男性の遺影写真は和服がふさわしい？適した色や種類を紹介

はじめに

近年「終活」という言葉を耳にすることが多くなりました。
「終活」とは、人生のエンディングに向けて身の回りを整理したり、葬儀やお墓の準備を生前に行うことです。
そんな終活の中の1つに、遺影写真の撮影があります。
遺影写真を生前に写真スタジオなどで撮影しておくことで、ご自身が亡くなった後にご遺族が慌てないようにするためです。

この遺影写真を撮影する際の服装について、悩まれている方も多くいます。
特に男性は遺影写真で洋装にするか、和装にするかで印象も大きく変わるので、特にお悩みの方が多いです。
そこで今回は、男性の遺影写真を撮影する際の服装についてご紹介させていただきます。

男性の遺影写真にふさわしい服装は和服一択なの？

男性の遺影写真では、喪服を着用した写真を撮るのが一般的です。
しかし、和服や普段着ている洋服など、その人にあった服装でも問題はなく、必ずしも生前撮影は喪服でなければならないことはありません。
人生の最期を飾る写真ということもあり、近年では和服を着た写真を残される方も増えています。

和服は遺影に適している

和服はかつては日本人の普段着として着られており、日常から冠婚葬祭まで広く着用されてきました。
昔から日本人の伝統的な服装として親しまれてきた和服は、昔からの伝統である遺影写真の際にも違和感なく着用することができます。
和服を着用することで、身も心も引き締まったいい写真が撮れるという理由で和服を選ばれる方も多いです。

男性の遺影写真に適した和服の種類

　　

遺影写真に適した和服は男性であれば黒の紋付羽織袴が一般的です。
昔から冠婚葬祭などのフォーマルな場には第一礼装である黒の紋付羽織袴を着用するものとされており、現在の礼服の役割を持っています。

黒の紋付羽織袴のような格式高い着物を持っていない場合は、普段着用の着物でも大丈夫です。

男性の遺影写真におすすめな和服の色

男性の遺影写真で着用する和服の色味は、やや暗めの色味を選ぶのがおすすめです。
遺影写真ではっきりとした色味を選んでしまうと、お葬式の場にそぐわない写真となってしまうので注意が必要です。
飾られる遺影写真は葬儀場に飾られます。お葬式という場にふさわしく、謹みと落ち着きを表せる色味を選びましょう。
ここからは具体的に遺影写真で着用するおすすめの和服の色をご紹介させていただきます。

遺影の和服の色：黒

引用元：加藤商店
おすすめの着物の色1つ目は、黒の着物です。
遺影写真と聞いてまずイメージするのが、黒の着物です。
黒はフォーマルなイメージを与えられるので、お葬式という場にふさわしい落ち着いた雰囲気を与えることができます。
オーソドックスな黒い着物は、どなたが着ても似合うおすすめの色味です。

遺影の和服の色：濃紺

引用元：加藤商店
おすすめの着物の色2つ目は、濃紺の着物です。
濃紺も落ち着いた印象と、やや青みが入ることによって爽やかな印象を与えることができます。
人生の最期に清々しい写真に仕上げたい方にはおすすめの色味です。

遺影の和服の色：茶色

引用元：加藤商店
おすすめの着物の色3つ目は、茶色の着物です。
茶色は暖色系の色味のため、人柄の暖かさなどを見る人に印象付けることができます。
暖色系の色は、肌の色を明るく見せてくれる効果もあるので、明るい印象を付けたい方などにもおすすめの色味です。

遺影の和服の色：灰色

引用元：加藤商店
おすすめの着物の色4つ目は、灰色の着物です。
灰色は落ち着いた印象に加え、黒い着物よりも優しい印象を与えることができます。
お葬式の場にもふさわしく、全体の雰囲気と調和させることができます。
優しい印象を付けたい方などにおすすめの色味です。

遺影写真で男性が和服を着用する場合の注意点

遺影写真で男性が和服を着用する際には、いくつかの注意点があります。
これからご紹介させていただく注意点を守らないと、せっかくの遺影写真が残念な写真となってしまうこともあります。
人生の最期を飾る写真なので、しっかりと注意点を理解して撮影に望みましょう。

注意点1：和服を日頃から着ないなら遺影で着る必要はない

ここまで男性が遺影写真で和服を着用する際のおすすめなどをご紹介させていただきました。
しかし、日頃から和服を着用する習慣のない方は、遺影写真で無理に和服を着用する必要はありません。
遺影写真はご遺族に故人の最期の姿として見てもらう写真なので、故人の日常的に着用していた服などでも十分です。

注意点2：和服の右前左前は絶対間違えない

和服を着用する際に特に気を付けなくてはならないのが、着物の前合わせです。
和服を着用する際は男女問わず「右前」が正解です。
右前とは、着物の合わせ部分を相手側から見た時に小文字の「y」に見えるように着る着方です。
逆の左前は、お葬式で故人が身に着ける経帷子という着物の着方なので、非常に縁起の悪い着方になってしまいます。

注意点3：家紋や紋章が隠れていないか

和服を着用する際には、家紋などの紋章が隠れてしまっていないかも注意が必要です。
遺影写真に着用する着物には、家紋が入っていることが多いです。
しっかりと家紋を写真に入れるためにも、着用した際に隠れていないかチェックするようにしましょう。

男性が遺影写真を和服で撮影するなら写真館でプロカメラマンに依頼するのがおすすめ

遺影写真を和服で撮影される方におすすめしたいのが、プロのカメラマンのいる写真館での撮影です。
普段着慣れない着物での撮影は、素人が行うといろいろなトラブルが発生してしまったり、思ったような仕上がりにならなかったりすることも多いです。
プロのカメラマンのいる写真館では、ただ撮影してくれるだけでなく、着付けやしっかりとしたライティングをしてくれるので、思っている以上に良い写真に仕上がります。
人生最期を飾る写真は、しっかりとしたプロのいる写真館で撮影してもらいましょう。

遺影写真の男性の和服まとめ

今回は、遺影写真で男性が和服を着用する際の注意点やおすすめの色などをご紹介させていただきました。
和服は古来より日本の伝統的な衣装として、文化に根付いてきました。
人生の最期を飾る遺影写真だからこそ、伝統的な衣装である和服を着用して写真を撮られる方も多いです。
今回の記事が和服で遺影写真を撮影される際の参考になれば幸いです。