仕事が増えるための演奏家の宣材写真の撮り方を解説
はじめに
長い間の練習をつみ、これから人前での演奏機会が増える演奏家の方が用意しなければならないのは“宣材写真”です。
せっかく宣材写真を用意するなら多くの人に演奏を聴いてみたいと思わせるような、効果的な写真を撮りたいですよね?
今回は仕事が増えるための演奏家の宣材(プロフィール)写真の撮り方を詳しく解説いたします。
こちらをよくお読みになり、目を引くような宣材写真を仕上げてください。
そもそも宣材写真って何のために撮影するの?
音楽雑誌やサイト、演奏会のプログラムなど、演奏家の紹介には必ず写真が掲載されます。
その際に必要なのが宣材写真で、演奏家の場合には音楽活動をする際の名刺のような役割になります。
演奏会を開くときには規模の大小を問わずチラシやパンフレット、WEB広告を作成する場合が多いので、その時に必ず写真が必要になります。
また演奏家の多くは後進の指導やレッスンを受け持つことが多く、その宣伝にも宣材写真が必要です。
お金を払って演奏会に足を運ぶお客様や先生を探している生徒にとって、宣材写真は大きな判断材料になるので、必ずクオリティの高い写真を撮影しておく必要があります。
演奏家としてのオファーが来やすくなる「宣材写真」とは?
では演奏家の宣材写真では、どんな写真だと仕事が来やすくなるのでしょうか。
容姿の良さも大切ですが、それ以外に必要なポイントをお伝えします。
写真で求められること1:その人の雰囲気が分かること
音楽家の宣材写真では演奏する曲や得意分野が演奏者の雰囲気に合っていることが重要です。
そのため演奏スタイルによっては、必ずしも笑顔である必要はありません。
宣材写真を見て、どんな演奏家なのか分かることが理想です。
写真で求められること2:自分に自信を持っている
演奏家の宣材写真では、演奏に対する自信が感じられることが重要です。
演奏を聴きに行ったり、楽器を習ったりする人は、演奏家に対してプロの実力を求めていますので、それに応えられるような自信が伝わる写真にしましょう。
自信に満ちた写真で、さらに堂々とした演奏で観客を感動させることが何より大事です。
写真で求められること3:周りと合わせられる協調性や誠実さがあるか
いくら実力があっても、周りと合わせられる協調性や誠実さがないと、演奏の仕事も広がっていきません。
音楽は通常一人ではなくチームで完成させるものであり、さらにその先にはお客様や生徒、その保護者などがいます。
協調性がなく、周囲に合わせることができないと、実力はあっても人が離れていき仕事も失ってしまいます。
宣材写真では笑顔はなくても、協調性や誠実さを感じさせるように撮影しましょう。
仕事が多い演奏家になるための宣材写真の撮り方
ここからは具体的に仕事が多い演奏家になるための宣材写真の撮り方を解説します。
服装や髪型、メイクや表情、ポーズなどポイントごとにまとめていますのでぜひ参考にしてください。
【1】服装は演奏会で着る格好にする
演奏家の宣材写真では、演奏会で着る衣装を着て撮影してください。
例えばクラシックの演奏家なら女性ならドレス、男性ならシックなスーツか蝶ネクタイ姿です。
そのような服装で撮影したほうが、実際の演奏会を想像しやすいし、演奏会への出演に慣れているように見えます。
演奏会で着ているような服装でないと、演奏姿や普段の活動を想像しにくく、集客にも影響します。
服装はしっかり整えましょう。
【2】おすすめの髪型
髪型も、男女ともに演奏会本番を意識した髪型にしましょう。
服装にドレスやスーツを選んだ場合には、相応の髪型にしないとちぐはぐな印象になってしまいます。
演奏家の宣材写真におすすめの髪色
髪型はできれば黒髪のほうが好まれます。
演奏の愛好家は子供から年配まで幅広く、またレッスンの生徒の保護者も宣材写真を目にしますので、どの年代からも気に入られる黒髪か、茶髪でも濃い目の茶色がおすすめです。
演奏家の宣材写真におすすめの髪型
髪型は、女性ならドレスに負けないぐらい華やかに見える髪型で、男性は短めで毛流れの整った髪型がおすすめです。
ただし特に女性の場合は、長すぎたりカールが広がりすぎたりすると演奏の邪魔になりそうなイメージを与えてしまうので、あくまで演奏に支障のないヘアスタイルにしましょう。
【3】おすすめのメイク
服装とヘアスタイルが整ったら、次はメイクです。
ドレスやスーツ姿が多いので、それに負けないようなメイクが必要です。
男女別に、宣材写真にふさわしいメイクをご紹介します。
男性演奏家におすすめのメイク
演奏家の宣材写真では、男性もメイクが必須です。
しかし女性のように盛るメイクではなく、ベースメイクで肌荒れを隠したり血色を良くするメイクで、肌質を整えるのが目的です。
また男性の場合は顔の毛が目立ってしまうので、眉毛を整えたり髭を剃るのは最低限やるべきです。
眉毛はさらに、理想的な形や足りない部分を専用のペンシルやパウダーで描き足すと、顔全体が引き締まり目力がアップします。
女性演奏家におすすめのメイク
女性演奏家の宣材写真の服装はドレスが多いので、それに負けない華やかに見えるメイクが好まれます。
かと言ってつけまつげなどを付けるほど豪華にする必要はなく、少々目元とチークを濃い目にする程度でOKです。
濃い目と言っても色味をつけるとケバく見えたり、時代遅れに見えてしまうのでアイシャドウは定番のブラウン系で、細かいラメが入ったもののほうが上品な華やかさを演出できます。
マスカラはボリュームタイプよりもロングタイプのほうが上品でおすすめです。
また顔全体にハイライトとローライトを忘れずに入れて、顔を立体的に小顔に見せましょう。
【4】おすすめの表情
演奏家の宣材写真の表情は、必ずしも笑顔が良いとは限りません。
ただし、自信の満ちた表情で撮影してください。
そのために、必ず1枚は力強い目力でカメラをまっすぐ見据えてください。
2枚目以降の目線を外した写真の場合でも、その先の理想の演奏を追い求めるような力強い目力が大切です。
柔らかい雰囲気を出したい場合は笑顔も効果的です。
その場合も、目は細めないようにしっかり大きさをキープして笑顔を作りましょう。
【5】おすすめのポーズ
演奏家の宣材写真では、ポージングがとても重要です。
バストアップ・全身写真それぞれのおすすめポーズを解説いたします。
バストアップ写真でおすすめのポーズ
演奏家の宣材写真は、ほとんどの場合バストアップ写真を使用します。
バストアップ写真においては姿勢が大切で、姿勢の良さで演奏に対する自信を表現することができます。
体はカメラに対して斜め方向にずらし、手で楽器を持ちます。
それぞれの楽器が一番美しく見える角度を研究してください。
背中の肩甲骨を中央に寄せて胸を張ります。
そうすることでぐっと姿勢が良くなります。
その際肩があがることが多いですが、不自然な印象になってしまうので肩は落とし、腹筋に力を入れて体勢をキープします。
顔はまっすぐカメラを見つめて撮影してください。
全身写真でおすすめのポーズ
演奏家の宣材写真では、全身写真を使うことはあまりありませんが、応募する仕事の内容によって必要になる場合もあります。
バストアップ写真とともに用意しておきましょう。
演奏家の全身写真もバストアップ写真同様に、体の向きをカメラから斜めにずらし、顔をまっすぐカメラに向けて撮影します。
バストアップ写真同様に背筋をしっかり伸ばしましょう。
手のポーズは楽器を持ったり、楽器に手を添えたりします。
前重心になってしまうと顔が大きく見えるので、体のラインが綺麗に見えるように真っすぐ立ってください。
自分の演奏する楽器を持って撮影する
演奏家の撮影では、自分の愛用している楽器を持って撮影することが多いです。
楽器を持っていれば、何の演奏家なのか一目で分かりますし、演奏姿をイメージすることができます。
ピアノやハープなどの大型楽器の場合でも、楽器が映り込むように撮影しましょう。
【6】おすすめのレタッチ
撮影が終わったら最後にレタッチ加工をします。
演奏家の宣材写真の場合、生計のように顔の形やパーツが変わるようなレタッチはNGです。
お客様が演奏会に足を運んだ際、あまりに写真と実物が違うと違和感があり演奏に集中できなくなります。
また新規の仕事でも、写真と実物があまりに違う場合には仕事に結びつかないだけでなく、その後の信用問題にも関わってきます。
そのためこの場合のレタッチは、全体のトーンを明るくしたり、一時的な肌荒れを隠したりするのに留めましょう。
女性の場合は肩や腕の露出が多いので、肌質をなめらかにするレタッチも効果的です。
また髪の毛のアホ毛や衣装のシワも写真では目立ちますのでレタッチで整えてください。
演奏家の宣材写真は難しい!撮影はプロに任せよう
演奏家の宣材写真の効果的な撮り方についてご紹介してきましたが、全て自前で用意するのは難しいです。
特に服装やメイク、髪型を豪華にする場合もあり、トータルバランスをプロの目で見てもらうことが重要です。
また人前に出る仕事なので、実力はもちろんのこと、見た目の印象も集客に大きく左右します。
演奏家の撮影に慣れているカメラマンに、メイクや表情、ポージングのアドバイスを受けながら細かいライティング設定で撮影してもらい、自然なレタッチをしてもらえば仕上がりは全然違います。
今後の活躍を大きく左右する宣材写真は、ぜひプロのフォトスタジオで撮影してください。
演奏家におすすめの宣材写真の撮り方まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は演奏家におすすめの宣材写真の撮り方をご紹介しました。
演奏家の方は演奏技術に加えて、興味を持ってもらえるような宣材写真が必要です。
これからの活躍を大きく左右する宣材写真ですが、最高の1枚が仕上がることを願っております。