履歴書写真とは違う!パスポート写真のサイズや撮影できる場所を解説
はじめに
就職活動で必ず使う履歴書写真。
何枚か写真がセットになっているので、仕事が決まって写真が余ってしまった!という経験はありませんか?
もう使わないなら、パスポート写真に代用出来ないかなぁと思うのも納得です。
でも、履歴書写真ってパスポート写真に使ってもいいの?という疑問も出てきませんか。
使わない写真だから失敗しても問題はないのかもしれませんが、申請書類を作ったり提出する手間はあなたの負担になりますよね。
そこで、今回は履歴書写真とは違う、パスポート写真のサイズや撮影できる場所について解説していきたいと思います。
パスポート写真の大きさは必ず「縦4.5cm×横3.5cm」
まずはじめに、パスポート写真の大きさについて確認していきましょう。
パスポート写真のサイズには、国で定められた規定があり、絶対に縦4.5cm×横3.5cmでなければなりません。
パスポート写真のサイズは、渡航に関する国際的組織である国際民間航空機関(ICAO)の勧告に基づいて定められており、海外に行ったときの国際免許証のような役割があります。
運転をしていて免許証の提示を求められるときは、本人確認のためですよね。
海外で自分の身元を唯一証明出来るものがパスポートなのです。
そのため、パスポート写真の大きさも全国共通で摘要されているサイズとなっています。
パスポート写真はどこで撮れる?
パスポート写真に適応した写真が撮れる場所は、主に2ヶ所あります。
それは「スピード写真機」と「写真スタジオ」。
写真を撮る方法はいくらでもありますが、写真のサイズや背景の指定など写り方の規定により撮影後に使えなかった場合は、ショックが大きいですよね。
何度も撮り直したくは無いですし、サクッと終わらせたいものです。
この2ヶ所についてこれから詳しくご説明したいと思います。
【1】スピード写真機
街中見渡せば、必ず見つかる「スピード写真機」。
パスポート写真は、スピード写真機で撮影したのでも使用することができます。
値段は機種によって違いはありますが、約700円~1,000円程度で撮影可能。
費用が抑えられる上に、簡単で素早い!とメリットも多いので、スピード写真機を使いたくもなります。
ただし、最近はパスポート写真の規定が細かくなっているので、スピード写真機を使用するときは、必ず規定に合っているか確認する必要があります。
サイズについては縦4.5cm×横3.5cmだったり写真の写り方等、写真を撮るときの細かい規定をクリアしなければいけません。
また、スピード写真機では写真スタジオとは違い、機会があらかじめ決められた設定で撮影します。カメラマンに撮ってもらう際にはある、骨格や肌身によって適切なライティングを設定してくれたあり、表情や身だしなみを整えてくれたり、レタッチで少々きになる箇所を自然に直してくれたり、といったことが出来ません。そのため出来上がりに不安という方が多いのが現状です。
自己責任になるのでスピード写真機を利用する際は、下準備をしっかりした上で撮影に望んでくださいね。
【2】写真スタジオ
パスポート写真を撮るなら、手堅く写真スタジオを利用するのもおすすめです。
写真スタジオでは、プロのスタッフたちが細かい規定も把握しているので安心して任せられます。
表情や身だしなみのチェックはもちろん、写真を規定の範囲内で補正してくれるところもあるそうです。満足行かなければ撮り直しもできるので、自分のお気に入りの写真が手元に届くことでしょう。
プロならではの腕の良さも光ります。
写真スタジオは、各店舗ごとに値段の違いはありますが、2,000円程で撮れるところが多いようです。
スピード写真機より値段は張りますが、パスポートの規定を心配することなく、綺麗に撮影してもらえるので利用してみるのも良いですね。
自宅や自撮りでパスポート写真を撮るのはおすすめできない
今は、携帯ひとつで証明写真が撮れる時代です。
手軽に撮影出来るので、携帯を利用したくもなりますが、パスポート写真を自宅で撮ったり自撮りすることはおすすめできません。
なぜなら、パスポート写真の規格の中には背景の規定もあるからです。
背景については後ほど詳しくお伝えしますが、自宅で撮影する場合は背景を準備するのが意外と大変。準備に手間取ることも多く、撮影に時間がかかってしまうこともあります。
他に知っておくべきパスポート写真の規定
パスポート写真には、細かい規定があるとお伝えしましたが、他にも知っておいていただきたいパスポートの規定がいくつかあります。
これを見れば、あなたの不安も解消されるはずです。
一緒に確認していきましょう!
構図の規定
パスポート写真を撮る時、顔が全体の70%~80%を占めており、両耳と頭のてっぺんまで顔が写っているといった規定があります。
さらに、写真を撮影するときは、正面から撮ることや顔が真ん中にあるなどの規定も設けられています。
たとえば、首をかしげて撮ってみたり、やや斜めを向いて横顔のような写真になっていたり、写真の真ん中に線を書いたときにどちらか一方に偏っている場合もパスポート写真としては不適当な写真とみなされてしまいます。
背景についての規定
パスポート写真は、どんな背景でも大丈夫というわけにはいきません。
背景についても細かい規定があるので確認しましょう。
- 【パスポート写真の背景に関するNG例】
- ・背景に柄があるもの
- ・背景以外のものが写り込んでいるもの(座っている椅子が写ってしまった等)
- ・背景の色が濃いもの(髪の毛と同化して見える)
- ・人物と背景の境界が不明瞭なもの(白い服と白い背景・白髪等)
背景は、無地(均一)の淡い色が好ましく、顔と髪とのコントラストをはっきりさせることが求められます。
被写体の顔がはっきりと見えるようにする
パスポート写真は、身分証明書であるため被写体の顔がはっきり見えるようにしなければなりません。
撮影時に気をつけることもあるので、合わせて見てみましょう!
- 【パスポート写真の撮影時に顔が見えるよう気をつけるポイント】
- ・大きな花柄の髪飾りなど、顔が隠れる装飾品はつけない
- ・帽子や幅の広いヘアバンドをつけて、頭部を隠さない
- ・タートルネックの洋服は、顎が隠れてしまうので控える
- ・耳を隠して髪の毛をおろし、顔の輪郭がかくれるは好ましくない
- ・髪の毛を流して、目(黒目)を覆ってしまうものは控える
- ・実際の容姿と著しく異なるものは控える(ウィッグなど)
もしも、髪の毛をアップにしていた場合、顔全体を撮影する際に髪の毛のボリュームがあり過ぎるため、顔が小さく写ってしまうことがあるでしょう。
小顔に見えるから嬉しいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、顔が小さく写ってしまうとトリミングをする必要があるので配慮が必要です。
髪の毛のボリュームのせいで顔が小さく写ってしまった場合でも加工すれば大丈夫ですので、どうしたらよいかお伝えしますね。
規定では、両眼の中心から顎までの距離と両眼から頭頂部は等しいものとみなし、目から顎と目から頭頂部が均等の長さになるようトリミングをすれば、適当な写真とされることもあるとのこと。
影が入らないようにする
写真を撮る時光の反射などの関係により、顔全体や首元に影がかかってしまうこともありますが、パスポート写真においては影のあるものはNGです。
顔に影がかかる場合と背景に影がある場合、どちらも撮り直しになる可能性があるので注意してください。
撮影時は、顔に影が写らないようにライティングを調整しましょう。
見た目が変わらないようにする
メイクの変化や画像の加工修正のしすぎなどで、普段の顔と写真の顔が違い過ぎないようにすることもポイントです。パスポートの本来の役割である本人確認が出来ず、入国審査に通らないなんてことも!
外務省で定められているパスポートのNG例をいくつか示します。参考にしてください。
- 【見た目の違いによるNG例】
- ・カラコンを装着している
- ・フラッシュなどにより瞳が赤く写ったもの
- ・色付きのサングラスを装着している
- ・照明が眼鏡に反射して見た目が変わってしまうもの
- ・眼鏡のフレームが目にかかっているもの
- ・目を大きくしたり、美白処理をしたもの
- ・ほくろなどを修正するなど、本人のイメージを変えること
- ・ピンぼけや手ぶれにより不鮮明なもの
- ・てかりやムラがあるもの
- ・ノイズ(画像の乱れ)があるもの
- ・シャギー(階段状のギザギザ模様)があるもの
- ・ドットやインクのにじみがあるもの
少しでも綺麗な自分で写りたい!という思いから、目を大きく加工したり、美白加工などしたくなる気持ちもわかります。
でも、加工のし過ぎは撮り直しになることもあるので、気をつけましょうね。
パスポート写真のサイズについてのまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、履歴書写真とは違うパスポート写真のサイズや撮影できる場所について解説しました。
パスポート写真ひとつ取っても、事細かく規定があるので、事前に調べておくことが大切です。
自宅や自撮りで用意した写真が、パスポートに使えなかった!ということがないように、まずはしっかり確認してみてください。
サイズ以外にも背景や画像加工など、気をつけるべきポイントがあるので、おさらいしておくと良いですね。
とっておきの一枚が、世界へ羽ばたくあなたのパスポートになります。
事前準備は少し手間ではありますが、一度でパスポート写真がクリアできるよう願っています。