初節句に飾るこいのぼりは誰が買う?飾る意味や選び方についても紹介
はじめに
もうすぐ迎える男の子の初節句。 これから鯉のぼりを用意しようと思っているご家庭も多いはずです。
しかしその中で「鯉のぼりは誰が買うの?」と疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。確かにひと昔前は「鯉のぼりを用意する立場」に関する慣習もありました。そこで今回は初節句に飾る鯉のぼりを買う人や、その選び方について解説します。
男の子の初節句に鯉のぼりを飾る意味は?
そもそも、なぜ男の子の節句(端午の節句)には鯉のぼりを飾るのでしょうか?その意味について簡単に解説します。
意外にも鯉のぼりの歴史は長く、江戸時代に始まった風習とされています。「立身出世」の象徴である鯉を端午の節句に飾ることにより、男の子の健康と成長を願う意味合いがあるのです。
初節句に飾る鯉のぼりは誰が買う?
結論を先にお伝えすると「現在は購入する人の慣習も薄れたため、誰が買ってもよい」です。地方によって慣習の違いはありますが、ひと昔前は節句に飾る鯉のぼりや五月人形は、母型の祖父母が購入するのが一般的だったようです。娘が嫁に入ったあとは、娘や孫に会う機会が中々なく、会うための口実として節句飾りを買って持参していた、というのが始まりであると言われています。
しかし、現在はそういった慣習は薄れてきており、以下のように様々なパターンで節句飾りが用意されています。
鯉のぼりの用意方法
- ママパパが自分で用意する
- 両実家が折半で用意する
- 男の節句は父方、女の子の節句は母方の実家が用意する
「両実家がそれぞれで鯉のぼりを買ってしまった」といった事態を避けるために、購入する人をはっきりさせておくことは重要でしょう。しかし、かつてのような慣習に縛られる必要はないため、柔軟に相談して決めるのをおすすめします。
初節句の鯉のぼりの料金相場
ひとくちに鯉のぼりといっても以下のように様々なタイプがあり、それぞれサイズや費用感が異なります。
- 庭用鯉のぼり
- ベランダ用鯉のぼり
- 室内用鯉のぼり
| タイプ | 庭にポールやスタンドで設置するタイプ |
|---|---|
| サイズ | 2〜10m |
| 費用相場 | 数万〜十数万円 |
| タイプ | ベランダや軒先に、シャフトやワイヤーで設置するタイプ |
|---|---|
| サイズ | 1〜2m |
| 費用相場 | 数千〜数万円 |
| タイプ | ・鯉のぼりのミニチュアタイプ ・鯉のぼりの形をした装飾品タイプ |
|---|---|
| サイズ | 共に1m前後 |
| 費用相場 | 数百〜数万円 |
同じタイプであっても、鯉の数や素材、セットの内容によっても費用感は様々です。気になるタイプがあったらぜひ色々と調べてみてくださいね。
初節句で鯉のぼりを飾る期間
鯉のぼりを飾り始める期間に特に決まりはありませんが、3月下旬〜4月下旬の天気のよい日に飾り始めるケースが多いです。
また、鯉のぼりをしまうタイミングについても同様に決まりはありません。節句祝いが終わったらすぐにしまうご家庭もあれば、5月下旬まで飾っているお家もあります。いずれにしても、梅雨の前にはしまうべきなので、しまいやすいタイミングを選ぶとよいでしょう。
初節句に飾る鯉のぼりの選び方
次に初節句に飾る鯉のぼりの選び方を解説します。以下の3つのポイントを参考にして、鯉のぼりを選んでみてください。
- 飾る場所
- 素材
- デザイン・形
選び方1:飾る場所によって決める
先述した通り鯉のぼりは、飾る場所によって以下の3つのタイプに大別されます。それぞれサイズが大きく異なるため、使用感もかなり変わります。ご家庭の状況に合ったタイプを選ぶとよいでしょう。
- ・庭用タイプ
- ・ベランダ用タイプ
- ・室内用タイプ
庭用タイプは雄大ですが、十分なスペースの庭がないと設置は厳しいです。密集した住宅地の場合は、ベランダ用か室内用を選ぶのがよいでしょう。また屋外に設置するタイプは、荒天の際は取り外す必要があります。取り外しが面倒だという場合は、室内用のタイプがおすすめです。
選び方2:素材によって決める
鯉のぼりの素材は次の2つです。それぞれ異なる特徴を持っています。
| 耐用年数 | 価格 | デザイン | 特徴 | |
|---|---|---|---|---|
| ナイロン | 2〜4年で退色が始まる。 | 比較的安い | シンプルなデザインが多め | 濡れると色移りしやすい |
| ポリエステル | 5〜8年で退色が始まる。 | 比較的高い | 豪華なデザインが多め | 耐水性能は高め。加工にも適している |
費用をできるだけ抑えたいならナイロン、長く使いたいならポリエステルという選び方もできますね。鯉のぼりを選ぶ際は、使う年数と素材も考慮にいれるとよいでしょう。
選び型3:デザインや形によって決める
当然、デザインや形などの見た目の観点も鯉のぼり選びには重要です。定番の色は黒赤青の3色ですが、最近はオレンジやピンク、パステルカラーなど、色のバリエーションも増えています。女の子のきょうだいがいるときは、女の子の分も一緒に挙げられるデザインもあるようです。
また、子供の名前を入れられる鯉のぼりなども発売されています。色々なデザインの鯉のぼりがあるため、好みのものを探してみてください。
男の子の初節句におすすめの鯉のぼり
例として、初節句におすすめの鯉のぼりの商品を、室内用・庭用に分けてそれぞれ1つずつ紹介します。
《室内用》初節句におすすめの鯉のぼり
1つ目は室内用の鯉のぼりです。都市部などで建物が密集している地域であれば、外に大きな鯉のぼりを飾ることは難しいため、室内用の鯉のぼりを選ぶとよいでしょう。
| 料金相場 | 数百円〜数万円 |
|---|---|
| タイプ | ・鯉のぼりのミニチュアタイプ ・鯉のぼりの形をした装飾品タイプ |
| サイズ | いずれも1m前後 |
| メリット | ・外に飾るのが難しい場合にも飾れる ・荒天時に取り外しの必要がいらない ・閉まっておくのも楽 |
外に飾る鯉のぼりのように、いわゆる「吹き流し」の小さいタイプや、鯉のぼりをかたどった装飾品のタイプがあります。値段は素材や大きさによってまちまちですが、安いものであれば数百円から入手することができますよ。
室内用は取り外しや管理の負担が軽いため「大掛かりなことはしたくない」という場合にはおすすめですよ。
《外用》初節句におすすめの鯉のぼり
大きな庭などご家庭に十分なスペースがある場合は、ポールやスタンドで設置するタイプを選択するのもありでしょう。
| 料金相場 | 数万〜十数万円 |
|---|---|
| タイプ | 庭にポールやスタンドで設置するタイプ ・鯉のぼりの形をした装飾品タイプ |
| サイズ | 2〜10m |
| メリット | ・風に揺れる姿は雄大で、まさに「鯉のぼり」といった趣がある ・荒天時に取り外しの必要がいらない ・閉まっておくのも楽 |
値段は高くなりますが、大きな鯉が風に揺れる姿は雄大です。まさに「鯉のぼり」といった趣があり、お子さんの健やかな成長を願う気持ちも、より一層強く感じられることと思います。
初節句で鯉のぼりを飾る際の注意点
最後に鯉のぼりを外に飾る際の注意点について解説します。鯉のぼりはある程度取り扱いに注意しないと、劣化のスピードが速まってしまいます。「せっかく買ったのだから、少なくとも数年はこの鯉のぼりを使用したい」という方は、次の2つのことに注意して飾ってください。
- 雨の日には鯉のぼりをしまう
- 濡れたままで保管しない
雨の日には鯉のぼりをしまう
鯉のぼりは濡れると劣化する速度が速まります。そのため外に飾るタイプの鯉のぼりは、雨の日には屋内にしまうようにしましょう。もちろん鯉のぼりのサイズが大きければ大きいほど、着脱は大変になります。鯉のぼりを購入する際には、着脱や収納のことも十分考慮して、鯉のぼりを選んでくださいね。
濡れたままで保管しない
もし鯉のぼりが濡れてしまった場合は、そのまま保管せず、しっかり水分を拭き取ってからしまうようにしましょう。鯉のぼりを濡れたままにしてしまうと、以下のようなトラブルが起きる原因となります。
- ・カビが生えてしまう
- ・鯉のぼり同志がくっついて色移りしてしまう
せっかく初節句に購入した鯉のぼりを1年しか使えないのはもったいないです。お子さんの成長に合わせて数年間は鯉のぼりを使用する機会があるでしょうから、長く使えるようにしっかりと保管状態にも気を遣いましょう。
初節句に飾る鯉のぼりのまとめ
初節句に使う鯉のぼりは誰が買ってもOKです。一昔前は購入する人に関する慣習がありましたが、近頃は次のようなパターンで用意されることも多いです。
この記事で解説してきたこと
- ママパパが自分で用意する
- 両実家が折半で用意する
- 男の節句は父方、女の子の節句は母方の実家が用意する
「誰が購入するか」を前もって話し合いながら、初節句を迎える準備を進めるようにしましょう。
また、鯉のぼりは置く場所によって次の3タイプに大別されます。
- ・庭用タイプ
- ・ベランダ用タイプ
- ・室内用タイプ
それぞれサイズや費用も大きく異なりますので、ご家庭の状況に応じて納得の行く鯉のぼりを選んでくださいね。

