七五三写真で着る着物は年齢で違う?女の子が着るべき着物や用意方法は?
はじめに
子どもの健やかな成長をお祝いする日本の伝統行事である七五三。
女の子は3歳と7歳、男の子は3歳と5歳を迎える年に神社などにお参りするのが一般的です。
そんな七五三は成長の記録として記念写真もしっかりと残してあげたいものですよね?
最近の撮影ではドレスやタキシードでの撮影も人気ですが、着物を着る場合、
- 「女の子は3歳と7歳の2回とも同じような着物でいいの?」
- 「年齢によって着るものが決まっているの?」
- 「どんなものを用意すればいいの?」
などと親御さんは疑問に思われると思います。
そこで今回は、女の子が七五三写真で着る着物の年齢ごとの違いや、女の子が着るべき着物や用意すべきものについてご紹介します。
女の子の七五三写真は着物かドレスで撮影がほとんど
そもそも女の子の七五三の記念撮影は、ワンピースなどのフォーマルなおしゃれ着で撮影をする場合もありますが、着物かドレスを着ての撮影がほとんどです。
最近では飾れるパネルにしておじいちゃんおばあちゃんにプレゼントしたり、数ページのアルバムにレイアウトしたり、スマホやパソコンの壁紙などにデザインしたりと、その時にしか撮れない晴れ姿や可愛い表情をいろいろな形で残して楽しめるので、ついついたくさんの衣装を着せたくなるパパやママも多いのではないでしょうか。
女の子がお参りするときは着物のことが多い
記念撮影の時には着物以外にもドレスを着ることが多いのですが、実際に神社にお参りする際には着物を着て行く場合が多いです。
日本の伝統的な行事であることから、七五三でしか着ることができない着物でお参りすれば、家族みんなが厳かな気持ちで子どもの成長のお祝いや健康祈願をすることができますね。そして何と言っても神社での写真映えも抜群です。
3歳と7歳で女の子が着る着物は違う?
女の子の場合3歳と7歳で2回する七五三ですが、それぞれの年齢で着る着物は同じなのでしょうか?
ひとくくりに「着物」と言っても、実は年齢によって少し違ってくるのです。それではどのような違いがあるのか詳しくご紹介します。
3歳で女の子が着る着物
3歳の女の子が七五三で着る着物は、「着物」に「被布(ひふ)」を重ねて着るスタイルです。
まず着物は、「三つ身」という子ども用に少しゆったりと仕立てられたものを着ます。帯を結ばないので小さなお子さんでも無理なく着ることができます。
そして、その上に重ねる形で「被布」を羽織ります。被布は、袖を通して着るベストのような形になっています。この被布が、3歳七五三の着物の象徴であり、この時期にしか着られない可愛らしいスタイルになります。
7歳で女の子が着る着物
7歳の女の子が七五三で着る着物は、「着物」に「帯」を締めるスタイルです。
7歳では、「四つ身」というこの時期に合ったサイズに仕立てられたものを着ます。特別な晴れの日に着る礼服で、大人と同じように帯を締めるのでとても華やかになり、3歳の頃から比べるとぐっと大人っぽくお姉さんへと成長した姿が見られます。
女の子の着物写真に必要なもの
3歳と7歳で着る着物の違いについてご紹介しましたが、着物以外にもいろいろと必要なものがあります。ここからは、七五三の写真撮影時に必要なものと選び方をご紹介します。
必要なもの1:足袋
足袋は、着物の時に履く靴下のようなもので、親指とそれ以外の指に分かれています。
伝統的なものでは生地が固く留め具がついているタイプのものがありますが、子どもには履きにくい場合もあります。そこでオススメは、伸縮性のあるストレッチ素材のもの。普段使っている靴下のように履けるので違和感も少ないです。可愛い刺繍が入っているものもあり、おしゃれに目覚めたおませな女の子は喜んで履いてくれそうですね。神社では草履を脱いで歩く場面もあるので、滑り止めがついているものだとなお安心です。
必要なもの2:草履
七五三のお参りで意外と選び方が重要な草履。慣れない履き物で神社の階段を登ったり、撮影スタジオ内を移動したりしていると途中でご機嫌ななめになることも…。鼻緒の部分が細すぎると指の間に食い込んで痛いので太めで柔らかいもの、そして底面のクッション性が高く足が痛くなりにくいものを選んであげましょう。
必要なもの3:髪飾り
七五三で着物を着るときにはヘアスタイルも重要です。
髪飾りには特に決まりはないのでお好みのものを選ぶのでOKです。しかし、着物と共通の色や柄が入っているものにすれば、よりまとまったコーディネートになります。
いくつかがセットになっているものもあり、購入する場合は1つのセットで3歳と7歳で使う数や種類を調整するのもオススメです。
また、最近では洋装にも使えるフラワーやリボンを和装の髪飾りとして使うのも人気です。その場合、習い事の発表会や入園入学式などにも使えるので、特別な日の定番となり思い出にも残りますね。ただし、ラメや金銀のラインが入ったものだと、撮影時のライティングやストロボの光により光飛びをしてしまい、写真に影響してしまう恐れがあるので、粒間の大きいものは避けることをおすすめします。
女の子が七五三写真で着る着物はどうやって用意する?
「娘の七五三写真の撮影には着物を着させたい!」と考えておられるご家族。そんな方は、「じゃあどうやって着物を用意すれば良いの?」というのが気になるところだと思われます。
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- 七五三写真用の着物は次の三つの方法で用意することができます。
- ⑴購入
- ⑵レンタル
- ⑶すでに持っている着物を使用する
⑴の購入は、まず頭に浮かぶかもしれませんが、やはり数万円〜数十万円とかなりの金額のため避けたいご家族が多いと思います。なるべく安く用意するためにも、ここからは⑵⑶の着物の購入以外の方法について以下より詳しく解説いたします。是非参考にしてください。
着物のレンタルサービスを利用する
着物の専門店やネットショップなどでは、着物のレンタルができるサービスがあります。生地や種類によって5000円〜20000円と値段も幅広いですが、10000円前後のものが多いです。レンタルした着物を美容室や写真スタジオに持ち込んで着付けをしてもらったり、中には家庭で簡単に着付けができる作りになっているものもあります。クリーニングは不要のお店が多いですが、事前に確認しておきましょう。
写真スタジオの衣装レンタルを利用する
写真スタジオで衣装をレンタルできる場合もあります。撮影プランによっては衣装を無料で貸し出ししているところも多いです。着付けもしてもらえて、クリーニングも不要なので当日とても楽なのが嬉しいポイントです。写真スタジオでレンタルをして、撮影の時だけでなくお参りの日も着物でと考えている場合は、当日に同じものを使えるのか事前に確認しておくと安心ですね。
家にあるものを使う
ママが七五三のときに着たものなど、親の代から使っている着物があればそれを着るのもオススメです。子どもの着物はサイズ調整できるように大きめに作られているので、それぞれの体格に合わせて「肩上げ」「胴上げ」をすれば昔の着物でも充分使えます。自分が子どもの頃に着た着物を娘が着るというのも、とても感慨深く、嬉しいものです。
七五三写真の着物について注意すること
子どもの成長をお祝いする、とてもおめでたい行事である七五三ですが、まだまだ小さな子どもが主役なので、注意しておいたほうがいいことや、事前にしておいたほうがいい心構えもいくつかあります。
注意点1:着物を喜ばない子どもが多い
最近の着物は子どもができるだけ楽に着られる工夫がされているのですが、やはり普段の洋服に比べると着慣れなかったり、見知らぬ場所で過ごすので嫌がったりする子も多いです。なかなか着物を着てくれなくて、二時間ほどの予定の撮影が半日以上かかったり、ご機嫌が直らなくて別の日に持ち越し、ということも…。
そんなときのために、いつも使っているお気に入りのおもちゃやぬいぐるみ、絵本、好きな飲み物やお菓子などを用意しておくとリラックスして過ごせます。
注意点2:トイレに行きづらい
一度着物を着たら、子どもが一人でトイレに行くのはほぼ無理です。そのため、着付けの前に必ずトイレを済ませておきましょう。
また、事前に着付けして撮影する場合はトイレの際の着物の着脱を確認しておき、ママが介助してあげられるようにしておくと安心です。
注意点3:できるだけ短時間の着用にする
当日は、普段と違う慣れない服装で子どもはとても疲れます。
余裕を持って準備をするのは良いですが、特に3歳のお子さんは長時間慣れない着物を着ていると、ぐずって笑顔の写真が取れなかったり、泣き出してしまい撮影どころではなくなってしまうとこともあります。せっかくのおめでたい日なので、ご機嫌良く撮影が進むよう、着付けは早くやりすぎず、着物を着ている時間ができるだけ短くなるように予定を組んであげましょう。
七五三写真の着物についてまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、七五三写真で着る着物の年齢別の違いや、用意の方法についてご紹介しました。
子どもにとっても親にとっても家族の一大イベントである七五三。3歳と7歳、それぞれその時にしか見られない表情や仕草を、成長の記録としてしっかりと素敵な写真に残せるよう、事前にしっかりと準備して、当日はみんな笑顔で楽しく過ごせるといいですね。