社長や弁護士などの職業別ビジネスプロフィール写真の撮り方解説

はじめに

「好感度の高いプロフィール写真でビジネスチャンスをもっと増やしたい」
ビジネスプロフィール写真の撮影を検討されているならば、好感度を高められる写真を撮りたいと考えていると思います。
しかし、ビジネスプロフィール写真は業界や職種によって適切な写真の撮り方が変わることをご存知でしたか？

この記事では、ビジネスプロフィール写真を撮影する目的と職種別の写真の撮り方を解説します。
この記事を読むことで、あなたの職種にとって最適なビジネスプロフィール写真を撮影可能です。

そもそもビジネスプロフィール写真を用意する目的とは？

多くの場合、ビジネスチャンスを生み出すのがビジネスプロフィール写真を用意する目的です。一般的には人目に触れる場所に使用される写真のため、潜在的な顧客の掘り起こしが可能と言えます。

例えば、ホームページやSNSのプロフィールアイコン、パンフレットなどに挿入される写真です。
好印象なビジネスプロフィール写真があれば、「この人と仕事をしたい」または「この人が提供するサービスを利用したい」と思ってもらえる可能性が高まります。

自分の業界に沿ったビジネスプロフィールでないと無価値

自分の業界に沿ったプロフィール写真でなければ無価値、もしくはビジネスの機会は遠のいてしまう恐れがあります。
どの分野で、どのように仕事を得て、どのように売り上げを作るのかを考え抜き、ポイントを押さえて撮影された写真ならば、見る人の心に届くのです。

心理カウンセラーの場合を例にとってみましょう。
カウンセリングを利用する人は「悩みを抱えていて、話を聞いてほしい」と考えています。
ホームページを訪れたときに、優しく話を聞いてくれそうな表情の素敵なプロフィール写真があれば「この人に話を聞いてもらいたい」と感じるのではないでしょうか？
ビジネスプロフィール写真は顧客やビジネスパートナーの人となりを想像して、イメージに合わせ戦略的に作成する必要があります。

職種別にビジネスプロフィール写真の戦略的な撮り方を紹介

実際に職業別にビジネスプロフィール写真がなぜ必要なのかを紹介した上で、それぞれの職種に適したプロフィール写真の取り方を解説します。

経営者・社長

経営者や社長は顧客に対してよりも、良きビジネスパートナーとの出会いや、新規顧客の獲得を目的としてプロフィール写真を撮影します。
まさに事業の顔となる存在なので、事業全体のイメージに合わせた適切なプロフィール写真を作る必要があります。

社長室や会議室など、オフィスを想起させるような写真背景がおすすめです。
ご自身が事業やビジネスに誠実に向き合う印象を、写真を見る相手に伝える働きがあり、信頼性が高く感じられる写真になるでしょう。
出張カメラマンに依頼して自社のオフィスで撮影すると、より自然な印象の写真になりおすすめですが、カメラマン一人で来る場合が多く、ヘアメイクを受けられないなどデメリットもあります。
実際に写真スタジオの中にオフィスセットを併設しているスタジオもあるので、検討して見ると良いです。
ポージングの面では経営者として、自信の高さを見せる観点から、腕組みポーズを用いる場合がありますが、誰にみてもらう写真なのか考え慎重に検討する必要もあるでしょう。
見てもらう先にお客様がいる場合には威圧感を感じさせてしまうおそれもあります。
腕組みポーズではなくお腹のあたりで両手を組むポーズだと、やわらかく上品なイメージを演出できるので、企業イメージに合わせて適切なポーズを選びましょう。

会長

社長にポストを譲り、実務からは退いた名誉職というのが、一般的な会長のイメージです。
よって会長は、社長や経営者とはビジネスプロフィール写真の目的が異なります。
ビジネスチャンスの開拓を目的とする社長のプロフィール写真とは違い、対外的に会社の良好なイメージ作りを念頭に置き、撮影される場合が多いです。
よってプロフィール写真においても、能力の高さをアピールするようなギラギラとした写真は必要ないといえます。

会長には、椅子に腰掛けたシチュエーションでのプロフィール写真をおすすめします。
落ち着きや余裕を感じさせる、ゆったりとした印象のビジネスプロフィール写真に仕上がるためです。
執務室を背景にして高級感のある椅子に腰掛け、笑顔で撮影をすると落ち着きと余裕に満ちた雰囲気の写真を撮影することが可能と言えます。
ただし地位の高いイメージにある会長職の方が、カメラに対して正面を向いて座ると、横幅が強調され威圧感が強まるので注意が必要です。
カメラに向かって15度〜30度体を斜めに傾けて座ると、威圧感を軽減できるので心がけてみましょう。

弁護士

弁護士がプロフィール写真を作成する理由は、新規の顧客を開拓することにあります。
弁護士が増え続ける昨今、弁護士間での顧客の奪い合いは激化しています。
ウェブ集客に注力している弁護士の方も多くなっており、サイトに使用するプロフィール写真の重要性は高まっているのです。
日本弁護士連合会の統計によりますと、2000年に17,000名程だった弁護士数は2020年には42,000名と、20年間で2.5倍に増えています。
顧客に選ばれるために、戦略的なポイントを押さえたプロフィール写真は必須と言えるのです。

弁護士の場合は法律関連の書籍がぎっしりと並んだ書棚を背景にすると、知識の多さと見識の深さを演出できます。
またスタジオに六法全書を持ち込んで撮影の際に利用するのも良いでしょう。
事務所や書棚でのショットが必要な場合は、ご自身の事務所まで機材持ち込みで出張してくれる業者もあるので、依頼を検討しましょう。
また、弁護士のプロフィール写真で大変重要なのが表情の作り方についてです。
個人情報や機密情報を取り扱う職種なので、信頼を感じさせる写真に仕上げることが及第点といえます。
潜在的な顧客からは「密にコミュニケーションを取る間柄になる」という観点で写真から人柄を判断されるため、「話しやすそう」といった親しみやすさも同時に醸し出せる表情でなければなりません。
おすすめなのは真顔と笑顔の中間、口を閉じ歯を見せずに口角を少し上げて微笑む表情です。
弁護士は信頼感と社交性を両立した表情を鏡の前で研究してから、撮影に臨むのがおすすめです。

参考：日本弁護士連合会「弁護士数の推移／男女別年齢構成／男女別弁護士数の推移」

なお、弁護士についてもっと詳しく知りたい方や転職を考えている方は以下も参考にしてみてくださいね。
参考：弁護士・法務・管理部門専門の転職エージェントならアガルートキャリア
（運営元：株式会社ファンオブライフ（領域特化型転職エージェント））

経理士・会計士・税理士・行政書士

税理士や行政書士等の士業に共通して、ビジネスプロフィール写真が新規顧客開拓の重要なウェイトを占めるようになっています。
新規の顧客を獲得するために、ウェブでの集客はすでにスタンダードになりつつありますが、ホームページ上でただサービス内容を伝えるだけでは同業他社と同質化してしまうでしょう。
ウェブ集客を成功させるためにはサービス内容だけではなく、どんな人が担当してくれるのかをプロフィール写真を通して知ってもらう必要があるのです。

士業のビジネスプロフィール写真のポイントは、誠実さと社交性の高さが両立した写真である必要があります。
士業の方におすすめの服装のポイントですが、男性ならばダークネイビーのスーツが良いでしょう。
初対面の方に好感も持ってもらえるビジネススーツの定番色だからです。
着用すると信頼感や誠実さが確実に伝わります。
ダークネイビーのスーツをお持ちで無い場合は、黒や柄が強く主張しないシャドーストライプのスーツでも、誠実さをアピールすることが可能です。
女性の場合は黒か紺のテーラードジャケットに、白のクルーネックブラウスやワイシャツを合わせたスタイルがおすすめできます。
上品なイメージのクルーネックブラウスやワイシャツをインナーに着て、襟があるテーラードジャケットを羽織ったスタイルは誠実さが伝わりやすいスタイルです。
少々かっちりしたスタイルで、柔らかく微笑んだ表情を心がければ、信頼感と社交性のバランスが取れた写真の撮影が可能といえます。

参考：スタジオインディ「士業の方必見！仕事が増えるビジネス用プロフィール写真の撮り方を紹介」

秘書

秘書は上司の仕事が円滑にまわるようにサポートする裏方のポストであり、ビジネスチャンスの獲得が大きな目的である、ビジネスプロフィール写真を持つ必要性を感じないかもしれません。
しかしSNSのビジネス利用が当たり前になった現代においては、秘書が上司や企業のビジネスの窓口としてアカウントを持つことも珍しくなくなりました。
よってSNS上にアップするプロフィール写真が必要になったのです。
また特定の企業に属さないフリーのオンライン秘書という働き方も確立され、顧客を自ら獲得するケースもあります。
顧客獲得のために、SNSやクラウドソーシングサイトにアップするプロフィール写真に力を入れる場合も見受けられるようになりました。

秘書の場合総じて重視したいのは、清潔感を意識した服装とメイクで撮影する点です。
対外的な窓口となる企業の秘書だと、プロフィール写真を通してその企業全体の印象まで判断されることがあるので、だらしない格好で写真を撮るのはNGです。
フリーのオンライン秘書の場合も、「しっかり働いてくれそう」と潜在的な顧客から思ってもらえるような、清潔感のあるプロフィール写真が必要でしょう。
メイクはナチュラルメイクを意識しつつ、シミやニキビなど気になるポイントはしっかり隠すように心がけると良いです。
また服についたシワやホコリは目立つので、事前の手入れを抜かりなく行うことで、好印象な秘書のビジネスプロフィール写真を撮影することが可能と言えます。

ファッションデザイナー

ファッションデザイナーは基本的には自分でデザインした洋服を着用しての撮影がメインです。
ブランド専属のデザイナーか、フリーランスのデザイナーかによってもプロフィール写真を持つ目的が変わってくるでしょう。
専属のデザイナーであれば、ブランドイメージの向上を狙うためにプロフィール写真が必要です。
フリーランスのデザイナーでは、自分のデザイン技術を売り込むための材料としてビジネス用のプロフィール写真が必要になります。誠実さや親しみやすさといった、従来ビジネスプロフィール写真に求められる人柄の部分よりも、デザイナーとしてセンスが良さそうかを先にチェックされることもあるでしょう。
センスが良く、おしゃれな写真を撮影するポイントをいくつか紹介します。

ライティングは自然光を利用すると良いです。
例えば屋外なら直射日光を避け屋根の下を利用したり、室内なら窓際で撮影すると明るくキレイな写真が撮影可能です。またごちゃごちゃと物が配置されていないシンプルな背景を選ぶと、洋服を引き立たせることが可能なのでおすすめと言えます。
ポージングにおいてはあえてカメラから目線を外すと、おしゃれ感を簡単に演出できるので活用するアパレル関係者が多いです。
ファッションデザイナーであれば、「センスの良さ」を追求したプロフィール写真になるよう工夫しましょう。

スタイリスト・ヘアメイクアーティスト

スタイリストやメイクアップアーティストが自社ホームページに、プロフィール写真を掲載し、潜在的な顧客にアプローチする例は多くあります。
実際にどんなスタイリングやメイクが可能なのか文章では伝わりにくく、実際に自分をモデルとして見てもらうのがわかりやすいからです。

スタイリストはトータルでコーディネイトを見せるため全身写真、ヘアメイクアーティストであればメイクやヘアスタイリングを見せるために顔にクローズアップした写真で、どんな仕事が可能なのかを端的に伝えることができます。
写真撮影においては、肌や衣装をキレイに見せることが可能な白い壁を背景にする場合が多いです。
しかし、普段の仕事風景をビジネスプロフィール写真として選ぶケースもあります。
実際にクライアントとコミニュケーションを取りながら、ヘアメイクや衣装を選択しているシーンをプロフィール写真に選ぶことで、生き生きと仕事を楽しむ姿勢を表現できます。
スタイリストやヘアメイクアーティストは、どんなテイストのスタイリングが可能なのか、写真を通して伝えるよう意識しましょう。

料理家

料理家は、TV・雑誌のメディアや食品メーカーの担当者、飲食店オーナーなどクライアントになりうる人にアプローチするためプロフィール写真が必要です。
料理家になるには特別な資格は必要なく参入障壁が低い分、やはり他と差別化するためには
優れたレシピを開発するだけでは不十分と言えるのです。
ご自身の顔・キャラクターを伝える必要があるため、SNSやホームページにのせるビジネスプロフィール写真が必要となります。

料理家は食を扱う職業だけに清潔感を意識するのは必須ですが、同時に優しい人柄が伝わるふんわりした優しい笑顔の写真が良いでしょう。
例えば料理教室の講師として集客を行う場合に、あまりにキリッとした表情だと「怖そう、怒られそう」と思われてしまうかもしれません。
人との繋がりが大切な職業だけに、優しさを表現できる写真がベストと言えます。
また、エプロン姿で料理を楽しむ姿を実演した状態で撮影すると、料理家として素敵なビジネスプロフィール写真になるでしょう。

作曲家

作曲家はコンサートのパンフレット用の写真や、SNS経由で作曲依頼を受け付ける場合のアイコン写真としてビジネスプロフィール写真の使用します。
演奏する楽器や音楽のジャンル、音楽活動の範囲によって、適切な雰囲気のプロフィール写真が必要となります。

コンサート活動のためのプロフィール写真が必要な場合は、ステージ用衣装で楽器とともに映るのが定番です。
男性ならタキシード、女性ならドレスアップして撮影に臨みましょう。
自分の愛用の楽器を持参し、スタジオで撮影するのも良いのですが、ピアニストなど大型の楽器の場合もあり、持ち込みが困難な場合も存在します。
音楽家プロフィール写真専門の写真スタジオだとピアノが撮影用のセットとして設置されている場合もあので活用すると良いでしょう。
SNSのアイコン写真ではパッとみた時に、どんな楽器の演者でどんなジャンルの音楽を作曲できるのか伝えられる写真がベストと言えます。
顧客が作曲者を探す場合に、どんな音楽が必要なのかすでに大まかに決めた状態で、イメージに合う作曲者を探している場合が多いためです。
例えばエレキギターを構えればロックやポップスを、木管楽器を構えればクラシックを作曲してもらえそうなど想像しやすいと、無数にあるSNSのアカウントの中から目にとまる可能性が高まります。
作曲家はどんな音楽を得意としているのかを、伝えられるようなビジネスプロフィール写真を心がけると良いです。

ビジネスチャンスを開くために専門的な写真スタジオで撮影してもらうべき

ビジネスプロフィール写真を最寄りのスタジオで済ませる場合がありますが、やはりビジネスチャンスを切り開きたいと考えるならば、専門的な写真スタジオで撮るのがベストです。
ビジネスプロフィール写真は専門性が高い写真なので、スタジオ毎に得意不得意があるからです。
専門性の高い写真スタジオでは職種に合わせた高度な撮影・レタッチの技術を有していたり、スタジオセットや衣装、小道具も実務的なものをそろえてあります。
ビジネスプロフィール写真を撮影する場合には、専門的な写真スタジオで撮影するのがおすすめです。

ビジネスプロフィール写真の職種別撮り方のまとめ

この記事では職種別のビジネスプロフィール写真の撮り方について解説しました。
多くの職種でビジネスチャンスを獲得するために、ウェブを介してのマーケティングは必須になってきています。
よってホームページやSNSアカウントなどで集客を行うならば、職種毎に適したプロフィール写真を持っておくことは必須となっています。
スマホ写真や最寄りのスタジオで撮影した、写真を利用することも可能ではありますが、特定の職種専門の写真スタジオも存在します。
こうした専門性の高いスタジオでは、より高い技術でプロフィール写真の撮影が可能なので利用を検討してみましょう。