フォトウェディングの和装は白無垢・色打掛・引き振袖のどれ?花嫁に人気の柄や定番の色を紹介
はじめに
みなさん「フォトウェディング」ってご存知ですか?大人数での結婚式や披露宴を行わず、写真撮影のみをするウェディングのスタイルです。
フォトウェディングでは、ドレスでの撮影も素敵ですが、和装での撮影も人気です。和装で撮影をしたいけど、
- 「フォトウェディングでの和装ってどんな種類があるの?」
- 「模様や色はどんなものを選べばいい?」
などの疑問もあるかと思います。
そこで今回は、フォトウェディングの和装の種類と花嫁に人気の柄や定番の色をご紹介していきます。
フォトウェディングの花嫁の衣装は「和装」が素敵
和装での撮影がおすすめの理由は、
- 日本の伝統的な衣装での撮影は気持ちが引き締まる
- 和装でしか撮れない日本独特の優美な写真が残せる
- 神社や日本庭園にマッチすることはもちろん、洋風の場所でもモダンでおしゃれな写真が撮れる
ということです。
一番のメリットは和装は普段着る機会があまりないので、日常を離れ神聖な気持ちでの撮影ができることですね。
日本の伝統的な衣装での撮影は、きっと特別な思い出になるはずです。
そして撮影場所や小物アレンジ次第では和装でもスタイリッシュでおしゃれな写真に仕上がりますので、少し人とは違う個性的な写真にしたいというカップルにもおすすめです。
花嫁が着るフォトウェディングの和装の種類
では、フォトウェディングで着る和装にはどんな種類があるのでしょうか?それぞれの特徴と込められた意味をご紹介していきます。
フォトウェディングの和装の種類1:白無垢
引用元:weddingpark
白無垢とは白一色で仕立てられた着物のことで、和装の婚礼衣装として最も格式高い正装です。
日本では、古くから武家の婚礼衣装として着られていました。
白無垢には、ウェディングドレスと似た「純潔」や「これから嫁いだ先の色に染まる」という意味もあります。真っ白のイメージが強い白無垢ですが、模様や織り柄も違いたくさんの種類があります。
伝統的には頭を覆う「角隠し」や「綿帽子」を合わせますが、最近では洋髪とのコーディネートも増えてきています。
フォトウェディングの和装の種類2:打掛・色打掛
引用元:pinterest
結婚の和装といえば、白無垢と並んで人気の打掛・色打掛です。打掛は、白地に金や銀の糸で刺繍が施されているもので、色打掛は様々な色の生地に華やかな模様や織り柄が描かれた着物です。
白無垢と同じく、日本伝統の格式高い婚礼用の正装で、花嫁が「掛け下」という小袖の上に防寒具として羽織のように打掛け他ことが由来となっています。とても豪華で重厚感のある装いになり、写真映えしますよ。
伝統的な装いだけでなく、合わせる小物やヘアスタイルによっていろいろなバリエーションのコーディネートが可能です。
フォトウェディングの和装の種類3:引き振袖
引用元:日本の結婚式
引き振袖は、成人式で着る振袖と比べて袖と裾が長いのが特徴です。
「本振袖」とも呼ばれ、江戸時代から花嫁の正装として親しまれてきました。小袖の上に羽織を着り重厚感のある打掛と違い、すっきりとスタイリッシュに着こなせる婚礼衣装です。羽織が無いので帯で個性を表現でき、白無垢や打掛に比べると気軽に着られます。
グローブやトーク帽などの洋風の小物との相性も良く、モダンなスタイルのフォトウェディングにもおすすめです。
フォトウェディングは複数の和装で撮影できるの?
フォトウェディングでは、複数の和装での撮影も可能です。
ドレスでの撮影はせず、和装のみというカップルもいらっしゃいますよ。
ただ、撮影プランによって「衣装何点まで」と決まっている場合もあり、プラン外の衣装数になると追加料金がかかるので、事前に衣装の数に合わせた料金を確認しておくと安心です。
また、和装の場合はドレスに比べて着付けの時間が長かったり、衣装の重みがあったりしますので、授かり婚の花嫁さんは体調に留意しながら衣装の点数を決めるといいですね。
フォトウェディングの打掛・色打掛・引き振袖の選び方
和装での撮影をすると決めたら、実際に衣装を選んでいきましょう。
打掛・色打掛・引き振袖だけでもたくさんの種類があるので最初はかなり迷ってしまうと思います。
そんな方のために、色や模様の視点から見た選び方を詳しくご紹介します。
フォトウェディングの和装の選び方1:和装の色から選ぶ
まずはお着物のベースの色から見ていきましょう。色によって与える印象や写真の仕上がりの雰囲気も変わってくるので、自分の理想の色を探してくださいね。
花嫁に人気の和装の色1:赤がベースの和装
引用元:the-kimonoshop
華やかでおめでたい色といえば赤!和の伝統的な雰囲気で素敵ですね。赤がベースの着物は明るく若々しい印象で、和装の花嫁さんに一番人気です。
日本人の肌の色にも良く馴染み、どんな方にも似合います。
花嫁に人気の和装の色2:金がベースの和装
引用元:pinterest
金色がベースの和装は、きらびやかで優雅な印象です。人生の門出にふさわしい明るい色は、赤に次いで和装婚礼の定番となっています。
肌の色を明るく見せてくれるので、写真写りもぐっとアップします。
花嫁に人気の和装の色3:白がベースの和装
引用元:pinterest
白がベースの和装は、組み合わせる色でガラッと印象が変わります。
同じ白ベースでも、黒や紫の柄の場合は大人っぽく妖艶に、赤やピンクならフレッシュで可愛らしく、金や銀なら上品で優雅な印象になります。
花嫁に人気の和装の色4:青がベースの和装
引用元:pinterest
青がベースの和装は、重厚で格調高い印象になります。
濃い青ほど知性や気品も感じられ、どんな年代の花嫁さんにも似合う色になります。
可愛らしい顔立ちより、キリッとした大人っぽい顔立ちの方におすすめです。
花嫁に人気の和装の色5:緑がベースの和装
引用元:pinterest
緑がベースの和装は個性的でおしゃれ、人とかぶりたくないという方におすすめです。
明るい緑や黄緑は爽やかで瑞々しさもあり、暗めの緑やカーキは落ち着きがあり格調高い印象になります。
赤や金との対比も美しく写真でも良く映えます。
花嫁に人気の和装の色6:黒がベースの和装
引用元:the-kimonoshop
黒がベースの和装は、シックで高級感溢れる印象です
。赤や金との相性も良く、大人っぽくかっこいい花嫁さんを演出します。
引き振袖の場合は特に凛とした佇まいで、屋外での撮影にも映えます。
フォトウェディングの和装の選び方2:和装の柄から選ぶ
着てみたい色がある程度絞れたら、着物に入っている柄から選ぶという方法もあります。その柄だけ!というよりはどんな柄をメインに選ぶか、ということです。
多くの着物はたくさんの柄を取り入れていますよ。
メインに据える柄や模様の形や色によってガラッと印象が変わります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
(1)吉祥文様など伝統的な柄をメインにする
まずは、縁起の良いとされる植物や鳥などをモチーフとした吉祥文様などの伝統的な柄がメインのものをご紹介します。
花嫁におすすめの定番の伝統的な柄1:鶴
引用元:the-kimonoshop
「鶴は千年亀は万年」と言われるように長寿の象徴でもある鶴の模様は、羽を広げた姿が優美で美しく見た目も豪華であり縁起も良いため、和装で良く用いられる柄の一つです。
花嫁におすすめの定番の伝統的な柄2:鳳凰
引用元:the-kimonoshop
鳳凰は中国で古来から言い伝えられている想像上の瑞鳥で、鶴が直線的な羽の形であるのに対し、鳳凰は美しい曲線が特徴です。
鶴と同じく優雅でおおらかな姿で、縁起の良い模様として和装に用いられています。
花嫁におすすめの定番の伝統的な柄3:熨斗(のし)
引用元:thekimonogallery
熨斗は、お祝い事の進物に添えられる細長い色紙の飾りです。和装の模様としては、花などと組み合わせて用いられることが多く、とても華やかでおめでたい柄になります。
花嫁におすすめの定番の伝統的な柄4:松竹梅
引用元:花嫁和装
松竹梅は、長寿や生命力、気高さを象徴する縁起の良い植物の模様です。
婚礼衣装に用いられる場合は一族の繁栄の意味も込められていると言われています。
三種類の植物が織り成す柄はとても豪華で美しく人気の柄です。
花嫁におすすめの定番の伝統的な柄5:貝
引用元:パレスホテル大宮
貝の柄は平安時代から親しまれてきた貴族の遊び「貝合わせ」に由来しています。
これは、ハマグリなどの二枚貝に絵を描き対になる組み合わせを見つけるという神経衰弱のような遊びで、この「対になる」という習性から夫婦円満を表す柄として婚礼の衣装に好んで用いられています。
花嫁におすすめの定番の伝統的な柄6:檜扇
引用元:pinterest
檜扇は平安貴族の女性が持つ扇で、お雛様が持っている扇といえば馴染みがあるかもしれません。
扇の中には大輪の花や松竹梅などが描かれていることが多く、縁起の良い末広がりの形から富の象徴とも言われています。
花嫁におすすめの定番の伝統的な柄7:宝尽くし
引用元:pinterest
宝尽くしは、縁起の良い宝物を寄せ集めた柄のことです。
打ち出の小槌や宝珠などが描かれていて、お金に困らないようにとの願いが込められているのだとか。
豪華できらびやかな印象の伝統的な柄です。
(2)和を感じさせる花柄をメインにする
次に、和を感じさせる花をモチーフとした柄をご紹介します。和装に用いられる花の柄にも、それぞれぴったりの季節や意味があるので詳しくご紹介します。
花嫁におすすめの人気の花柄1:四君子
引用元:タガヤ和婚礼
四君子は、蘭、竹、梅、菊の4種類の植物を組み合わせた柄で、四季それぞれに咲く花なので一年を通して活き活きと過ごせるという願いも込められています。
そのしなやかで繊細な文様は上品な大人の女性にぴったりです。
花嫁におすすめの人気の花柄2:花車
引用元:pinterest
花車は、牛がひく牛車に花を飾ったように描かれた柄です。
牛車は古来貴族が使用していたことから、富の象徴とも言われています。
四季折々の花が飾られていてとても豪華で美しい柄です。
花嫁におすすめの人気の花柄3:梅
引用元:pinterest
厳しい寒さに耐え忍び春に美しい花を咲かせる梅の花は、丸みのある花びらが特徴です。
着物に用いられる場合は写実的な柄よりも文様化されたものが多く、可憐でかわいらしい印象になります。
「梅うめ」と「産め」をかけて安産祈願の意味も込められているのだとか。
花嫁におすすめの人気の花柄4:桜
引用元:THE KIMONO SHOP
桜は古来から春の象徴として日本で愛されてきました。
繊細で花びらの形と薄いピンク色は着物の柄としてもベースの色とのコントラストがとても美しく華やかな印象になります。
花嫁におすすめの人気の花柄5:牡丹
引用元:pinterest
春から初夏にかけて咲く牡丹は、幾重にも重なった大きな花びらが特徴の花です。
着物では大きく描かれることが多く、豪華で艶やかな印象になります。
花嫁におすすめの人気の花柄6:紅葉
紅葉は、夏には涼しげな緑が美しく、秋には紅葉し人々を癒してくれます。葉の形も趣深く、着物の柄としても人気です。
長寿の意味も込められています。
花嫁におすすめの人気の花柄7:桔梗
引用元:パレスホテル大宮
桔梗は夏に紫の美しい花を咲かせます。花びらが特徴で、着物ではいくつか組み合わされて描かれていることが多く、凛として上品な印象になります。
「吉」の文字が入っていることからとても縁起の良い柄です。
(3)流行りの和モダンな柄をメインにする
最後に、おしゃれで個性的な花嫁さんに人気の和モダンな柄をご紹介します。
今のトレンドである「大正ロマン」のような、洋風の柄を取り入れた着物は、伝統文様とは一味違った魅力があります。
花嫁におすすめの個性的なモダン柄1:蝶々
引用元:pinterest
羽を広げた姿が美しく、かわいらしい印象の蝶の柄は、和モダンの代表的な柄です。
花と一緒に描かれることも多く、優雅で華やかな印象になります。
花嫁におすすめの個性的なモダン柄2:市松模様
引用元:pinterest
互い違いに2色の色の正方形が組み合わさった市松模様の着物は、洋服のチェック柄のような印象でとても可愛いです。
アンティーク家具などとの相性も良く、モダンでおしゃれな写真に仕上がりますよ。
花嫁におすすめの個性的なモダン柄3:バラ
引用元:pinterest
日本の花と言うよりは外国の花という印象の強いバラを和装に用いるのも、おしゃれなモダン柄ならではです。
重なり合った花びらがとても豪華で華やかになります。
赤、ピンク、白と色によってもガラッと印象が変わる柄です。
フォトウェディングの和装はレンタル?購入?
フォトウェディングの和装をレンタルする場合は、撮影をしてもらう写真館やスタジオで衣装が借りられることが多いです。
または、写真館と提携しているレンタルショップなどもあります。自分でレンタル専門のお店で探したり、ネットショップで探すこともできますよ。
レンタルだと、豪華な衣装をリーズナブルな価格で用意できて、撮影後保管に困らないというメリットがあります。
購入の場合はレンタルに比べてかなり費用がかかりますが、自分の体型にフィットした着物が用意できるというメリットがあります。
それぞれの予算に合わせて検討してみてくださいね。また、レンタル代が撮影プランに含まれていることもあるので、衣装を自分で用意して持ち込む場合は持ち込み料金の確認も忘れずに!
和装でフォトウェディングの花嫁はこれもポイント!
色や柄から、フォトウェディングの和装を選ぶ時のポイントをご紹介してきましたが、着物が決まったらその他のコーディネートについても考えていきましょう。
着物に合わせる髪型やネイルなどによって、自分らしさが盛り込まれた素敵な写真に仕上がります。
和装でフォトウェディングのポイント1:花嫁の髪型
和装でのフォトウェディングでは、和髪でも洋髪でもどちらでもOKです。伝統的な日本の婚礼写真を残したいという方には和髪がオススメです。
現代的でおしゃれな写真にしたい方は洋髪がいいですね。ただ、白無垢に角隠しや綿帽子を合わせる場合は日本髪になります。
和装でフォトウェディングのポイント2:花嫁のネイル
和装のフォトウェディングでもネイルは欠かせません。白無垢の場合は派手になりすぎずシンプルで上品なネイルがおすすめです。
ワンカラーにさりげなくラインストーンをあしらったネイルも素敵ですね。
色打掛や引き振袖の場合は、着物のベースの色と同系色のネイルにすると全体にまとまった印象になります。
着物に入っている柄をネイルに入れ込むのもいいですね。
和装でフォトウェディングのポイント3:花嫁のブーケ
ブーケはドレスに合わせるアイテムというイメージがあるかもしれませんが、最近のフォトウェディングでは和装にもブーケを合わせます。では和装にぴったりのブーケはどんなタイプでしょうか?
- ・ボールブーケ…ボールのように丸い形に花を敷き詰めたブーケ。手鞠や巾着のような感覚で和装にもよく合います。ピンポンマム、ダリア、牡丹などが使われます。
- ・水引ブーケ…お祝いごとに使われる水引で作られたブーケ。こちらは本物の花を使わず、水引で花の形を作ります。和の要素もありつつ、斬新でモダンな雰囲気もあるブーケです。
- ・扇子ブーケ…伝統的な和装の小物である扇子と花を組み合わせたブーケ。和の要素がベースになっているのでどんな衣装にも似合います。桜やバラなど季節の花を合わせたり、かすみ草、ピンポンマム、ダリアもオススメです。
- ・アームブーケ…茎が長めの花を装飾を施さずナチュラルに抱えるブーケ。シンプルながらもインパクト大!花自体に存在感のある、ユリやカラー、胡蝶蘭などがおすすめです。
フォトウェディングの和装まとめ
いかがでしたでしょうか?
普段あまり馴染みのない和装は特に、たくさんの衣装の中から選ぶのは難しいイメージがあるかもしれません。
でも、着てみたい形、色や柄など様々な視点から絞っていけば、とっておきの一着が見つかるはずです!
今回の内容を参考に、素敵な和装フォトウェディングを迎えられることを願っています。