方を紹介
はじめに
就活をするにあたってよく耳にする”インターン”という単語。
近年の就活事情では『内定が欲しいならインターンをした方がいい!』『インターンをしていないと出遅れてる!』とも言われるようになってきました。
そんな中で「とりあえずインターンを始めた方がいいのかな?」など、不安に思っている就活生も多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、就活におけるインターンシップを徹底解説!インターンの種類や始め方、人気企業のインターンを通過するコツなどを紹介していきます!
この記事でわかること
- 就活の「インターンシップ」とは何か
- 就活でインターンに参加するメリット
- インターンの開催時期
- 就活のインターンの種類
- インターン先の見つけ方
- インターンのエントリーから参加までの流れ
- インターンのマナー
- 人気企業のインターンを通過するコツ
- 就活のインターンに関するその他のQ&A
就活における「インターンシップ」って何?
インターンシップは、実際の仕事場や業務を学生に知ってもらうために企業が開催する”就業体験の機会”を指します。
アルバイトとは異なり報酬は出ないことが多いですが、業界研究や仕事研究など就活に役立つ経験をすることが可能です。
就活におけるインターンシップのピークは大学3年生の夏以降ですが、早い人は2年生の終わりごろからインターンシップの応募に向けて自己分析や面接練習を始めてます。
人気企業のインターンに参加したい方や、インターン選考の通過率を上げたい方は、早めに準備を始めましょう。
就活でインターンに参加するメリット
就活でインターンに参加するメリットは、主に以下の4つです。
メリット
- 業界や企業の雰囲気を知ることができる
- 自身の適性を確かめることができる
- 選考に有利に働く場合もある
- 本選考の予行練習になる
インターンに参加することで、業界や企業の雰囲気を知ることができます。自身の適性も確かめることができるので、その後の就活の方針も定めやすくなりますね。
また、インターンに参加することで早期選考や選考の一部免除を受けれる場合もあり、就活を有利に進めることもできるでしょう。
インターンはいつ開催される?
インターンの開催時期は、季節に合わせて4つに分類されます。以下では、それぞれの特徴や参加するメリットをまとめました。
春インターンの特徴
- 11月~12月頃から応募が始まり、2月~4月に開催される
- 全学年を対象としている場合が多い
- 優秀な学生を本選考につなげる意図がある
春インターンは優秀な学生を見つける目的で開催される場合も多く、大学3年生の場合は、ここで良い評価を得ると選考に直結する可能性もあります。
春インターンを開催している企業(26卒)は、ソニーグループ、パナソニック、電通などが挙げられます。
夏インターンの特徴
- 4月~6月に応募が始まり、7月末~9月に開催される
- 大学3年・修士1年を対象としている場合が多い
- 難易度が高い
夏インターンは、大学3年・修士1年などのいわゆる「就活生」のみを対象としており、大学1年・2年は対象外である場合が多いです。
夏インターンに参加して良い評価を得ると、早期選考に招待されることがあるため、意識が高く優秀な学生の多くが参加しています。
夏インターンは、ニトリ、資生堂、楽天といった大手企業をはじめ、JALなどの航空業界も開催していますよ。
秋インターンの特徴
- 8月頃から応募が始まり、10月頃に開催される
- 開催している企業が少ない
- 上手く行けば早期選考に参加できる
学生の長期休暇ではない時期に開催する秋インターン。開催企業は少ないものの、夏冬に比べると倍率が低い傾向があります。
秋インターンに参加して優秀な成績を残すと早期選考に呼ばれることもあるため、志望する企業が秋インターンを開催している場は必見です。
秋インターンを開催している企業(26卒)には、資生堂、電通などがあります。
冬インターンの特徴
- 10月頃から応募が始まり、11月~1月にかけて開催される
- 倍率は高め
- 良い評価を得れば選考の一部免除につながる
冬インターンは、夏を逃した学生の多くが参加するため、倍率は高めです。
実践することで仕事の理解を深めてもらう目的があり、実践型のプログラムを実施している企業が多いのが特徴。
冬インターンで良い評価を得れば、本選考で選考を一部免除してもらえる可能性もあります。
冬インターンを開催している企業(26卒)は、伊藤忠商事、講談社、ロッテなどが挙げられます。
就活のインターンの種類3つ
インターンの開催する時期がわかったところで、次はインターンの3つの種類について詳しく解説していきます。
1dayインターン
1日のみで開催される簡易的なインターンです。
1dayインターンでは会社説明や簡単なグループワークが行われることが多く、参加した企業や業界の雰囲気を知るのに役立ちます。
学業との両立もしやすく、気軽に参加しやすいですが、スキルを伸ばしたり直接内定につなげたりすることは難しいです。
1dayインターン実施企業
- NTTデータ
- 伊藤忠
- 楽天
短期インターン
数日・数週間程度の日程で行われます。
短期インターンでは、会社説明や課題解決型のグループワーク、座談会などが行われることが多く、業務内容を知ると同時に企業の方に自分をアピールする機会もあります。
短期インターンで評価を得ると早期先行案内や選考一部免除の可能性がありますが、募集枠が限られているため選考の通過が困難です。
短期インターン実施企業
- 資生堂
- 電通
- ベネッセコーポレーション
長期インターン
1ヶ月〜年単位で行われます。
長期インターンでは、社員と同様の業務を行うため、仕事の理解やスキルアップにつなげることができます。また、給与が支払われる場合も多いです。
募集枠が少なくかなり倍率が高いですが、長期インターンで実績を残せば正社員として採用される場合もあるため、志望度の高い企業で募集されていたら必見です。
また、直接選考に関係がなくても、長期インターンでの経験が買われて他の大手企業に内定する場合もあります。そのため、経験を積みたい大学1年生〜2年生にもおすすめです。
長期インターン実施企業
- ソニーグループ
- 富士通
- 株式会社リクルート
インターン先の見つけ方
インターンシップの概要がわかったところで、続いてインターン先の見つけ方を紹介します。3つの方法があるので、自分にあった探し方を見つけてみてください。
企業のマイページから応募する
メリット
- 公式の正しい情報を得ることができる
- 企業からのメッセージが確認しやすい
- インターン開催や募集の開始をいち早く知ることができる
企業の公式ページなので、選考フローなどの正しい情報を得ることができます。
また、マイページには企業からのメッセージを受信する機能があり、メール内で志望企業の重要な情報が埋もれてしまう心配がありません。
企業からのメッセージでインターンの募集の開始が届く場合も多く、情報をいち早く入手できるメリットもあります。
大学のキャリアセンターから応募する
メリット
- 大学と連携している求人を紹介してもらえる場合もある
- ESの添削や模擬面接をしてくれる
- 就職相談を行っている
キャリアセンターは、各大学にある就職支援課のことを指し、大学と企業とのつながりで、WEB上では公開されていない優良なインターン情報が見つかります。
キャリアセンターを通した求人は、「この大学の学生を採用したい!」と考えている企業からのものなので、キャリアセンターからの応募は就活で有利に働く場合もあります。
さらに、キャリアセンターに行けばESの添削や模擬面接をしてくれるため、インターンの選考に不安がある方は、ぜひキャリアセンターを利用してみましょう。
インターン求人サイトから応募する
メリット
- 多くの企業の中から比較検討できる
- 応募済みの企業や検討中の企業を一覧で管理できる
- 求人サイトによっては相談機能や特典がある
インターン求人サイトは、募集中のインターンの求人を掲載し、そこから直接応募もできるサイトです。
多くの企業求人が一覧になって掲載されているので、複数社を比較検討することができます。
また、応募済みの企業や検討中の企業がマイページ内で管理できるようになっており、効率的に就活を進められるというメリットもあります。
さらに、求人サイトによっては無料の相談機能がついていたり、利用者限定のコミュニティに参加できたりします。誰かと相談しながら就活できるのは嬉しいポイントですね。
就活生におすすめ!インターン求人サイト
インターンの求人サイトは複数存在し、一体どれを選べば良いのか分からないという就活生もいるでしょう。
そこで以下では、おすすめのインターン求人サイトを紹介していきます。
マイナビ
出典:マイナビ2026-学生向けインターンシップ&キャリア就職情報サイトCheck
- 説明会や本選考の情報も多数掲載
- 1dayから長期までインターンの種類が豊富
- 伊藤忠グループ、NTTデータなどの大手求人もあり
マイナビは、登録学生数が多い大手の総合型就活サイトです。インターンだけでなく説明会参加から本選考までフルで活用できます。
また、掲載企業も豊富で、中小企業から大手企業まで約29,000社の求人情報が掲載されています。全国各地の求人が掲載されているため、地方学生の方にもおすすめです。
リクナビ
出典:リクナビ2026|インターンシップ・就活準備情報サイトCheck
- 適性検査対策などの就活準備にも役立つ
- 首都圏の大手企業が多く掲載されている
- 株式会社ニトリ、ソニーグループなどの大手求人もあり
リクナビは、マイナビと並ぶ大手の総合型就活サイトです。
総合型就活サイトなのでお役立ち情報や適性検査対策などのツールも豊富で、就活準備に役立ちます。
また、首都圏の大手企業が多く掲載されているため、「都会の有名な企業で働きたい」という方におすすめです。
ゼロワンインターン
出典:ゼロワンインターン|長期インターン・有給インターン求人サイトCheck
- 長期インターンに特化した専門サイト
- 登録すると人気企業からスカウトが届くこともある
- 大手だけでなくベンチャー企業のインターンも豊富
ゼロワンインターンは、長期インターン専門のインターン求人サイトです。
インターンの無料相談会や企業からのスカウト制度、企業と直接チャットできる機能など、サービスが豊富です。
サイトを利用することで、効率よく就活を進められます。ベンチャー企業の求人も多くあるので、スピード感を持って働きたい方にも向いているでしょう。
Infraインターン
出典:長期インターン・有給インターン募集サイト|InfraインターンCheck
- 長期かつ有給インターンに特化したサイト
- インターンに参加すると5,000円の奨学金がもらえる
- フルリモート求人の掲載も多数
Infraインターンは、長期・有給インターンに特化したインターン求人サイトです。
インターン参加経験によっては企業からスカウトがもらえることもあり、本選考に繋げていくことも可能です。
主に都心の求人がメインですが、フルリモート求人も多数掲載されています。なかなか都心部のインターンに参加できない地方学生にとってもありがたいサービスですね。
インターンのエントリーから参加までの流れ
インターンのエントリーから参加までの流れは、以下の通りです。
インターンの流れ
- 企業を選ぶ
- 応募
- 選考・面接
- インターンに参加
- 振り返り
企業のインターンでは選考がある場合がほとんどです。そのため、ES(エントリーシート)を用意する必要があります。
ESでは「学生時代に力を入れたこと」や「自己PR」を書く場合もあるので、事前に内容を考えておきましょう。
また、書類選考において「証明写真」が採用担当者に与える影響は大きいです。なるべく高品質のものを用意し、インターンに対する熱意をアピールしましょう。
インターン参加時のマナー
いくら学生とはいえ、社会人と一緒に仕事をするインターンではいくつかのマナーが存在します。
インターンで評価してもらい本選考へ繋げていくためにも、あらかじめマナーをしっかりと抑えておきましょう。
身だしなみのルール
Check
- 服装は企業の指定に従う
- 髪色は黒が基本で、清潔感を意識してセットする
- メイクはナチュラルめが基本
インターンは、スーツまたはオフィスカジュアルでの参加を求められる場合が多いです。
何も指定がない場合でも、初日はリクルートスーツを着用するのが良いでしょう。
また、いくら大学生であっても、企業へ訪問するインターンでは、黒または暗め茶髪にすることをおすすめします。
メイクはナチュラルメイクが基本ですが、アパレル業界や化粧品業界などに限ってはトレンドを意識したメイクをすると好印象です。
メール・電話の仕方
Check
- 電話をかける時間帯や周囲の環境、話し方に気をつける
- メールはわかりやすく簡潔な文章にまとめる
- 急ぎの用件の場合は電話をするのがベター
インターンに関して電話で問い合わせをする場合、時間帯に気をつけましょう。始業直後や終業直前など忙しいことが想定される時間や、昼休みの時間はNGです。
また、インターン先の企業にメールを送る場合は、簡潔でわかりやすい文面にするのが鉄則です。
程よいところで改行したり、一行開けたりなどして読みやすくすることを意識しましょう。絵文字などの装飾や社名や部署名の省略や略語などはNGなので気をつけてください。
お礼メールの書き方
Check
- 一目で内容がわかる件名にする
- 「いつ」「どこで」「誰に」お世話になったのかがわかるように記載する
- 感想はありきたりな文句ではなく、具体的に書く
インターン参加後は、時間を割いてくれた企業に対するお礼のメールを欠かさないようにしましょう。
お礼メールを送ることで、自己アピールにつながり、企業により良い印象を与えることができます。
さらに、内容はありきたりな感想ではなく、具体的に書くことで自己アピールにつながります。
ただし、くどくどと長文を書くとかえってマイナスな印象を与えかねないので、伝えたいことを簡潔に書くことを意識してください。
辞退する場合の連絡方法
Check
- 参加できないとわかった時点ですぐに連絡する
- 辞退の連絡は電話でするのが基本
- 辞退理由の伝え方に注意する
インターンにやむを得ず参加できなくなってしまった場合には、参加できないことがわかった時点ですぐに電話をしましょう。
辞退者が出た場合、企業はプログラムを調整したりする必要があるため、連絡が遅くなるほど迷惑がかかってしまいます。
また、伝達ミスを防ぐために、まず電話で辞退の連絡をしましょう。電話をして担当者が不在だった場合は、メールで連絡をします。
ただし、メールの場合は相手が見落としてしまう場合もあるので、数日経っても返事がなかった場合は確認の連絡を入れましょう。
人気企業のインターン選考を通過するコツ
人気企業のインターンはとても倍率が高く、選考に通過して参加できる人はほんの一部です。
インターンの選考に向けて念入りに準備することで、通過率のアップを目指しましょう。以下で人気企業のインターンに通過するコツを詳しく説明します。
企業の分析を念入りに行う
人気企業のインターンの通過率を上げるには、まず応募する企業の分析を念入りに行うことが重要です。
その際、SNSでの情報収集も重要になります。SNSでは、インターンに選考しやすい時期や穴場のプログラム、選考に通過しやすくなる情報などが発信されているので、必ずチェックしてみましょう。
また、業界や企業の特徴などもしっかり調べて、仕事内容を事前に理解しておくことで、意欲の高さをアピールできます。
ESの作成に力を入れる
人気企業のインターンでは、ESの段階で落とされてしまう場合も多いため、入念にESを作成する必要があります。
ESを作成する際には、業界や企業の分析、自己分析をしっかり行いましょう。仕事内容や自身の関心、強みをしっかり理解しておくことで、企業に好印象を与える志望動機や自己PRが作成できます。
また、ESに載せる就活写真は、企業側にとっての第一印象につながるので、専門の写真スタジオなどでクオリティの高いものを用意するのがおすすめです。
就活写真に適したスタジオの選び方やおすすめ店を厳選して紹介しています。撮影前ならこちらも要チェック!
失敗しない!おすすめ就活写真スタジオ厳選面接練習やGD練習をする
人気企業のインターンでは、その多くが選考の中で面接やグループディスカッション(GD)を行います。そのため、事前にしっかり練習しておく必要があります。
面接やGDは、その練習に特化したセミナーが就活サイトやキャリアセンターなどで無料で行われていることが多いので、積極的に参加しましょう。
また、SNS上で仲間を募って一緒に練習するのもありです。
就活のインターンでよくあるQ&A
最後に、就活のインターンでよく耳にする質問について答えていきます。
Q1.インターンの参加率は?
マイナビの調査によると、25卒のインターン参加率は約89.5%と、かなり高いです。
この値は過去最高となっており、年々インターンへの参加が一般的になっていることがわかります。その分選考の倍率は上がっていくので、しっかりとした対策が必要です。
ただし、長期インターンに参加する大学生はかなり少なく、大多数が1dayや短期のインターンに集中しているようです。
なお、インターンの市場動向については『【企業向け】インターンシップの種類・内容・実施のポイントを解説』でも詳しく解説されているので、合わせて参考にしてください。
Q2.何社くらい応募すればいいの?
インターンには、複数社参加するのがおすすめです。
まず、1dayのインターンは一日で完結するため、興味のある企業へは可能な限り応募すると良いでしょう。
短期のインターンについては選考を設けている企業も多く、選考で落ちる可能性を考慮して7社以上は応募しておくのがベターです。
長期のインターンは倍率がかなり高いですが、長期なだけに複数の企業での参加は難しいため、3社程度応募するのがおすすめです。
Q3.インターンに落ちても大丈夫?
インターンで落ちてしまっても、多くの企業で本選考への影響は少ないです。
インターンに落ちた時点でモチベーションを下げることなく、他のインターンに参加したり本選考への準備をしたり、気持ちを切り替えましょう。
まとめ
記事のまとめ
- インターンシップとは、学生が企業で仕事を体験する制度
- 業界や企業の雰囲気、自分の適性などを知ることができる
- インターンは春夏秋冬の4つのシーズンで開催される
- インターンには、1day、短期、長期の3つの種類がある
- インターンでは、身だしなみや企業への連絡方法などのマナーを守るべき
- 人気企業のインターンに通過するためには入念な準備が必須
いかがでしたか?本記事では、就活のインターンシップについて徹底的に解説してきました。
近年就活ではインターンへの参加が一般的になっており、インターンへの参加が就活を左右することもあります。
本記事で解説してきたことをマスターして、インターンへの準備を念入りに進めましょう!