小中学校の卒業写真は袴で可愛く撮ろう!袴のレンタル方法やおすすめの撮影時期を解説
はじめに
小中学校の卒業式といえば、ワンピースやスーツ、制服などに身を包んで参加するというのが通例かと思いますが、最近は“袴”で参加するのが定番化し始めています。
「卒業式には制服で参加し、家族写真は制服と袴で撮る」という家庭もあるようです。
この記事では、
- ・小中学校の卒業式で袴が人気な理由
- ・写真スタジオを利用して袴姿で家族写真を撮る場合の料金相場
- ・小中学校の卒業写真を撮影するのにおすすめの時期
など、卒業写真で袴を着用する際に気になるポイントについて詳しく解説していきます。
近年小中学校の卒業写真の定番衣装は“袴”
3月下旬になると袴姿の大学生が卒業式に向かう姿を多く見かけます。袴姿の女学生は、「卒業」の象徴とも言えるでしょう。袴姿での卒業写真撮影は、今や大学生だけでなく小中学生でも定番化しつつあります。
学校によっては、
- ・準備に時間がかかり式までに子どもが疲れてしまう
- ・慣れていない格好だと壇上に上がる際に危険
- ・トイレに行きづらい
といった理由で、卒業式自体には袴の着用を禁止しているところもあります。そのため、卒業式は制服などのフォーマルな洋装で出席し、卒業写真に袴姿を収めるというご家庭も多いようです。
卒業写真で袴の着用が人気な理由
袴姿は和装の格式高い印象だけでなく、色や柄に”晴れの日”を象徴する華やかさがあります。
女の子用の袴は特に、着物柄や袴の色が豊富にあり、着物と袴、小物の組み合わせを工夫すれば、華やかでオリジナリティが出せる服装です。
- ・セミフォーマルな印象を崩さない
- ・晴れの日にふさわしい華やかな服装
- ・人と被らず、個性が出せる
といった理由から、徐々に袴姿での卒業写真撮影が人気になっていったといえるでしょう。
卒業写真で着る袴はどのように準備する?
小中学校の卒業写真で着用する袴を用意する方法は以下の3つです。
- (1)購入する
- (2)レンタル専門店を利用する
- (3)写真館でレンタルする
ここからは、卒業写真を「かわいい袴姿で残してあげたい!」というママ・パパに向けて袴を購入する場合とレンタルする場合の、料金相場や用意する時期などについて詳しく解説していきます。
(1)卒業写真で着用する袴の準備方法|購入する
一つ目の方法は「購入」です。
袴を購入する購入のメリットとしては、
- ・自宅で着付けができるように作りが工夫さ入れている「袴セット」が多く販売されている
- ・裾を踏んだり、撮影時に汚れたりしても気にしなくてよい
- ・返却期限がないため、卒業式に着用する場合も前撮り・後撮りが可能
といった点が挙げられます。
一方でデメリットとしては、
- ・着る機会がほとんどない
- ・費用を抑えようとすると自分で用意するものが増えたり、少し安っぽく見えてしまったりする
- ・早い時期に購入すると1年~半年で身長が伸びた時に対応できない
- ・着付けを写真館や美容院でお願いする際に持ち込み料がかかる
といったことがあります。
「袴を通販サイトで購入したけれど、生地の柄や質感が安っぽかった…」という場合は、自然光と一眼レフカメラを使ってロケーション撮影をしたり、写真スタジオで撮影したりと撮影方法を工夫すれば、質感などは気になりにくいでしょう。
袴を購入する場合の料金相場
料金相場としては、安いものだと1万円台から、高いものは3万円台〜4万円台のものがあります。そこに小物や髪飾りの料金、着付けを依頼する場合はその料金、ヘアセット代などが上乗せされます。
袴をする場合の準備開始時期
「購入」の場合、一般的には卒業する年度の4月(小学生なら6年生の4月、中学生なら3年生の4月)から検討されるパパ・ママが多いようです。「購入」の場合のピークシーズンは「夏休み〜休み明け頃=中学受験・高校受験で忙しくなる前」に決めるご家庭が多いようです。
(2)卒業写真で着用する袴の準備方法|レンタル専門店を利用する
卒業写真で袴を着用する際の方法として定番なのが「レンタル袴」の利用です。
レンタルのメリットは
- ・手入れなどの保管の手間がない
- ・ブランドコラボなどトレンドのデザインのものなどを手頃な価格で着用できる
- ・子どもが「やっぱり袴を着ない!」と言ってもキャンセル可能期間内ならキャンセルができる
といったことが挙げられます。
準備や着付けを全てプロにお任せできるので、和装という格式高い印象の服装であっても、気を張らずに卒業写真の撮影ができるでしょう。
一方のデメリットとしては
- ・人気のデザインのものは早い時期に予約されてしまう
- ・返却期限があるため卒業式にも着用する場合は写真撮影のスケジュールも早めに抑えなければならない
- ・汚さないよう気を遣わなければならない
といったことが挙げられます。
袴を専門店でレンタルする場合の料金相場
レンタルする場合の料金は、2万円台〜5万円台が相場です。安いセットは自分で準備するものが増えることもあるので、レンタルの場合はセット内容も確認しておくとよいでしょう。また着付けの有無、レンタルの日数、汚損・破損に備えた保険の有無などによっても料金が異なります。
袴を専門店でレンタルする場合の準備開始時期
レンタルの開始時期はお店により異なりますが、購入の場合と同じく卒業する年度の4月から開始する店舗が多いようです。また、予約のピークは年末から年明けといわれています。受験と重ならないよう早めに予約をしておくと良いでしょう。
年明けに慌てて予約しようとしたら、着付けの予約が埋まっているということがあります。また人気のデザインは早い者勝ちのため、秋ごろまでには袴と着付けの予約をしておくことをおすすめします。
(3)卒業写真で着用する袴の準備方法|写真館でレンタルする
「卒業式で袴の着用が禁止されているから、せめて卒業写真は袴姿で撮りたい」という場合は、写真館での撮影・貸衣装を利用するというのも一つの方法です。
写真館でレンタルするメリットとしては、
- ・準備や手入れの手間がない
- ・ブランドコラボなどトレンドのデザインのものなどを着用できる
- ・写真スタジオでの撮影の場合は撮影プランに着付けやヘアセットまで含まれている場合が多い
- ・衣装を持ち込まなくて良いので身軽で撮影に臨める
写真館で袴をレンタルするデメリットとしては
- ・写真館によってはトレンドのデザインのものを扱っていない場合がある
- ・あくまで写真撮影用の袴なので卒業式には着ていくことができない
といったことが挙げられます。
袴を写真館でレンタルする場合の料金相場
袴のレンタル料金は、撮影プランに含まれている場合が多いです。
卒業写真の撮影プランはおおよそ3万円~5円台で、
- ・アルバムにするか
- ・データのみを購入する
- ・アルバムとデータのどちらも購入する
など、写真の納品方法によって料金に差が生じます。
袴を写真館でレンタルする場合の準備開始時期
写真館で卒業写真を撮影する場合、撮影希望日の3か月前には予約をしておくことをお勧めします。撮影の予約時には、袴のレンタルを希望する旨を伝えておきましょう。事前にホームページや公式SNSを見て、着用したい袴がその店舗にあるか確認しておくことをおすすめします。気に入った袴があれば、撮影当日にレンタル可能かを予約時に確認しておくと準備がスムーズでしょう。
袴を着て卒業写真を撮影する方法・撮影時期
ここからは「わが子の卒業写真は、かわいい袴姿で撮りたい!」というパパ・ママに向けて、撮影方法や撮影におすすめの時期などを詳しく解説します。
(1)セルフで撮影する
卒業写真は、スマートフォンや一眼レフカメラなどを使用してセルフで撮影することもできます。卒業式に袴を着用する場合、式場や教室、校庭や通学路など、さまざまなシチュエーションで撮影できるでしょう。
しかしながら、普段から写真を撮り慣れている方や、カメラの技術がある方でないと、せっかくのかわいい袴姿を生かしきれない場合があります。
袴をレンタルしてセルフ撮影する場合のおすすめ時期は、卒業式当日もしくは桜が満開になる頃です。背景や雰囲気を作りこまなくても、自然と素敵な写真が撮れるでしょう。
(2)フリーのカメラマンに依頼する
フリーのカメラマンに依頼するのも、卒業写真の撮影方法の一つです。出張してくれるカメラマンに依頼する最大のメリットは「ロケーション撮影ができる」という点です。公園や校舎の前など、撮りたい場所でプロのクオリティの卒業写真を残すことができます。
ただし、卒業式には親族以外は参列することができない場合が多いので、卒業式とは別の日に前撮り・後撮りすることをおすすめします。
フリーの出張カメラマンに依頼するのにおすすめな時期は、卒業式後です。なぜ後撮りが良いかというと、卒業証書をもらってから撮影できるためです。
出張カメラマンに後撮りをお願いすれば「袴姿で卒業証書を持ち、ランドセルを背負う」という卒業式後ならではの特別な写真が撮れるでしょう。
(3)写真館
写真館での写真撮影は、卒業写真の定番と言えるでしょう。写真館での撮影は、背景が作りこまれているため、雨や雪の日も天候に関係なく素敵な写真を撮ることができます。また卒業証書の筒などの小道具が用意されているスタジオもあるので、年明け前に撮影することも可能です。
2月後半から3月はハイシーズンのため、前撮りする場合、12月から2月前半までに撮影を行うと良いでしょう。
もちろん後撮りもおすすめです。卒業式後の春休みは受験が落ち着く時期です。通っていた学校の卒業証書や卒業記念品と一緒に写真を撮れるというのも、後撮りのメリットです。
袴で小中学校の卒業写真を撮影する場合の注意点
袴姿で卒業写真を撮影する際には、注意すべき点が4つあります。
(1)卒業式に袴を着用してよいか、学校のルールを確認する
「前撮りで着た袴を卒業式でも着たい」、「学校で袴姿の写真を撮りたい」と考える親御さんも多いかもしれませんが、卒業式での袴の着用を禁止している学校もあるため注意が必要です。袴の着用を禁止される主な理由としては
- ・卒業式当日は着付けやヘアセットが混む場合が多く、朝早い時間の予約だった場合、子どもが疲れてしまう
- ・締め付けで苦しくなり体調を崩す可能性がある
- ・壇上に上がる際に裾を踏んでしまうなどリスクがある
- ・華美すぎる
といったことが挙げられます。
卒業式に袴を着用できるかどうかは学校によって、また校長先生などが変わったタイミングなどによって方針が異なるため、事前にルールを確認しておきましょう。
(2)身長が伸びるなど体形が変わることを考慮して購入・レンタルを検討する
特に小学生のうちはまだ成長期のため、早い時期に袴を購入すると「卒業写真を撮る時期に丈が合わなかった!」ということが起きる可能性もあります。
そのため、とくに小学校の卒業写真で袴の写真を検討している場合は購入よりもレンタルで用意することをおすすめします。
(3)レンタルの場合、キャンセル料が発生する前に子どもの意思を確認する
卒業写真を袴で撮るのに、レンタル専門店で袴を借りる場合は、キャンセル料金がかかる前に、選んだ袴で本当にいいのかお子さんに確認しておくとよいでしょう。
「友だちが卒業式で袴を着ると言ったから自分も着たい」と決めた場合は、そのお友だちが「袴を着ない」と言ったらお子さんも「やっぱり自分も着ない」と言い出すかもしれません。その場合、写真館での撮影を予約しておけば、卒業写真は袴姿で残すことができます。
(4)着崩れた時に自分で直せるようにする
袴姿でランドセルを背負ったり、いろいろなシチュエーションで写真撮影をしていると、普段着慣れていない袴はどうしても着崩れてきてしまいます。そのため、着付けをしてもらう際に、歩き方や着崩れた時の時の簡単な直し方などを聞いておくと良いでしょう。親御さんが着付けをする場合は、着崩れないように、お子さんが苦しくなりすぎない程度にしっかりと着付けをする必要があります。
小中学校の卒業写真を袴姿で残すなら写真館がおすすめ!
「卒業式で袴が着られなくても、卒業写真は袴姿で残したい!」という場合は、写真館で撮影するのがおすすめです。
卒業写真撮影で写真館をおすすめする理由(1)袴レンタル代・ヘアセット代などが撮影プランに含まれている
写真館の卒業写真プランには、袴のレンタル料金、ヘアメイク代、小物の料金が含まれている場合が多いです。
準備や片付けの手間がないのも、写真館で卒業写真を撮影するメリットの一つです。家族写真の追加撮影ができるスタジオもあるため、親御さんも写真に写ってよい服装で行くと良いでしょう。
またスタジオアリスなど、写真館によっては「前撮りで着た袴を卒業式やお出かけにレンタルすることができる」というプランを設けている場合があります。
おじいちゃんおばあちゃんに袴姿を見せたり、お友達同士で袴を着て出かけたりといったことを検討している場合、レンタル可能な写真館を見つけると良いでしょう。
卒業写真撮影で写真館をおすすめする理由(2)プロのカメラマンにさまざまな表情を撮ってもらえる
プロのカメラマンに写真を撮ってもらえるのは、写真館で卒業写真を撮ってもらう最大の利点といえるでしょう。特に入学・卒業写真や七五三の撮影など、子ども写真の撮影に慣れている写真館であれば、お子さんのさまざまな表情を引き出してくれます。
セルフ撮影でスマートフォンや自前のカメラで家族写真を撮る場合、三脚やそれを置く場所も考える必要がありますが、写真館はその必要がありません。また写真館でプロに任せれば、アルバムやポストカードなど、手に取れる形でかわいい袴姿を残すことができます。
卒業写真撮影で写真館をおすすめする理由(3)撮影時期・天候を気にしなくてもよい
セルフで撮影する場合や出張カメラマンにお願いする場合、卒業式の当日の天候が悪いと、せっかくの卒業写真が悪天候に邪魔されてしまいます。
写真館での写真撮影の場合、天候にかかわらず素敵な写真を撮ることができます。また卒業証書や桜の木などの小道具・背景が用意されているスタジオもあり、ハイシーズンを避けて、卒業写真を前撮りすることも可能です。
卒業写真を袴で撮影するまとめ
この記事では「袴姿で卒業写真を残したい!」という親御さんに向けて、小中学校の卒業式で袴が人気な理由や袴姿で卒業写真を撮る場合の料金相場、小中学校の卒業写真を撮影するのにおすすめの時期などについて解説しました。
素敵な卒業写真を撮影するのに、ぜひお役立てください。