【プロ直伝】宣材写真の撮影に必須!全身写真の撮り方を男女別に紹介
はじめに
はじめまして。
こちらをご覧いただいている方は、芸能活動や演奏活動など、人前に出るお仕事を目指していらっしゃる方が多いかと思います。
そんな皆さまにとって、「宣材写真」「オーディション写真」はお仕事の幅を広げるための必須アイテムですよね。
今回はそんな宣材写真の、特に全身写真に関わる記事をご紹介します。
こちらで宣材写真の効果的な全身の撮り方をマスターして、最高の1枚を撮影してください!
宣材写真はバストアップと全身写真の2種類が必要
宣材写真は通常、『バストアップ(上半身)写真』『全身写真』の2種類が必要となります。
バストアップ写真は胸の下あたりから頭のてっぺんまでを写した写真で、主に表情やヘアスタイルを含めた雰囲気を見られます。
全身写真は頭のてっぺんから足のつま先までを写したもので、全身のバランスや手足の長さを主に見られます。
ついどちらかだけを用意してしまう方もいるようですが、いつバストアップ・全身写真の提出を求められても良いように、2種類とも同じ服装で用意しておきましょう。
宣材写真における全身写真の目的とは?
宣材写真やオーディション写真にはバストアップと全身の2種類が必要であることをお伝えしましたが、これらの写真においての全身写真の目的を皆さんはきちんと理解していますか?
目的を知ることによって、どんな見せ方をすれば良いのかが自ずとわかってきます。以下よりその目的について詳しく解説いたします。
目的1:体型を見る
全身写真で最初にチェックされるのは体型です。
クライアントは、求めている人材に対して、体型が一致するかを全身の宣材写真で確認します。
そのため、男女とも体型が分かるような服装で撮影することが大切です。
目的2:全体的なあなたの雰囲気を見る
全身の宣材写真で、体型に続いて見られるのが全体の雰囲気です。
髪型から服装、全身のバランスなど、あなたの雰囲気が役柄に合うかを判断されます。
そのため余計な印象がついてしまわないように、相手が役柄に合わせた雰囲気をイメージするために背景はなるべくシンプルなほうが良いです。
男女別に全身の宣材写真におすすめの服装を紹介
全身の宣材写真・オーディション写真では、文字通り頭のてっぺんから足のつま先まで写りますので、身に着けている服装があなたの印象を大きく左右します。
ここからは、男女別に全身の宣材写真におすすめな服装をご紹介します。
服装選びのポイントとは?
全身の宣材写真・オーディション写真には、適した服装やふさわしくない服装があります。
そこで宣材写真にふさわしい服装選びのポイントを以下よりお伝えします。
男女共に体型が分かる服装にする
男女ともに宣材写真の服装では、体型がよくわかるものを選びましょう。
だぼっとした洋服だと体型が分からず、そのまま合否に関わってしまいます。
トップスはぴったりサイズのもので、細めのズボンと合わせてください。
春や夏に着るような薄着をイメージすると良いです。
上半身は明るい色を取り入れる
男女ともに、上半身は白やベージュ、ライトブルーなど明るい色を取り入れましょう。
全体の雰囲気が明るく見えるのでおすすめです。
上半身は黒や紺のほうが引き締まって見えますが、全体的にタイトなシルエットのため、色も暗いと固く暗い印象になってしまいます。
上下ともに柄は無地が無難
全身の宣材写真の服装では、上下とも柄物は避け、すっきりとした無地を選びましょう。
柄入りの服装を良く思わない人もいますし、宣材写真では柄のほうに目が行ってしまい、人物の印象が薄くなってしまいます。
見せたい素材はあくまでその人自身なので、目立つ柄は避けたほうが無難です。
女性はスカートを履くとき膝の長さまでが良い
女性はスリムなパンツ以外に、スカートスタイルもおすすめですが、膝までの長さのものを選びましょう。
膝より下のロングスカートでは、足が隠れてしまいシルエットが見えなくなってしまいます。
肝心な体型が全く分からなくなりますので、最低でも膝から下が出る長さのスカートを履いてください。
女性が全身の宣材写真を撮るのにおすすめの服装
宣材写真に適した服装の特徴をお分かりいただけましたでしょうか。
ここからは、具体的に女性が選ぶべき、宣材写真におすすめの服装をご紹介します。
おすすめの服装1:ワンピース
ワンピースは女性ならではのスタイルなので、全身の宣材写真を柔らかい雰囲気に仕上げることができます。
女性らしい、清楚な印象になるため特にアイドルを目指している方はおすすめです。
また、胸元が開いたワンピースはさらに女性らしさをアップさせ、小顔効果や美肌効果が高まり、首も長く見えます。
下半身は膝までの長さの丈で、ヒールを合わせてください。
おすすめの服装2:ブラウス+スカート
ブラウス+スカートスタイルも、宣材写真ではおすすめです。
ワンピース同様、ブラウスは襟元が詰まったものより、開いたものを選びましょう。
ダボっとしているブラウスはNGで、体のラインが分かるものを着てください。
袖は長くても5分袖までで、スタイルに自信がある方はノースリーブ、腕の太さが気になる方は、パフスリーブなどの半袖を選んでください。
スカートは、スタイルがよくわかるように膝あたりまでの長さのものを合わせます。
フレアースカートや台形スカートなど、裾が広がっているスカートだと足が細く見えます。
逆に裾が広がらないスカートや、短すぎるスカートは太ももが強調され、足が太く見えてしまうので避けたほうが無難です。
おすすめの服装3:ブラウス+スキニー
最後におすすめする服装はブラウス+スキニーです。
スキニーは体型が良くわかるので、スタイルに自信がある方や、足を細く長く見せたい方にはおすすめです。
上半身もすっきりしすぎると寂しい印象になってしまうので明るい色のブラウスを合わせて、明るく優しい雰囲気に仕上げましょう。
スキニーの場合はウエストラインもきれいに見せたいのでだぼっとした長いトップスはNGです。
体のラインが見えるブラウスか、ふわっとしたブラウスの場合はパンツにインして合わせましょう。
靴はパンプスが無難
ここまででおすすめの服装を3つご紹介しましたが、どのスタイルの場合も、靴はパンプスを合わせましょう。
5cm程度のヒールのパンプスが、最も足をきれいに見せることができるのでおすすめです。
スカートスタイルでヒールがないと、足首が太く見えて足が短く見えるのでもったいないです。
またスキニーとスニーカーを合わせてしまうと女性らしさがなくなってしまいますので、必ずヒール付きのパンプスを選んでください。
男性が全身の宣材写真を撮るのにおすすめの服装
続いて男性が全身の宣材写真を撮るのにおすすめの服装を2つご紹介します。男性はこのように2つくらいのパターンしかありません。
だからこそ個性を発揮しようと柄物や色の濃い服装にしようとされる方も多いですが、それでは素材となるあなた本来の良さを見せつけることができないため控えましょう。
おすすめの服装1:Tシャツ+ジーパン
宣材写真はかしこまった証明写真ではないので、その人自身を表現できるカジュアルスタイルでも大丈夫です。
特にTシャツ+ジーパンは体型が良くわかり、シンプルな分顔やスタイルが引き立ちますのでおすすめです。
Tシャツは白などの無地で大きすぎずピチピチすぎないジャストサイズを選んでください。
ジーパンはだぼっとしたサイズはNGで、足のラインが分かるものを履きましょう。
ジーパンの長さはくるぶしが隠れるぐらいの長さが、足をすらっと見せてくれます。
ジーパンの色は紺やライトブルーがおすすめです。
ホワイトデニムやあまり薄い色のジーンズは膨張して見えるので避けたほうが無難です。
おすすめの服装2:Tシャツ+テラードジャケット+チノパン
男性の宣材写真で、ジャケットを着用したいという方は、中にTシャツを合わせたカジュアルスタイルがおすすめです。
ボトムスは、チノパンがカジュアルスタイルには似合います。
中に着用するTシャツは無地で、大きすぎずピチピチすぎないものを選んでください。
ジャケットは肩幅と肩の縫い目が合っているジャストサイズだとシルエットがきれいに見えます。
Tシャツは白系、ジャケットは紺系など、Tシャツとジャケットの色味は変えましょう。
チノパンはベージュか黒で、奇抜な色は避けたほうが無難です。
足のラインがきれいに出るもので、くるぶしが隠れる丈のものを合わせましょう。
靴はローカットで服の色に合わせたスニーカーがおすすめ
男性の宣材写真ではジーンズやカジュアルなジャケットスタイルをおすすめしてきましたが、それに合う靴はローカットのスニーカーです。
派手な色のスニーカーはそちらに目が行ってしまいますので避けて、服の色に合わせましょう。
またハイカットのスニーカーは足が太く見え、存在感が強すぎますのでローカットのシンプルで清潔感のあるスニーカーがおすすめです。
男女別に全身写真でおすすめのポーズを紹介
宣材写真の服装が決まったら、全身写真では特にポーズが重要です。
ここからは、男女別に宣材写真でのおすすめのポーズをご紹介します。
全身写真のポーズの注意点とは?
まずは、全身の宣材写真で男女ともに注意すべきポイントをお伝えいたします。普段から慣れていない全身写真の撮影時、上述した目的を考えつつも意識し忘れてしまう箇所は多いです。全身写真の良さを存分に発揮できるよう、以下のことには大前提として注意して下さい。
注意点1:カメラに目線を合わせる
宣材写真では、全身・バストアップともにカメラ目線が重要です。
宣材写真でこちらをしっかり見据えていると、相手のことをきちんと見ているというアピールになり、写真を見ている側も、この方の宣材写真をしっかり見ようという意識づけが生まれます。
目線がカメラ以外にあると、どこを見ているのかと思われ、顔の印象もぼやけてしまうためNGです。
注意点2:背筋を伸ばす
全身の宣材写真では、背筋をしっかり伸ばしましょう。
猫背になると暗い印象に、逆に胸を張りすぎると威張っている印象を与え、さらに体型が良くわからなくなりますので宣材写真ではマイナスになります。
天井から真っすぐに吊り下げられているようなイメージで、体幹を意識して背筋をまっすぐにして撮影します。
背筋がぴんと伸びていると、自然と自信に満ちた顔つきになります。
注意点3:体の向きを調える
宣材写真では顔はカメラのほうに向けたまま、体を少し斜めに向けるとスタイルが良く見えるのでおすすめです。
斜めに立って足が重なることで足が細く長く見えますし、ウエストも細く見せることができます。
注意点4:つま先と膝の向きを合わせる
全身の宣材写真では足のつま先までしっかり写りますので、つま先の向きにも気が抜けません。
つま先の向きは必ず膝の向きと合わせましょう。
両方の向きが揃っていないとちぐはぐな印象を与え、写真全体に違和感が生じてしまいます。
女性の全身写真におすすめのポーズ
ここからは、女性の全身写真におすすめのポーズをご紹介します。
全身の宣材写真にふさわしい足のポーズや手の置き方について、参考にしてみてください。
【1】片手を腰に置き足をクロスする
宣材写真ではよくあるポーズで、足をクロスさせ、腰に手を置きます。
足をクロスさせることで、写真に写る足の面積が減るので足が細く見えます。
また腰に手を置くことでウエストが細く見え、少し高めの位置に置くことで足を長く見せることもできます。
多くの人に似合いやすいポーズで、表情や服装を変えればどんな職種でも違和感がありません。
【2】片手を腰に置き正面から見て足を重ねる
次にご紹介するのは同じく手を腰に置き、正面から見て足を重ねるポーズです。
クロスとは違って足を重ねるだけですが、両足の面積が減るので足が細く長く見えます。
また落ち着いた上品な印象を与えます。
足を重ねすぎると不自然な写真になってしまいますので、後ろの足も適度に見えるように重ねてください。
【3】正面からみて膝を重ねる
最後にご紹介するのが、正面から見て膝を重ねるポーズです。
写真に動きが生まれて、女性らしい可愛らしさを強調することができます。
アイドルなど可愛らしさをアピールしたい方にはおすすめのポーズです。
男性の全身写真におすすめのポーズ
ここからは男性の全身の宣材写真におすすめのポーズをご紹介します。
【1】腕を垂らし正面からみて足を重ねる
足をクロスまではしませんが、正面から見て重ねることによって足が長く見えます。
また垂らした腕との相乗効果で手足がすらっと長く、スタイルが良く見えます。
腕のポーズが物足りないという方は、肘を少し曲げてみたり、親指をポケットに入れるのもアリです。
誰でも似合いやすく、どんな職種にも合う万能なポーズです。
【2】体の前で腕を組む
腕を組んだ男性の宣材写真は、男らしく見え自信がありそうに感じられます。
落ち着いて大人っぽく見られたい方にはおすすめのポーズです。
ただし真顔で腕を組むと怖いと思われてしまうので、表情は親しみやすい笑顔で撮影しましょう。
【3】上着を掴む
最後にご紹介するのは、ジャケットの上着を軽く掴むポーズです。
写真に動きが加わり、ジャケットをおしゃれに着こなしている感が出ます。
上着のお腹あたりを掴むのもおすすめです。
ボタンをいじっているように見えると落ち着きがない印象になってしまいますので、そのように見えないように、手を沿える位置には注意しましょう。
ジャケット着用の写真になるので、なるべく体にフィットした、ボディラインが分かるような服装にしましょう。
全身の宣材写真を撮るならプロのカメラマンにお願いしよう
ここまでで、全身の宣材写真の撮り方をお伝えしましたが、素人が撮影するのはなかなか難しいです。
素人の撮影では全身がきれいに写る無地の広い背景を探すのも意外と苦労しますし、ライティングや写真のバランス、レタッチなどのクオリティがプロの撮影より劣ってしまい、良い宣材写真にはなりません。
これから全身の宣材写真撮影を考えている方は、ぜひプロにお任せしてください。
背景選びから、スタイル良く写るライティングやアングルによる撮影、気になる箇所のレタッチなど全て丁寧に仕上げてもらえます。
また宣材写真にふさわしいポージングについてもアドバイスしてもらえますし、オプションでメイクやヘアメイクをしてもらえる所もあります。
今後の仕事に大きな影響を与える宣材写真は、ぜひプロのいる写真館やフォトスタジオで撮影しましょう。
全身の宣材写真の撮り方まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は全身の宣材写真の撮り方について、男女別にお伝えいたしました。
あなたの宣材写真にふさわしい服装やポーズはイメージできましたでしょうか。
素晴らしい宣材写真を撮影して、あなたのお仕事の幅がぐんと広がることを心から願っております。