素人でも遺影写真を加工して作る方法をプロが解説!手順や注意点も紹介
はじめに
皆様は「遺影写真」というものをご存知でしょうか?
遺影写真とは葬儀の際に祭壇に飾られる故人の写真のことを指し、葬儀後には仏壇の近くにも飾られることになる1枚の写真です。
現代においては多くの年配の方々が自分の元気な姿を撮り納めるため、生前に遺書と共に遺影写真を準備する傾向があります。
しかし実際に遺影写真を作成するとなると、難しくて専門的な技術がないと作成出来ないというイメージがある方も多いでしょう。
- 「遺影写真って素人でも作れるものなの?」
- 「遺影写真を作る時って服装とか背景に決まりはあるの?」
- 「遺影写真を作りたいけど、葬儀社に頼むと高いから自分で作りたい!」
このような疑問を抱えている方も少なくないことでしょう。
ここからは遺影写真を自分で作成するにあたって、素人でも比較的簡単に自分で作成できる方法やポイントについて徹底的に解説していきます!
そもそも遺影写真は自分でも作れるもの?
「そもそも遺影写真って自分でも作れるのもなの?」
遺影写真の作成と聞くと、まずこう思う方も多いでしょう。
結論から言うと、素人でも遺影写真を作成することは可能です。
しかし遺影写真を自分で作成するとなると、素材写真を適した背景に合成したり複数の集合写真からトリミングしたりと、高度な技術・テクニックが必要となります。
このように遺影写真の作成は普通の画像編集とはまた少し違うため、意外と難しいのも事実です。
「難しそうだけど、この機会にチャレンジしてみたい!」
そう思った方は、是非次の段落を参考にしてみましょう。
遺影写真を作成するのにおすすめのツール3選
「遺影写真を作るのに特化したサイトやツールはあるのだろうか?」
自分で遺影写真を作成しようと考えている方は、まずこのような疑問を持つことでしょう。
しかし残念なことに、2020年12月時点では遺影写真の作成に特化したウェブサイトやツールは存在していません。
一部のアプリストアには「遺影」という文字が入ったアプリが数個存在しますが、これらはどちらかと言うと遊び要素が強く、本物の遺影写真の作成には向いておりません。
しかし、遺影写真は一般の画像編集ツールでも加工することが出来ます。
遺影写真の加工にオススメなアプリとして
- ■ Photoshop
- ■ Pixlr
- ■ Photoscape
の3つが挙げられます。
ここからは、これら3つの遺影写真の作成にオススメなツールについて紹介していきます!
遺影作成ツール1:【Photoshop】画像編集の王道ツール
1つ目の遺影写真の作成・加工にオススメなツールは『Photoshop』です。
Photoshopは言わずと知れた画像編集の王道ツールであり、現在も世界中でビジネスシーンや広告などにも幅広く使われています。
Photoshopは購入した場合値段が年間24,000円〜66,000円(プランによって異なる)と比較的高めですが、遺影写真以外にも様々な用途で使うことができるため、画像編集に興味がある方はこの機会に購入してみるのもオススメです。
Photoshopには登録後7日間の無料お試しプランがございますので、購入するか迷っている方は是非こちらのプランを実際に使って試してみましょう。
また、Photoshopには月額2,480円のサブスクリプションのプランや最大65%OFFになる学割プランもあってお得なので、自分にあった購入プランをしっかり考えて選ぶとお得になります。
Photoshop公式サイト
遺影作成ツール2:【Pixlr】初心者でも安心!様々な編集機能のある無料サイト
2つ目の遺影写真の作成・加工にオススメなツールは『Pixlr』です。
Pixlrは写真の加工・編集に特化した無料サイトの1つです。
有料プランと無料プランがありますが、写真の切り取りや背景の編集、肌など顔のパーツの加工などの基本的な機能は無料版の編集ツールでも十分に編集が出来ます。
また、Pixlrには日本語(平仮名・カタカナ・漢字)に対応したフォントが少ないため、インターネットにあるフリーフォントをダウンロードして使うのがオススメです。
Pixlr公式サイト
遺影作成ツール3:【Photoscape】シンプルなツールでお手軽に画像編集が可能
3つ目の遺影写真の作成・加工にオススメなツールは『Photoscape』です。
Photoscapeは他2種類のツールと比べると、完全無料で使用可能なツールが比較的シンプルなのが特徴です。
普段動画の編集や加工に慣れていない方でも比較的簡単に遺影写真を作成することが出来ます。
はじめてPCを使って画像編集をするという方にもオススメできるサイトです。
Photoscape公式サイト
素人でも出来る!遺影写真の作り方の手順
- 「実際に遺影写真を自分で作ってみようと思うけど、具体的な手順がわからない」
- 「遺影写真を作成する上でのポイントとかあるのかな?」
このように考える方も多いと思われます。
遺影写真の実際の作り方の手順は大きく分けて
- 1:全体の明るさや色合いを整える
- 2:写真上のキズやホコリを修正する
- 3:写真の背景や着せ替えを行う
- 4:サイズを調整する
このように4つのステップに分けられます。
また、遺影写真を実際に作成する時はスマホを使って作成すると画質が悪くなる可能性が高いため、PCを使って作業をするのがオススメです。
ここからは、遺影写真を実際に作成・加工するにあたっての各手順について紹介していきます!
手順1:全体の明るさや色合いを整える
遺影写真を実際に作成するにあたって1つ目のステップは、写真全体の明るさや色合いを整えることです。
この時、一箇所に対して過度に強いフラッシュがあたっている写真や全体的に暗い写真を選ぶのは避けておくのがポイントです。
写真全体の明るさや色合いを整える時は、自然で均等にすることを意識しておきましょう。
手順2:写真上のキズやホコリを修正する
2つ目のステップは、写真上のキズやホコリを修正することです。
写真上の故人の顔にキズやホコリがある場合は、ツール内のぼかしや透明度などの機能をうまく活用して目立たないように仕上げましょう。
また写真上の故人の服装部分にキズやホコリがある場合は、服装部分の色合いなどを加工したり、別の服装への着せ替えなどを行うことで対処するのがオススメです。
背景や着せ替えを行わない場合は、その他の気になる部分も修正しておきましょう。
手順3:写真の背景や着せ替えを行う
3つ目のステップは、写真の背景や着せ替えを行うことです。
遺影写真の背景や着せ替えを行う上でのポイントは、自然で全体的に薄めの色をした風景や服装を選ぶことです。
写真の主役はあくまで故人本人なので、派手すぎる服装や主張の強い風景を背景にすると故人の印象が薄くなり、不自然な写真に仕上がってしまいます。
遺影写真の背景に人気な風景として、男性の場合は山や大海原、女性の場合は桜の木やお花畑などがあります。
このように背景については無数の選択肢があるため、決めるのが難しいという方は複数の背景で数枚作成した後に、どの背景が一番故人にとって相応しいか比較してみましょう。
故人の服装においては着物を着るといったイメージが強いですが、実際には明確な規定はありません。
現代ではスーツを着た写真や、仕事着を着た写真を遺影写真にする人も少なくありません。
生前に遺影写真を作成する場合は、しっかり遺影作成の対象となる本人と話し合って服装を決めるのも良いかもしれませんね。
遺影写真の背景の選び方に関しては、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
手順4:サイズを調整する
最後のステップは、出来上がった遺影写真のサイズを調整することです。
遺影写真のサイズには明確な決まりはありません。
祭壇に飾ることを想定した四つ切り写真(25.4cm×30.5cm)や、仏壇まわりに飾ることを想定したL判サイズ(8.9cm×12.7cm)の2種類のサイズが一般的です。
遺影写真の加工が終わったあとは、写真を実際に飾る予定の場所に適したサイズの大きさに加工することで完成となります!
遺影写真のサイズ調整に関しては、以下の記事に詳しく紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
遺影写真のオススメのサイズは?遺影写真のサイズについて解説!
遺影写真を作成する上でのチェックポイント
ここまでは、遺影写真の作成・加工を自分で行うにあたってのオススメツールや実際の手順について紹介していきました。
ここからは、遺影写真の作成・加工を行う上での注意すべきポイントについて解説していきます。
遺影写真の作成・加工を行う上でのポイントとして、故人の顔がはっきり写っている写真を選ぶこと、故人らしい服装を選んで加工することといった2点が挙げられます。
ここからは、これら2点のポイントについて詳しく解説していきます!
ポイント1:故人の顔がはっきり写っている写真を選ぼう
遺影写真を作成・加工する上での1つ目のポイントは、故人の顔が正面を向いてはっきり写っている写真を選ぶということです。
横を向いている画像は風景や顔の写りなどが変わってしまい、遺影写真というコンセプトから離れてしまうため周りに不思議な印象を与えてしまいます。
また、いくら背景や服装が綺麗な写真でもピントがずれているとなるとレタッチで修正するのはプロでも難しいので注意が必要です。
遺影写真を作成するにあたって写真選びをする時、写真に写っている人の向きやピントのズレは背景や服装と違って修正がききにくいと言うことを理解しておきましょう。
ポイント2:故人らしい服装を選んで加工しよう
遺影写真を作成・加工する上での2つ目のポイントは、故人らしい服装を選んで遺影写真の加工を行うということです。
遺影写真となると従来は着物のイメージが強かったものの、現代では故人の好きな服装や相応しい服装などを使って遺影写真を作成する人も少なくありません。
遺影写真には明確な服装の規定はないため、故人らしさの出る服装の写真を選んで加工するのもオススメです。
素人では難しいため遺影写真の作成や加工はプロに任せるのがおすすめ!
「遺影写真の作成について詳しくなれたけど、自分でやってみるとなるとやっぱり自信がない!」
そう感じた方は、プロに遺影写真の作成・加工をお願いするのがオススメです。
プロのスタッフは技術経験共に豊富なため、遺影写真ということを理解した上で素材の写真をより一層遺影写真らしいクオリティの1枚に仕上げてくれます。
プロのスタッフにお願いした場合相応の料金はかかってしまうものの、今後何年も残る写真ということを踏まえた上で、納得のいく1枚を作成してもらうことが出来ます。
遺影写真の加工を実際にプロのスタッフにお願いしたい時は、遺影写真の作成・加工に対応している写真館やスタジオの他、加工専門の業者にお願いするのもオススメです。
一生に残る遺影写真だからこそ故人の自然な姿を残してあげたいと考える方は、プロのスタッフに遺影写真の作成・加工をお願いするのも選択肢の1つと言えます。
遺影写真の作成においての手順や作り方まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、遺影写真の作成においての手順や作り方について紹介させていただきました。
遺影写真というのは、家族間においてその人の姿を一生残す写真です。
皆様も遺影写真を作成する時にはしっかり自分にあった作成・加工方法を選び、納得の1枚を作り上げましょう!