十三参りの初穂料はいくら包む?初穂料の相場や包み方も解説
はじめに
- 「十三参りの初穂料って、いくら包めばいいの?」
- 「初穂料の封筒はどうやって準備すればいいんだろう…」
このように、十三参りの初穂料について悩んでいる方は少なくありません。十三参りは数え年13歳を迎えた子どもが、虚空蔵菩薩にお参りして智恵と福徳を授かる伝統的な行事です。もともと京都を中心とした関西地方で盛んに行われてきましたが、近年では全国各地へと広がりをみせています。
本記事では、十三参りの初穂料の意味から相場、正しい包み方、渡すタイミングまで解説していきます。
「十三参りの初穂料」は何のためのお金?
初穂料とは、お寺や神社でご祈祷を受ける際に納める謝礼のことです。
「初穂」という言葉は、その年に初めて収穫されたお米を神仏にお供えしていた古来の風習に由来しています。現代では、この感謝の気持ちを金銭という形で納めるようになりました。
十三参りにおける初穂料は、住職がお子さまの成長を祈願し、智恵と福徳を授けてくださるご祈祷に対する御礼として納めるものです。初穂料は形式上「お気持ち」とされていますが、ご祈祷を受ける以上は相応の金額を用意するのが礼儀です。
多くの寺社では金額が明示されており、実質的にはご祈祷に必要な費用と考えてよいでしょう。
十三参りの初穂料の相場はどれくらい?
十三参りの初穂料は、一般的に5,000円から10,000円程度が相場とされています。
ただし、寺社によって金額設定が異なりますので、事前に確認しておくと安心です。以下に、十三参りで有名なお寺の初穂料をご紹介します。
- ・浅草寺(東京都台東区)
- ・法輪寺(京都府京都市)
- ・太平寺(大阪府大阪市)
法輪寺(京都府京都市)
十三まいり発祥の地として知られています。ご祈祷料は期間によって異なり、一週間のご祈祷で5,000円、一ヶ月間で7,000円、一年間で13,000円と設定されています。
出典:法輪寺「十三まいりなど法輪寺の行事・祭事」初穂料の包み方
初穂料を納める際は、のし袋(熨斗袋)を使用するのがマナーです。
水引は、紅白の蝶結び(花結び)を選びます。蝶結びは「何度でも結び直せる」ことから、繰り返しあってもよいお祝い事に使用されます。結び切りは一度きりのお祝いに使うものですので、十三参りでは避けましょう。
熨斗(のし)は、右上に熨斗飾りが付いたものを選びますとより丁寧です。印刷タイプでも差し支えありません。
上袋の表面上段には「初穂料」または「御初穂料」と書き、下段にはお子さまの氏名をフルネームで記入します。筆や筆ペンを使い、濃い墨で丁寧に書きましょう。
中袋がある場合は、表面中央に金額を漢数字で記入します。5,000円なら「金五千円」、10,000円なら「金壱萬円」と書きます。裏面には住所と氏名を記入します。お札は新札を用意し、肖像画が表側の上部にくるように入れます。のし袋は袱紗(ふくさ)に包んで持参すると丁寧です。
初穂料を渡すタイミングはいつ?
初穂料を渡すタイミングは、基本的にご祈祷を受ける際の受付時となります。
寺社に到着したら、まず祈祷の受付を行います。その際に申込用紙への記入とあわせて、初穂料ののし袋を手渡します。「本日よろしくお願いいたします」と一言添えてお渡しするとよいでしょう。
ただし、一部の寺社では住職による加持祈祷が終わった後に渡す場合もあります。その際は「本日はありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えながらお渡しします。
ご祈祷後には、お札やお守りなどが授与されることが多いです。これらは初穂料に含まれていますので、ありがたく受け取りましょう。
十三参りの初穂料まとめ
この記事では、十三参りの初穂料について解説してきました。
ご祈祷の際に初穂料のルールが分からず焦ってしまうと、せっかくの大切な日が台無しになってしまいます。
お子さまの大切な節目となる十三参りに向けて、初穂料の準備を整えておきましょう。
記事のまとめ
- 初穂料の相場は5,000円から10,000円程度
- 紅白蝶結びののし袋に「初穂料」と表書きし、お子さまの氏名を記入
- 渡すタイミングは祈祷の受付時が基本

